1999/12/25 慢性ろくまく宴 |
今年最後のろくまく宴に行きました。今回のろくまく宴は2部の内一つが持ち芸で、もう一回は持ち芸以外の芸を 披露しました。昼夜で見られた方は、最高だったと思います。 今回の感想は、貰ったアンケート用紙に記入した内容を中心に書きます。 【昼の部】 採点◎たいへんよくできました ○よくできました △がんばりましょう 採点 演者 演目 コメント ○ わか馬 小駒さんにぐちをこぼしたから○ ○ 桂太 錦の袈裟 桂太さんの明るさが与太郎に妙〜にマッチ ◎ 扇辰/喬太郎 曲腹 バカ〜!!最高 だけど二度は見たくない。 ◎ 三太楼 不動坊 真冬の幽霊を汗ビッショリでの熱演でした。奥様のテルヨさん、早く帰ってきてあ げてください。 中入り ○ 北陽 浪曲「どらえもん」おっしょさん(カセットデッキ)との息が悪かった。さらに、曲がりなり にもおっしょさんを巻き戻すという失礼をはたらいて、お客さんを爆笑させたので○ ○ 花緑 洋楽曲奏 1曲しかやらなかったから○ ◎ 新潟 富Q 落語会の二世、三世批判が最高。根多は池袋演芸場周辺という超レア空間を取り上げたの も良かった。 【夜の部】 ○ 小駒 平林 わか馬兄さんを根多にしたから○ ◎ 扇辰 片棒 祭りの様子の熱演が良かった。チキドンドンドン ◎ 喬太郎 柚子 サンタカラーの着物でポイントアップ。子供の泣き方が、落語のお約束ではなく、リア ルに演じてました。日常の観察眼はさすがです。最後にホロっとさせる救いのある根 多で良かった。 ○ 新潟 紙芝居 紙芝居の絵はうまいです。丹下だん平太が好きです。絵が4枚しかないので○ ○ 花緑 芝浜 人情人情してなくて、あっさりした芝浜でしたが、それがかえってリアルだった。 話の内容から推測するに主人公の魚活と同世代ではないだろうか。(20代後半〜 30くらい)そんなところもリアルに見えたのかもしれない。 △中入り すきっ腹で日本酒飲んで、酔っ払ってしまったので△ ○三太楼/ 桂太 茶番 汚いパンツを見せたから○ ◎北陽 プライベートライオン 初めはどっかんどっかん笑わせて、最後に泣かせるやり方が憎い! ◎全員 大喜利 シャン・シャンで終われてよかった。 |
1999/12/24 はなきんグランプリ |
自分の周りでは、例年のような盛り上がりに欠けている今日はクリスマスイブですが、流石に帰宅時間がせまる 21時ごろのケーキやの前には、ケーキを買い求める最後の行列が出てますここ上野広小路。今年最後となるはな きん寄席の様子はどうだったのでしょうか。 21時10分お江戸広小路亭に入る。そこで今日はマネージャだと言ってた、はなきんレギョラーの鏡味小仙社 中の仙丸さんが楽屋前にいた。話を伺った。お正月は月末まで、不休だそうです。三が日は、日本橋にある、自営 業や数少ない民家に獅子舞をするそうです。それから過酷な丸の内の地下商店外獅子舞ロードをやらされる?もと いやらさせて頂くそうです。来年も頑張ってください。 ということで、トップバッターは、鏡味小仙社中からの秘密兵器がやってきました。レディースのデビューです 。!!大きな拍手で迎えられた二人は、朱仙さんと、水仙さんです。抹茶アイス色の着物(ちゃんと伝わったかな ぁ)で登場です。傘の曲や、撥の曲、輪投げなどをやりました。 初めての舞台という事で、かなり上がってたみたいで、酒仙じゃない朱仙さんの額は汗でビッショリでした。 でも芸は先ず先ずの出来で、はなきんでは初の、何と会場から御ひねりが舞台に飛びました。暖かい拍手が起きます 。何だか大衆演芸の小屋と化したかのようです。次回1月7日はレディース4人による獅子舞をやるそうです。 祝儀袋持参で行かなければならない状況にはまってしまったようです。(^^)ワーイ ハジメテオトシダマヤルゾー 続いてマジックジャパンさんのマジックです。何時も以上に淡々とマジックを披露します。今回はしゃべりも殆 ど無くマジックオンリーでした。何時もと唯一違っていたのは、頭にサンタサンの帽子を被っていたことぐらいか。 おしゃれに極めたのか、ボケたつもりなのかよく分かりませんでしたが。 続いては、スペシャルではお馴染みの丹下日出夫氏の有馬記念大予想です。丹下氏の予想は、誰もが予想する3 −7(スペシャルウェーク−グラスワンダー)です。今までの丹下さんの予想と結果から言うと、丹下さんの予想を 外して買うと当たるようです(^^;、皆さん。それから今回の名物語録です。司会「今回は逃げ馬がいませんが」 丹下氏「きっとおっちょこちょいの騎手(芹沢騎手←僕が言ったんじゃないですよ。丹下さんが言ったんすから) が逃げるんだよね〜」だそうです。当日笑うのは誰かな? はい最後今年の大トリです山吹ちゃん!!。大切な日は決まって着る山吹色の着物を着ての登場です。おっと、 原稿用紙を抱えての入場です。今回は新作書き下ろし「ミホノブルボン物語」です。先週までの情報では、かなり の長編だそうです。血統的には恵まれなかったミホノブルボンと、星一徹の如く厳しい調教師の出会い。はん路走法 という大リーグ養成ギプスで鍛え上げられたミホノブルボンが3歳新馬戦デビュー以来、負けなしで迎えた、3冠狙 う4歳クラシックの最終戦菊花賞。ライバルのライスシャワーに負ける。翌年は持病の骨膜宴に苦しむは、調教師の おじさんは死ぬはで、大変だった。結局これ以降のレースに幕を下ろす事となった。努力の覇者「ミホノブルボン」 の話を、45分間の大熱演でした。修羅場風レース実況は、本物の実況以上に様子が伝わりました。競馬場事に替わ るファンファーレ。芸が細かいです。話の途中で入るBGM,講談では珍しいですが、効果的でした。 お疲れさま。はなきんファンのみさんさん、良いお年を。 |
1999/12/18 つちようのあさ |
