都教委の処分取り消しを報じる紙面
2/25。東京地裁で、東京の七生養護学校の校長だった金崎先生に対する、都教委の処分は不当だから「処分取り消し」の判決が出された。
障害を持つ子どもたちに、真剣に向き合い、性は生の源としての「性教育」に取り組み、都教委も高い評価をしていた七生養護学校の性教育。
教育内容が過激すぎるとの、都議の質問におたおたして、手のひらを返すように「指導要領違反」などと、訳の分からぬ理由をつけて、封じ込めようとした都教委。
学校ぐるみの性教育を進める、トップにいた金崎先生。それが気に入らないからと、「学級編成違反」などと言う、言いがかりのような理由をつけて、校長からの降格を図った都教委。
東京地裁は、それに対しきっぱりと「処分取り消し」との結論を出した。
裁判後の「報告集会」では、「勝訴などとは言わない。当然の判決だから」との声が出た。なるほど。そういう表現がふさわしいかもしれない。
当たり前のことが、当たり前として認められるのに、随分時間がかかるものだ。
都教委はメンツがあるから、当然勝訴を不満として、控訴するだろう。この先、まだ何年もかかるだろう。そして、今の日本国では、誠に残念なことには、上級審に行けば行くほど、「当たり前」が通らなくなる。地裁では勝訴しながら、高裁、最高裁で逆転する例が随分ある。今回もその可能性は、なきにしもあらずだ。
世論を味方にするためにも、広く知らせて、都教委の不当性を理解してもらうことが大切になる。
|