なぜ昨晩早眠をしたのか。それは、つちようのあさを見るためです。朝8時に起きて、お江戸広小路亭へ出勤 です。10時15分前お江戸広小路亭に到着。木戸をやる陽司さんから、缶コーヒーを貰い、「今日は新作を掛け ますよ。原稿を見ながらですが」と言われて。心の中で「やり〜!」と叫び客席につきました。 10時になり、会が始まります。神田陽司さん、脇に原稿用紙を抱えての登場です。今日の新作は実在する人物 での、「乗移りもの」、「降霊もの」だというまくらがあった。早い話が一人芝居ということか。どんな内容だろ うと話に聞入る。主人公は医者であり、仏教を強く信仰するようになり、松本という人物と出会い、彼の宗教に入 信する。そうです。A○M真○教の、ある容疑者の話です。(全てを書くのは何だか怖いので、これくらいで勘弁) タイトルは、「レ・ミゼラブル99」。この容疑者の回想を独り言風に仕上げた作品でした。これは普通の寄席 ではできません。今日の会か、陽司さんの独演会くらいでしょう。子供のころ父から聞かされた「レ・ミゼラブル」 の話と、「人の為になる事をしなさい」という言葉。善とは悪とは・・様々な問題を投げかける作品でした。 作品の内容にびっくりです。そろそろ独演会のパワーフル充電か。 続いては僕にとっては久方ぶりの桂小文さんです。「火焔太鼓」をビシッと極めました。シャキっとした江戸 弁が小気味良いです。小文さんは前座時代、師匠に連れられて、浅草に今でもある古道具屋によく行ったそうです。 又選手交代して、陽司さんの2本目です。今度は「レ・ミゼラブル2000」ではなく古典で、「白子屋政談」 から二代目紀伊国屋文左衛門の話をやりました。おっとりしていて商売には向かない二代目。しかし遊びや社交場 での付き合いを通じて、人脈はあった。商才が無い為と当時の番頭で現在の白子屋主人の計略で店を潰してしまい、 自分もやがて死んでしまうが、残した「人」という財産を使い、見事白子屋に復讐するという話でした。「白子屋 ?しらねーな。白木屋なら偶に行くから知ってるけど・・・」 今回の最後は小文さんです。今の季節にぴったりの「二番煎じ」をやりました。話の中に出てくる、飲みっぷり、 食べっぷりは熱演でしたね。おなかがグーと鳴ってしまいましたよ。この話は最近池袋演芸場で、林家一平さんが 熱演したのも記憶に新しいです。この二人は来春ですが、小文さんは芸協、一平さんは落協から、真打昇進されま す。おめでとうございます。それから小文さんは真冬でも短髪ですが、寒くはないかと余計な心配をしてます。 終演後に陽司さんと少し話しましたが、中断していた独演会は来春早い時期に再開したい旨を聞きました。楽し みだな。沈黙の壁を破っていったい何をやらかしてくれるのだろうか。鬼が笑うから、来年の話は今回はこれくら いにしておこう。 |
1999/12/17 はなきん寄席 |
今週の14日は赤穂義士討ち入りの日でした。この日は講談をたっぷり聞こうと思い、若葉会で陽司さんや、山 吹ちゃんを聞き、夜までの空き時間に超混雑の泉岳寺参りをやり、夜は北陽さんのライブと講談三昧義士三昧と大 変充実した日を過ごしました。その日のことを逐次書き連ねると、枚挙に遑がないので、何時もどおり、はなきん 寄席の様子を書きます。 今日は客席最前列に、ほろ酔い気分のおじ様グループが座り、芸人さんたちに絡むので、やり難そうでしたね。 最初はカモフラ実験室。男二人組みの漫才です。坊主にジャージ姿のどちらかといえば体育会系硬派と、ピア スに赤シャツ姿のどちらかと言えば軟派の姿形のギャップが面白い。根多はおじさま達にはイマイチでしたが、最 後のビフィズス菌がしゃべったら面白いという根多はよかった。エリート「新ビオフェルミンS」と落ちこぼれミ ルミルの会話が実社会の様子と相まって、おじ様達も納得してました。 次は第3金曜日のレギュラ鏡味小仙社中から、仙丸・仙福・仙次さんたち3名による江戸太神楽です。今回 は五階茶碗が割れずよかったですね。更に、しまう演技で水平板を叩き抜き、上の茶碗が下の茶碗に重なる曲も 成功して個人的には大満足でした。三人でやる投げ技は、入り乱れて迫力がありました。さて来週はクリスマス・ スペシャルという事もあり、鏡味レディースから水仙さん、朱仙さんがはなきんデビューします。個人的に注目 してます。頑張ってほしいものです。鏡味社中の男衆も見にくるそうです。 最後は神田山吹ちゃんです。今日は無謀意にも、演目をお客さんからのリクエストにする事になり、どうなる 事かと心配しましたが、最前列のおじ様達のリクエストの「小喧嘩のごろ吉」をやりました。さすがはプロです ね。声はほぼ戻ったようです。やっと直って良かった。 あとびっくりした事がもう一つ。めくりの文字ですが、今日の字は凄いです。神田山吹の文字が、獣神サンダー ライガーのように見えます。(伝わったかなぁ?) 終演後に5日に行ったツアーの写真を各々交換して眺めながら話している内に、あっという間に帰る時間となり ました。今日は早く帰って寝なくっちゃ。お休みなさい。 |
1999/12/10 はなきん寄席 |
今回のはなきん寄席は、入場者数レコード更新という偉業を達成した会でした。どんな内容かと見てみると・・ 最初は地球さんの漫談です。3回目の登場です。大盛況の客席から声がかかります。今日のお客さんは、明るい です。根多で変な職業シリーズをやった。・家事手伝い、・道路工事の交通整理、・イタコ等等因みにイタコは、 地元のおばあちゃんのバイトである。イタコは女優である。と言う事だそうです。今日はウケてました。 次は清水英彰さんの漫談で、漫談が二つ続きました。彼は先週の前田隣ライブで司会をやっていたので、記憶 に新しい。一見大人しそうに見えるけど、根多をやり始めたら一気に走りきったというところでした。根多の中 で、新玉線の「たまプラーザ」駅は良くない。「ーの字が男らしく無い。」と言うのが有りましたが、僕の通勤 定期には、しっかりと、たまプラーザと駅名が書かれている。たまプラをバカにすな〜、鷺沼をバカにすな〜。 (〜の字も男らしく無いと言ってました) (^^; 地球さん、清水さん共に青森根多があったが、今日のお客さんに青森出身の方がいて、やり辛そうでした。お 客さんの人数が増えると色々な人がいるので、根多には神経使いますね。 最後は神田山吹ちゃんです。沢山の拍手に迎えられての登場です。今日は、前回やる予定でいたレ・ミゼラブ ルから「ジャンバルジャンとコゼットの出会い」をやりました。長い話なので、まくらもそこそこに始めま したが、今日は大入りだったので、お客さんにもう少しまくらのサービスが有っても良かった。さて、今回のコ ゼットの出会いは、未だ風邪で傷めた喉が治っておらず、ジャイアン声と化した山吹ちゃんが演ずる旅館の意地 悪女将の演技が意地悪さたっぷりで結果的にはあの声で、良かったかもしれない。 終演後、中々治らない風邪の話しを山吹さんとしましたが、どうやら乾燥した空気の中に一日居るのが原因ら しい。加湿器等を使って喉を早く治してくださいね。 |
1999/12/05 神田山吹と行く元禄お江戸ツアー |
○集合 ソワソワ・ワクワク 1999年も12月に入り今年も押し迫ってきた12月5日(日曜日)。天候に恵まれ、ツアーには絶好の日和となり ました。12時45分集合場所の都営浅草線泉岳寺駅A2口へ到着。すでに数名のメンバが集まっていた。お互いに 挨拶を交わし雑談をしながら、開始の13時を待っている。遠足の日のような、運動会の日のようなソワソワ・ワ クワクといった懐かしい幼い興奮が蘇って来ているみたいだ。13時20分過ぎ、メンバを焦らしに焦らして主催の 神田山吹ちゃんがやって来た。まず最初の目的地である泉岳寺へと向かう事とします。 ○泉岳寺 あ〜ここが・・ 泉岳寺の内側の門前で記念写真をパチリ。山吹チャンから内蔵助の銅像、首洗い井戸、力の梅などの説明を聞 き、赤穂義士の墓へと向かいました。墓の並びやこの墓に後に加わった人の話などを聞く。一般の人も立ち止ま って聞いているので、結構な人だかりとなってしまいました。山吹チャンの話によると今日は人手が多いそうで す。先週NHK大河ドラマで遂に討ち入りとなったからかもしれません。線香の煙が喉を傷めた山吹チャンには キツそうなので早々と引き上げ、承教寺へと向かいます。 ○承教寺 狛犬?牛? ここは、泉岳寺から徒歩10分弱のところにあり、江戸中期の絵師「英一蝶」の墓がある寺です。赤穂義士と直 接の関係はありませんが、元禄繚乱での片岡鶴太郎が良かったのでツアーに組み込んだそうです。この寺は狛犬 が珍しいです。勇ましいというよりはユーモラスな牛のような外観でした。ここから泉岳寺駅まで戻り、地下鉄 で移動開始。 ○両国へ移動、トラブル発生! 乗換えの浅草橋で、Aさんが乗り越したようです。降りてから気が付きました。2本程戻り方向の電車を待ち ますが、降りた気配はありません。事務局の小出氏と鈴木氏がこの駅で待つことになり、他のメンバと山吹チャ ンとでツアーを継続する事となり、我々はJRに乗換えて両国へと向かいます。 ○両国国技館 両国には昔、両国広小路があり、道沿いに見世物や春・秋には相撲をやったのがきっかけで両国周辺に相撲が 流行ったようです。国技館の場所は、回向院のあたり→蔵前→両国と変遷したそうです。この館は雨水を3万ト ン貯めることができ、災害時などの非常用見ずとして用いられるそうです。そんな山吹チャンの説明を聞きなが ら、やたらとどでかい国技館を見つめたのでした。 ○旧安田庭園の山吹の花 木立が生茂り、枯葉が積もる径を抜けると、大きな池のある庭園の中心部へ出ました。この池の周囲に茂る植 物の一つに山吹がありました。思っていたより背が低く葉も小さい植物でした。当然今の季節は花が咲いていま せん。そこで山吹チャンが「私が花よ」ポーズを取り、貴重な山吹2をカメラに収めることに成功しました。そ れからここでビックリ、何と浅草橋駅で乗り過ごしたAさんと劇的な再会ではありませんか。(オーパチパチ)山 吹チャンが早速浅草橋で待ちぼうけのお二人に電話を入れ、旧安田庭園を後にします。(この後皆で両国公会堂 の質流れ品のバーゲンセールを覗いた件は内緒) ○勝海舟生家跡はラヂオ体操場 旧安田邸を後にして公園にやってきました。この一角に勝海舟の生家跡の碑が立ってました。この公園はただ の公園ではありませんでした。生家跡の横にはステージらしき広い石段があり、天井にラジオ体操年中無休と書 いてあるではありませんか。きっと今朝も誰かがラジオ体操をやったのでしょう。勝海舟さんが生きていたらラ ジオ体操をやったのだろうか、僕だったらきっと「朝っぱらからうるさいぞ!」と怒鳴っていただろう。 ○芥川竜之介文学碑 現代の仙人(グル)考 昔は多かった相撲部屋の話や、細川邸跡を眺めつつ芥川竜之介文学碑の前へきました。最近見た陽司兄さんの 会でやった「杜子春」の仙人(グル)が思い出されて複雑な思いで石碑を見つめました。 ○吉良邸跡 現地ナマ「討ち入り」 12月の昼は短い。陽がが西へ傾いてきました。薄暮の頃吉良邸へ到着です。門をくぐって中に入ると、あまり の狭さにビックリです。元禄繚乱で見た屋敷の広さとあまりにも差がありすぎます。それもそのはず今残ってい る吉良邸跡は当時のごく一部である事が、壁にかけられた館図で分りました当時の1/20位に見えます。今は 小さな神社が建てられています。ここにも首洗いの井戸がありました。この吉良邸跡で、本日のメインイベント (だと僕は思っている)討ち入り現場での討ち入りの場面を、「神田山吹」が演じました。目を瞑っている人、 空を仰いでる人、山吹チャンに見入ってる人。各々のスタイルで山吹チャンの語りに聞き入ります。淡々としか し、邸に染みいる山吹ちゃんの声とリズムを取る張扇の音。300年の時を隔てて情景が蘇ってきます。何て贅沢な 一時だったでしょうか。読み終わりと同時に拍手の嵐です。ツアー以外のその場に居た他のお客さんからも拍手 です。感動で眼鏡が曇りました。山吹チャンの照れ笑いが素敵でした。 吉良邸の横炭小屋が在ったとされる場所には、今はドラム缶。ここにきっと隠れていたのかと、想像力を働か せ物語を楽しみました。 ○回向院 鼠小僧と、ピーちゃんやマリリン 回向院には鼠小僧の墓があります。講談の中では義賊として有名ですが、実際そうだったと言う記録は無いそ うです。鼠小僧の本当の墓の前に削っても良いように小さな墓石が置いて有ります。石を削って持って帰っても 賭け事の運は無いそうです。念のため。 この寺院は動物を供養する寺としても有名らしく、ピッピとかマリリンとか様々なペットの塔婆が並んでいま す。 ○打上げ&忘年会 両国駅前に戻り、打上げ会場となっているドイツ風の居酒屋に入りました。乾杯の後自己紹介をやり、飲む人 は飲み、食べる人は食べ、寝る人は寝て最後に山吹ちゃんと写真を取りお開きとなりました。はなきん寄席は終 わると23時近くになるため、山吹ちゃんや、ゲストの芸人さん、スタッフさんと、こうした打上げ会のような事 はやれず、正式には初のはなきん寄席打上げ会ではなかったかと思います。年配の方から20代まで幅広い世代が 、はなきん寄席と言う共通項で結ばれた不思議なふれあいでした。非常に中身の濃い楽しい一日でした。 さて、今回は冬で義士がキーワードだったので、次回は夏でお化けってのはどうでしょ。 写真が出来あがったらUPします。 |
1999/12/03 はなきん寄席 |
12月最初しかも第30回を迎えたはなきん寄席です。「前田隣ライブvol.2」から一旦外で30分休憩後の、 お江戸広小路亭入りです。 最初は、「きちさとし」氏の漫談です。見るのは2回目です。洋服とネクタイのが合ってなかったのが残念。 淡谷のり子先生の芸暦70年というスゴさを70年前の日本の歴史を例に出し話しました。オーと感心したり笑 ったりで面白かったです。最終学歴倒産ネタも良かった。 続いて「マジックトリオ改めマジックエッグ」のマジックです。内田君の、めくりが未だマジックトリオのま まのトーク?司会?から始まりです。しゃべりも上手くなってます。今回は内田君以外の二人は本人達の都合で、 ベンチ応援となり、替わりに男子と女子計2名が加わってのステージです、何時もどおり個別演技ですが。女子 は、某K女子高2年生、T区在住。リングマジックも笑顔も両方とも良かったです。ニキビ顔の男子の指サック (本当は何て言うんだろ)マジックも中々の演技でした。 最後は「神田山吹」ちゃんです。自己紹介から始まりました。おや?鼻声だしドスが効いているぞ。先週から 更に風邪が悪化したもよう。先週のはなきん後日、水上温泉へ営業で行く時に、間違って長野新幹線に乗ってし まったが自分は気付かず、車掌さんが気付いて高崎で乗換えさせてもらったこと、先週のゲスト歌市君の失敗談 等まくらでやりました。今日は義士本伝から「南武坂雪の分れ」です。この演目は過去6月4日のはなきん寄席 でやってます。ダービー予想があった回です。本当は今回違うネタをするつもりだったらしいですが、直前まで その話の調子が出ず、急遽変更したそうです。大石内蔵助と戸田の局。局にあだ討ちの件がバレない様、自分は 田舎で隠居。局の兄は幇間、弟は野臥せり芸人になったと、ウソをつく内蔵助。嘆く局。内蔵助が帰り、床に就 く局。しかし眠れない。メイドの紅梅が局を襲う。紅梅は吉良のスパイだった。内蔵助から預かった、上様に献 上する袱紗包みの中身が目当ての犯行だった。局が中身を見ると、何とあだ討ちの血判状。その時、今夜内蔵助 が来たのは、今宵限りのお暇乞いだと悟り、奉行に知らせに走るという、討ち入り直前の本伝の中でも有名な物 語でした。 終了後、お辞儀をしているとき、恐らくマジックエッグの友人だと思われる高校生男子が、「山吹 最高!」と叫び花束を渡すというハプニング?があり、山吹チャンは驚いてたようです。最後に行うのいつもの お礼の館内放送が、上がってたのか上ずってました。 終演後2階の楽屋前にいた山吹チャンに、のどが大変そうなのでのど飴をあげた。のそ時はなきんグランプリ でやる「ミホノブルボン物語」の状況を聞いてみた。今日本を貰ったそうです。かなりボリュームがあるようで す。何分の話になるのか見当がつかないそうです。さて24日の当日は一体どんな話をしてくれるのでしょうか。 30回記念のお祝いで缶コーヒを頂きました。スタッフの美奈さん、山吹チャンありがとう。 |
1999/12/03 前田隣ライブvol.2 |
今日の駅売り夕刊紙を見てビックリ。イチロー結婚、イチロー、イチロー、元TBS・・・ これと全く関係有りませんが、前田隣さんと弟子達のライブ前田隣ライブvol.2へ行きました。場所はお江 戸広小路亭、時は18時30分。 大1部トップバッターは、「ELVI’S」男性二人組みの漫才です。紅白ストライプの派手なスーツを着 て、序盤はしゃべくり漫才が続きます。一発ネタが面白かった。携帯のFAXとか、飛ぶ携帯とか。途中で入って 来たた女性のお客さんに突っ込んで、逆にそのお客さんに食われてしまって災難でしたね。 次は「男性ホルモンズ」男性二人組みのコントです。坊主頭のヒロポン氏イッテます。危ないです。でも面 白いです。ネタは名前から分るように薬ネタでした。絶叫と激しい動きと表情で元気いっぱいのコントでした。 コント、漫才の間に司会を担当しているのは清水英彰氏だそうです。41歳だそうですが、見た目はもっと若 く見えます。素人っぽいしゃべりですが、これが女性に受けるようです。 続いて登場は、「おこさまランチ」男女二人のコントです。日テレから借りてきたような忍者姿で登場です。 男女のコントというのは珍しい。今までに見た記憶がありません。変化の術が面白かった。口だけで、マッチ棒を鼻 の穴に差す芸ですが、呆れるけどスゴイ。お客さんを交えてのしりとりも凄かった。相方の女性の尻文字「ス」 攻撃に、相方の男性とお客さんで反撃しましたが勝てませんでした(;_;) 仲入りが入り第2部は、御大「前田隣」さんのトークと唄です。キーボードとコーラスは「平田紀子」さんで す。前田隣さん、実は今年の夏頃肝臓癌になったそうです。しかし抗癌剤がメチャメチャ効いて完治しちゃった そうです。医者も驚いていたようです。そんな近況や、第1部の若手立ちが早く上がったので、自ら時間調整を しなければならない等々のトークを思いつくままにやって行きます。続いてお気に入りの唄を、ディック峰さん やエノケンさんの物まねで唄いました。 第3部は若手芸人と前田隣さんによる大喜利です。お客さんから題を貰ってのエチュード(即興コント)です。 警察官とか、グルとかの最近の話題、キーワードが出されます。アドリブで遊ぶ若手芸人さん達。未だ日本にも エンターティナーが残っているのですね。 |
1999/11/26 神田山吹の会&はなきん寄席 |
今日11月26日は第2回目の神田山吹の会があった。続いて行われるはなきん寄席と合わせると何と一日で4席
も聞けるのです。しかしやる側の山吹ちゃんにとっては大変な事でしょう。続けての高座ですから、集中力、体 力の維持が肝心です。 さて会の様子ですが、仕事を何とか定時で切り上げ、会場の上野広小路亭に6時50分に到着です。着物を着た 京子ちゃんが木戸をやってました。お客さんへのてきぱきとした応対は、私服で会った時の大人しいそうな印象 と違い、そのギャップに最初同一人物か疑ってしまう程でした。開演前の山吹ちゃんに会ったのでので、来る途 中に、差し入れにと思って買ったお菓子を渡した。何時もの席で開演を待ちます。 19時、開口一番神田京子ちゃんの講談です。僕は今日が最初の高座となります。徳川家三大将軍の内の二人、た けちよと、ちょうしろうの物語をやりました。声も出てるし、表情も良い、台詞の言い回しも良い。良く稽古で きてます。デビューして3ヵ月程経ちますが、なかなか良い出来でびっくりです。 続いて桂歌市君の落語です。彼は名前から分かるように桂歌丸師匠の弟子で、岩手県出身、ピチピチ21歳の前 座さんです。岩手の田舎の様子や少年時代の様子等をまくらでやり、古典の瀬戸物屋で水瓶を詐欺まがいな話術 で半額で買ってしまう滑稽噺(タイトル忘れました)をやりました。ケチの徳さん と瀬戸物屋のおやじの、騙し と騙されの様子がこの噺のポイントですが、瀬戸物屋のおやじの騙されかたがもっと自然に決まると最高でした (これが出来るのは真打の業か)。 つづいていよいよ神田山吹さんです。グリーンとコバルトブルーの二色に左右が分けられた着物で登場です。 何時もよりお化粧がやや濃い目です。何時も以上に気合が入っているのでしょうきっと。 歌市君が白湯の入った湯のみを持ってきました。円生師匠の真似かと思ったら、ここ二三日喉の調子が悪いそう です。風邪が流行っているから気を付けてほしいものです。自己紹介や京子ちゃん根多等をまくらでやりました 。それから今日の出し物は、普段は古典古典した物をやっているので、普段はあまりやらない物や、新作を選んで 見たそうです。最初の出し物は、西遊記から、「孫悟空八戒の出会い」をやりました。悟空や八戒のような荒 くれ男の語りは何時もどうり良い出来でした。 西遊記が終わり、白湯を一口飲むと次の根多に入ります。今度の根多はレ・ミゼラブルから「ジャンバルジ ャン とコゼットの出会い」をやりました。意地悪な旅館の女将の感じが良く出てました。コゼットはもっと可愛 い或いは幼い方が、意地悪女将とのギャップができ噺のメリハリが出て、最後ジャンバルジャンに引き取られる 感動の場面が引立つと思います。 ここで中入りが有り、着物を山吹色の物に着替えて再び登場です。時間は20時50分を回ってます。神田山吹の 会最後の根多は、兄弟子神田北陽作の「千葉道場恋物語」です。山吹ちゃんの二つ目昇進祝いに、北陽さんから 貰った噺で、山吹ちゃんの好きな坂本竜馬と千葉さなのエピソードを書いたラブロマンス噺ですが、北陽さんの 作です。一筋 縄では有りません。この噺実はフーテンのトラさんがモチーフになってラブコメディー仕上げにな ってます。北陽さん御自身の高座を山吹ちゃんがやるより先の9月に偶然聞いたので筋は知ってました。この噺 は難しいと山吹ちゃん本人は言ってましたが、さてどう料理するのでしょうか。 噺の最後に台詞を噛んでしまったのが残念でした。しかしさなは良かったです。さなの優しさや一途な感じが 良く出てました。山吹バージョンは、コメディーではなくシリアスに纏まっていました。 15分ほどの休憩時間があり、はなきん寄席が始まります。 トップバッターは山吹の会に引き続き歌市君です。今度は新作をやりました。高座でタイトルを言わなかったの で後で確認したところ、「饅頭怖い政治編」だそうです。国連総会という設定でこの中での小話の連続技でし た。「カンボジアには電話が無いの?はいでも内線はあります」のような根多をやってました。面白かったです 。他のお客さんにも大うけでした。彼はペソに何か恨みがあるのかなァと今思っています (^^;ナンダカワカラナイヒトゴメンナサイ 続いて奄美の島唄三線大王でお馴染み森田照史氏登場です。先ず歌詞の意味を説明してから歌に入るので、分り 易いです。ファルセットボイスが特徴の奄美島唄を堪能できました。 最後は神田山吹ちゃん今回4席目です。今回は先週に引き続き「金棒おてつの長屋騒動」の後編でした。大 家さんの知恵入れで長屋連中は見事し返しを果たしました。3時間半お疲れ様でした。 |
1999/11/21 にちようのあさ |
11月にしてはぽかぽか日和の日曜の朝を迎えて、珍しく張りきって出かけました。今日は久々で陽司さんの高 座を聞きに行きました。 9時50分未だ人影まばらな上野広小路は、上野広小路亭へやってまいりました。陽司さん自ら木戸と呼びこみを やってます。木戸を払って缶コーヒーを貰って客席に着きます。今朝は僕のほかに神田一門の高座で顔見知りの 方々、早い話が神田サポータの面々と久々に或いは二日ぶりに挨拶を交わしました。珍しいことですが、小学生 二人の子供とその御両親という4人家族がお客さんにいらっしゃいました。陽司さんの会は子供さんが何故か居る んです、僕が見た高座では。それが今日もだったのでビックリし且つ、チャレンジャーな親子やなぁ。これで陽 司教にまた信者が増えたわい、とにやりとしてしまう自分が怖い。(今は危ない発言でした) 今日は何時もの相棒小文さんに替わりまして、姉弟子のすみれさんとの二人会です。と言うことで、今回は講 談たっぷりの会ということになりました。進行は最初に陽司さんの新作、続いてすみれ姉さんの義士伝、陽司さ んの義士伝でした。義士伝には色々なエピソードが物語として綴られています。何が出てくるでしょうか。それ では開演です。 10時。ちょん髷姿の陽司さんが出てまいりました。僕にとっては5ヶ月ぶりに見る姿でした。まず新作からで すが、旬な時事根多を取り入れた内容でした。今日の朝8時に書き上げたそうです。高座に原稿用紙持参で上がり ました。原稿用紙から湯気が出てます。(ウソ)タイトルは「大阪弁の仙人」今、仙人と言えば例の時の人と、 例の木乃伊事件ですね。仙人と言えば懐かしい物語が蘇ってきます。唐の時代の小説、芥川竜之介が取り上げて 知られている「杜子春」です。強引ですが杜子春ですぅ。しかもその仙人は大阪弁をしゃべりますねん。杜子春 の物語に現代の屈折した人間や社会像の匂いが混じった興味深い作品に仕上ってました。久しぶりで高座を見ま したが、まずまず好調な出だしでした。 続いてすみれさんの登場です。すみれさんも久々に見る高座でした。一年振りです。すみれさんは、義士伝の 本伝から「神崎与五郎則休(かんざき・よごらう・のりやす)」のエピソードを演りました。いつもながらです が、江戸弁の男言葉が小気味良いです。ご存知無い方の為に、すみれさんは兵庫県出身なんです。なのにネイテ ィテブな江戸弁で語ります。もっと言えば陽司さん、それから今日は欠席の小文さん、皆、兵庫県生まれだった んですね。にちようのあさは、実は兵庫賢人(県人)会だったのです。江戸弁TOEICがあれば900点以上でし ょう。話を戻しますが、忠、儀とか今は死語となってしまった世界の物語ですが、何故か泣けてしまう日本人の コモンセンスの琴線を弾いて頂いたすみれさんに拍手です。良かったです。 最後は陽司さんの義士伝です。僕は陽司さんの義士伝の中では良く聞く外伝から「天野屋利兵衛」のエピソー ドです。大阪商人の、日本の商人の象徴的存在。当時の先端ビジネスを商んでた人の話です。今だとインターネ ット・プロバイダというところでしょうか。この天野屋と浅野家、大内との忠、儀と愛の物語りです。2000年を 間近に控えた今、EC(電子商取引)が本格化しようとする来年から、恐らく多発するであろう個人情報漏洩問 題に対する一つの解答となる、別の意味で興味深い作品でした。 ぽかぽか日曜日の、のんびりタイム。早起きして良かった。 |
1999/11/19 はなきん寄席 |
はなきん寄席です。何時もの席に着いて見回すと、何時もは学生さんや、若いサラリーマンも多いのが、今日 のお客さんはいつもと違って、ご年配のお客さんが多いです。始まる前に時々山吹俳句や歌留多を考えてますが 出てきません今日もだめでした。常連さんの中では毎日のように葉書攻撃で俳句をしかける人がいるようですが 、僕には才能が無いのか全然作品が沸いてきません。悔しい〜 まず最初は、レギュラーになっている江戸太神楽鏡味小仙社中から、今日は仙次&仙太さんです。何時も のように爽やかな笑顔で舞台に立ちました。先ず傘の曲をやります。月とさざなみ、のの字の書き分け、競輪 場、五合枡を二人で回して、一升枡(一生益々ご繁盛)等等すっかりお馴染みの曲で始まります。今日はボー ルや曲撥が良かったです。一番前の女性に多うけで、歓声と拍手が大きかったです。さて来月はいよいよ鏡味社 中の秘密兵器、レディース軍団から水仙ちゃん他1名が登場します。きっと華やかな舞台になるでしょう。楽し みです。 次は、19日のゲストと言えばこの人「テ〜ンキュ〜さ〜ん」の唄い出しで始まる出囃子?でこの寄席でお馴 染みの松本典久氏の鉄道旅トークです。今日はスライドを使った最近の旅の様子の紹介でした。 場所はスイスです。市街地の路面電車から、目的の世界最高地のユウングー・フラウ・ヨッホまでの様子を、 淡々と語ります。スイスでは窓に花を飾る事が法律で義務付けられているとのことです。日本では考えられない ほのぼのとした法律です。ユング・フラウへ向かう登山電車はかなりの傾斜を登るようです。今でもアブト式の 電車があったり、テーブルの上の物が倒れないように、下に振り子がついていて、水平に保つ工夫のあるテーブ ルが面白かった。この登山電車の斜度は1000mにつき、250m登る斜度だそうです。スイスの食事も幾つか紹介 されました。ソーセージありーの、ポテトありーの、チーズの多いドイツ料理といったところでしょうか。最高 地のユング・フラウ・ヨッホ駅は何と地下(トンネルの中)にありました。駅の外は氷河です。(納得)10月 末のこの日気温−8℃風速25mだったそうです。そんな様子がスライドで次々に紹介されました。典久さんは 結構写真が上手いです。文章以外にも写真でもプロの仕事をされているのではないかと思います。 最後は神田山吹さんの講談です。今日は黒地の着物に白系の帯びと帯締め、髪はポニーテール風の前座さん カットです。黒地の着物なので、肌の白さが際立ちます。最近初めてパーマを当てたそうです。(全然分かりま せんが)今は、高座でクルクルふわふわの頭じゃ困るので髪をギュっと縛って分らなくしてるそうです。今度は 着替えてパーマ髪のところを観て下さいとのことです。それから12月5日の「元禄お江戸ツアー」宣伝等のまくら をやりました。 今回の話は以前続き物でやった天明白波伝の外伝「金棒おてつの長屋騒動」です。ヒール役のおてつ婆さん。 天明白波伝では、品川の女郎屋の女将。お客の無い女郎にひどいお仕置きをやったりしました。今回の話でも 悪行は続き高利貸しをやって長屋の人々とトラブルを起す。長屋連中、何とかおてつを懲らしめたいと、大家に相 談に行く。さぁ筋書きは決まってこれからっというところで調度時間にしちゃった山吹ちゃん。続きは、来週や るのかな乞うご期待です。 終演後、楽屋に山吹ちゃんのパーマ頭を見に行きました。側で見ても分りません。今はムースでびっちり固め て縛っているから分らないそうです。髪をほどいたら分りました。今風の先っぽが外にカールしてるやつでした。 今日は昼の、神田山陽と若葉会に出て、日本舞踊の稽古に行って、夜ははなきんなので、チョット疲れたようで す。日本舞踊は、稽古に行けたり行けなかったりで、中々上達しないと言ってました。今はまだ長い踊りをやっ てるそうです。9月頃聞いたときもそんなこと言ってたので、確かに上達してないかもしれません。今の踊りが 終わったら短い踊りを習うので、そうしたらはなきん寄席でもやれるかもしれないそうです。期待して待ちまし ょう。 次週は第二回目の「神田山吹の会」がはなきん寄席の前19:00からあるけど、また行けないかもしれない。な かなか僕の予定どうりに上手く事が運ばないようです。又の機会を待ちましょう。 |
1999/11/14 エンターティナーの宝箱3 |
等々力競技場から感動の余韻覚めやらぬまま渋谷へと出て来ました。ここはRockWest。エンターティナーの宝 箱3を見るためです。今回の企画は、お客さんによる投票で、一番の芸人さんに賞金が出る仕組みです。会場に 入ると、人いきれでムッとした空気が漂った狭い空間に多くの人が集まっていました。僕は最後部の通路沿いの 角に席を取りました。ステージは既に3組が終了しており、4組目のマジックジャパンさんのステージ途中から 観る結果となりました。 4組目マジックジャパンさんのマジックは「はなきん寄席」での出し物とほぼ一緒。会場からの女性のお客 さんへのお○ん○んスポンジの根多も健在。顔に金粉を貼り付けて少しおしゃれをしてたようです。マジックは スマートに決まっていたと思います。 5組目番茶も出花’s女性3人組のコントです。何処にでもいそうな、おばさん根多でした。本当に普通の おばさんがやっているようで面白かった。彼女らは最近写真展を開いたらしく、ビジュアル的アピールも絶好調 ということかな。(ほんとかよ) 6組目レッドキング。野郎3人によるコントです。褌の他はスッポンポンの鬼たちの鬼ごっこ根多です。 「お前が鬼だぁ」のフレーズが忘れられません。花一もんめが可愛い?かった。 ここいらへんだったと思いますが、ゲストのステージです。このHPでもお馴染みの鏡味小仙社中から仙丸& 仙福さんの江戸太神楽です。傘の曲、曲撥と無事終わります。今回のお客さんは太神楽は初めての人が多いらし く、オ〜、ワ〜と歓声が聞こえてきます。そして至難の技である五階茶碗の曲です。ボール二個重ね5階茶碗乗 せは、静止時間は短かったけれど見事成功です。客席からも大声援です。五階茶話を支える棒と棒の間に挟んだ 扇を抜く曲は、何回かタイミングを取り直しましたが、扇が見事に落とされると、更に大歓声です。僕が見てき た中で、今日の声援が一番大きかったのではないかと思われます。僕も気が着いたら立ちあがって拍手をしてま した。 7組目は鉄拳さんの独り言?お絵描き?です。黄金バットのような、色白の世紀魔Uリーダのようなメイクの 男性です。しゃべりは面白くありません(^^;しかしスケッチブックに描いてきた絵は上手いです。一体どういう 人なんだろう。妙な芸でした。 8組目はザ・ウォータービジネス二人組の漫才です。今日は殆ど寝てないらしいお二人は、目は血走ってい るし、最初からハイテンションのままスタートです。山ちゃんのツッコミ声も二目盛くらい大声で、マイクいら ないんじゃないかな。根多ははなきん寄席でやった根多だった。 9番目はユリオカ超特急の漫談です。最後のおまじない根多で使っている本は一体どんな本なのか、本当に 実在するのか、気になってます。 10番目は僕の一押し鳥肌実氏の演説漫談?です。以前一回見ましたが、強烈なキャラクタです。今日も「鳥肌 実42歳厄年」の台詞で始まる演説風漫談が最高でした。ステージ直前にマイクに向かって小声で言った「よし !がんばるぞ」は台詞なのか本心なのかどっちだろう。 11番目桧博明氏の漫談。この人はしゃべくりが好きみたいです。普段の友達同士の会話ふうな漫談と落書き (失礼)の芸でした。巷でうける根多紹介を中心にやりました。 あと一組スポットででました。名前はプログラムに無いので忘れましたが、関西弁の漫才コンビでした。スタ ンダードなしゃべくり漫才で好感がもてました。 さて投票です。がスタッフは僕の所へは筆記用具を持ってくるでもなく集めに来るでも無く、無視された状態 になったので、敢えてこちらから用紙を出しませんでしたが、鳥肌実氏を当然押してました。 集計を待つ間、最後のゲストテツ&トモのステージです。キャッチコピーにあるように、歌って踊れるコメデ ィアンにウソないようです。絶対だなと言われてもこまりますが。あとバルーンも稽古したようで結構イケてま した。 優勝者の発表です。優勝者は、鳥肌実氏でした。ま当然の結果だと思います。インパクト強過ぎでしたから。 プレゼンタは我らがアイドル講談師の神田山吹ちゃんです。今回は講談が聞けなくて残念ですが、次のイベント では必ず素晴らしい高座を見せてくれるでしょう。期待してます。 司会のIKKANさん、てらこさんお疲れさまでした。 |
1999/11/12 はなきん寄席 |
やっと寒くなってきたと思う間もなく、巷では風邪が流行っています。さて、はなきん寄席です。 21時20分お江戸広小路亭に到着。前の道で山吹ちゃんが、呼び込みをしていました。沢山お客さんが入って くれると良いですね。 最初は「らくてんか弐」(弐と書いてツーと読む)のコントです。メガホンを持ったお兄ちゃんの「オイース !」の掛け声ではじまった。剣道の根多です。もう一人のお兄ちゃんが、上手く面、胴、篭手が打てない。 メガホンでバシバシ叩かれる。前の席に座っていた、おばさんとおじさんに馬鹿受けでした。この剣道のコン とが終わると、今度は漫才です。もうすぐ来る勤労感謝の日根多でした。僕の好みではビシバシ叩き怒鳴りま くる関東風のコントが面白かったです。 実はこの二人、舞台が終わったあと、ギャラを貰わずに帰ってしまって、暫くして電話で確認後、戻ってきま した。おっちょこちょいなのかもしれません。(^^) 次は「グリングリン」の漫才です。かっこいい男の一日をやりました。14時に起きて(完全に遅刻だぁ!)パン を食べずに棄てて、結局GUSTで食事をしてから地下鉄で会社に行き、パソコンをいじって、退社後はコンパだ そうです。 後、山手線ゲームで、ダイエーの選手名等をやりました。ツッコミが弱いので、根多が萎んでしまう様です。 根多が良いので残念。頑張ってください。 最後はいつもどうり「神田山吹」さんです。 まくらは、山陽先生の根多です。最近お見舞いで頂いたお菓子を食べてから、少し具合が悪くなっていた。先 生は将棋が好きで、4段の腕前だそうです。将棋友達をお見舞いに連れていったら、シャキっとして将棋を差 した。それまで具合が悪かったのに。その姿が格好良かった。また惚れ直した。 このように最近は山陽先生の状況をまくらでやっているので、最近のまくらは、山陽絵日記になっている。 今日のまくらも良かったです。他の寄席で他の芸人さんに混じっている山吹さんは最近見ていないのですが、 この寄席に限っては、まくらにも余裕が出てきて、笑うところはお客さんも大いに笑います。上達したという 事でしょう。 今日のはなしは、「女侠客奴のおまん」後編です。少し柔に長けている娘おはんがトラブルに巻き込まれて、 任侠界の親分三橋屋四郎衛門(漢字に自信なし)に助けられる所までが前回。今回は助けられたお礼に、親分 宅を訪れる娘おはん。この時おはんは身内に入れてほしいと親分に頼むが、世界が違うし、母親の了解も無い ので断られる。帰り道三橋屋の身内うわばみのお福に送られる。このときお福に、お岩さんの執念を忘れない で、執拗に頼み込むよう励まされる。何度か親分宅へ詣でるうちに、母おせいも、親分も根負けして、とうと う身内になってしまった。そして名前をおはんから、おまんに改名し活躍したという話でした。 親分は親分らしく貫禄のある、重みのある雰囲気が良く出てました。今までの山吹ちゃんは、若者の男は、そ れらしく出来てましたが、貫禄のある親方、親分等は中々雰囲気が出てないように見えましたが、上手くなっ てます。それから、主人公のおはん、母のおせい、おわばみのお福と三人の女性を演じましたが、年齢や、性 格の違いを微妙に声を変えて表現していて、三女性の色の違いが良く出てました。よかったです。 第2回目の神田山吹独演会も近づいてますが、このまま上昇気流に乗って走ってほしいです。 2階楽屋横の永谷さんの事務所のコピー機がジャムってしまってコピーできずに山吹さんが困ってたので、こ こは会社員、コピーをやって○十年、コピーのプロが詰まったコピー機を診はじめる。コピー機は、C部に紙 詰まりがあるという表示をしていたが、実際に詰まっていたのはB部だったので、紙詰まりを探し出すのに5 分も掛かってしまった。時間が掛かってしまいチョット悔しい!。コピー機のウソツキ! |
1999/11/07 小仙と若者たちその五 |
16時に公演場所の文京区民センターに到着。
舞台では既に小仙親方による、若者達の紹介が始まっていた。 仙丸さん、仙福さん、仙次さん、仙太さんらのおなじみ顔や初めて見る顔もちらほら並んでます。 傘の曲から始まります 輪を回したり、湯飲み茶碗を回します。 毎回舞台ではらはらする五階茶碗の曲にかかります。仙福、仙次、仙丸の三人でやります。 うっどうだ・・・・仙福さん ボール2個のせ1秒静止。 成功!!(静止時間が短いかもしれない) 仙次さん・・・・ガチャン! あちゃっ 仙丸さん・・・・ガチャガチャン あ〜 と言うことで1勝2敗でした。(^^; 仙福さん、素で喜んでます。 曲撥、輪の曲取りなど更に続きます。 あとは順不同で印象に残った場面を幾つか。 獅子舞 小仙師匠と仙丸さんによる獅子舞いです。若手のメンバが笛、太鼓、鐘をやります。 来年還暦とは思えない小仙親方お軽快な動きに脱帽です。 中国の曲芸 未だ芸名の付いていない若者の芸です。 いきなりバク転で舞台に登場です。ガラスのボールが両端に付いている紐を持ちます。 紐をくるくる回すとやがて遠心力で真っ直ぐな伸びます。今度はボールに舞台の袖に あったお茶を入れ、グルグル回します。紐は真っ直ぐでお茶はこぼれません。拍手! 和妻 ドイツを回って100回以上公演した芸だそうです。 何も無いツボから、長く様々な色の帯が出てきます。拍手。 茶番(漫才) 仙丸さん他1名による漫才の原点のような芝居をやります。 息もぴったりで、おかしさが良く伝わってきます。 かっぽれ 桜川寿々奴社中による踊りでした。 日本舞踊 五月千豊社中に鏡味社中の若手が加わり、踊ります。皆曲芸以外にも色々稽古しているんですね。 五月千豊先生は、小仙親方と同い年らしいです。 最後は鏡味社中若手全員による曲鞠です。 盛り上がったところで、三本締め。 小仙親方の軽快なしゃべり(司会)と曲芸、楽器、踊り、漫才、獅子舞と総合エンターテイメントショーとし て若者達の爽やかな芸が素晴らしかったです。これだけ畑の違う芸を身につけられるのは、大したものです。 3時間たっぷりと楽しませてもらいました。 最後にチョット宣伝 12月24日(金)のはなきん寄席に、遂に鏡味社中レディース軍団から、水仙ちゃん他秘密兵器が登場しま す。そして年が明けて2月には、中国3000年の曲芸を披露する謎の若者(芸名が未だありません)が登場 します。 乞うご期待!! |
1999/11/04 フォークでもなか |
11月の北陽さんの「もなか」に行ってきました。今回は新作短編オムニバス7本という今までに無い企画です。 10月の「もなか」で宣言したようにまくらは果たしてやるのか、やらないのか、フォーク根多は「どのように仕 上っているのか、この日まで気になっていました。こんな内容の会でした。 18時40分、下北沢の「劇」小劇場に到着。名前のとうり小さな劇場です。お客さんは未だキャパの半分位か。 最前列に座る。僕にとっては非常に懐かしい曲が続けて流れて行く。何時もはジャズですが、こういう趣向も 偶には良いです。 19時、場内の明かりが落ちる。 1曲目(第一話) 傘が無い/井上陽水 「くるなぁ!!」 舞台に照明が当たる。 「飛び降りるぞ!」 飛び降り自殺をしようとする男。 止める男の祖父。 しかしこの自殺の原因はこの祖父にあった。この男の留学費を無断で使い込んだためだった。祖父は太平洋戦争 中落下傘部隊にいて、戦地に飛び降りた時落下傘を着けずに飛び降り、部隊の友人に助けられた。その友人を今 度は自分が助ける必要があったため、お金が必要だった。 こうしてまくら無しで話は始まったのでした。 最初の「くるな」の声には驚きました。 2曲目(第二話)春夏秋冬/泉谷しげる 元禄15年12月14日、松坂町吉良邸 赤穂浪士に討たれたはずの上野介、実は切腹をしたのでした。 時世の句「今日ですべてが終わる 今日ですべてが変る 今日ですべてが報われる 今日ですべてが始まるさ」 吉良側からみた「忠臣蔵」でした。 3曲目(第三話)山谷ブルース/岡林信彦 歩道橋に佇む浪人生。湿っぽい姿は俺の作ったこの歩道橋には、似合わないと励ます日雇い労働者。 山谷での学生と労働者たちのふれあい。やがて生きる勇気を得て故郷に帰る学生。大人になり、教師になった この学生が、山谷とそこに居た労働者を懐かしみます。 4曲目(第四話)さなえちゃん/古井戸 僕の大学ノートに現れては消え、消えては現れる少女。チョット気になる存在。実は通学途中の古井戸で亡く なった少女の幽霊だった。 古井戸がオチなのが判るのは40代以降の世代か。 ここで休憩 5曲目(第五話)人間なんて/吉田拓郎 人間に捕まった鈴虫「くろすけ」と「鈴之助」、「くろさま、お仕事ごくろうさま」 まずい削り節、煮干などの出汁系の食べ物じゃなくて、美味しそうなキュウリを食べたい為に、くろが鳴きま す。 ♪あれ鈴虫も鳴いている〜 鈴:俺の夢はメスと二匹でメロンを食いたい くろ:俺の夢はバッタ族で東京タワーを覆いつくし、ここを虫の世界にすること。 鈴:ここは東京だ。虫のいどころが悪い。 くろ:この話、オチがついているのか〜 これって講談? 6曲目(第6話)自転車に乗って/高田渡 昔堅気な父親と自転車に乗れるようになりたい子供の話。 自転車を引いて河川敷へとやって来る父と息子。 失敗するとゲンコが飛んでくる父(昔の父像はこんなだろう) しかしあまりの下手さに、会社での父親の地位まで賭ける気にはなれなかった。 7曲目(第七話)妹/かぐや姫 次郎長の子分衆の一人吉良の仁吉、26花嫁募集中。 桑名徳次郎?の妹、節18歳。 この二人恋に落ちたのかどうか分かりませんが結婚することになります。 僕がタイトルを付けるならば、「奥様は18歳」(これを分かるのは30代後半以上かな) お節が嫁に行って3ヶ月後、三下り半を下される。仁吉は喧嘩へと出かけ帰らざる人となる。 後に大喧嘩、甲陣山(漢字不明)の争いの話の前編、又はエピソード1。「妹」でした。 短編が連続してトントンと進みます。笑う場所は北陽さんの根多にしては少なかったですが、適度な緊張感が 持続した展開で、良い会でした。 次回の「もなか」は、ドッカンドッカンだそうです。 期待しましょ。 |