人生60年以上やっていれば、良いことばかりではありません。当然いやなこと、腹立たしいことも、多々あります。
「昔は良かった」と、繰り言を言うつもりはありませんが、最近は、腹立たしいことが増えています。
日々、社会の現象を見聞きし「これは?!」と思うことを、あれこれ、綴ってみます。

日記となっていますが、「ズボラ育児室」を主宰するばあさんですから、1日2回書いたり、10日間書かなかったりになると思います。そこはご容赦ください。

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2007年3月9日(金)
医者の常識、世間の非常識

  病院で施術するなどということは、出産以来のこと。進歩したはずの医学だが、医療従事者の対応は、まだいまいちの感があった。

 手術ではないが「同意書」を書くことになった。これこれですから同意書に署名をと言われ、ハイハイと書いた。
 後でゆっくり読んでみると、「こんなこと言ってなかったよ」と思う項目がある。それがあるから、止めるというわけにはいかないが。生命保険会社の作る約款のようだと思った。都合の悪いことは小さな字で書くとまではいかないが、迷って質問しそうなことは、口頭での説明では言わないことにしておくのかと、疑問がわいた。

 ブロック注射は、神経に直接針を刺すのだから、当然だろうが、図鑑で見ていた神経系統図が、自分の体の中に確かに存在することを実感させた。
それとともに「痛いです」くらいではなく、同意書にあったように「電撃痛」が走った。レントゲン室に響き渡る声で「いーっ!」と叫んだ。「痛い」などと言っていられない痛みだった。幸い「いーっ!」と一息で言えるくらいの、30秒ほどですんだから、何とかできた。あれがそれ以上だったら、失神したかもしれない。

 時代劇で、斬られて死ぬときに「ギャー」とか言うのは、痛みを観客に伝える、表現上の約束事かと思っていたが、神経を切られるときの痛みを、再現しているのだと理解できた。

案内には、1時間くらいで帰宅できると書いてあった。しかし、起きて歩けるまでに、2時間もかかった。その間は、治療室の端にあるベットに寝かされっぱなし。
 血圧を測りに来た看護士さんは「低いですね」と言っただけで行こうとする。不安になり「いくつですか」と聞くと、「90と○です」という。そんなに低いわけではないと知り、安心する。数値がなければ、不安は解消されない。

 血圧の数値などは、患者は知る必要がないと考えているのだろうか。それとも、数値など言っても、内容の理解ができないから、言っても無駄だと思っているのだろうか。
 病名にしても同様だ。
 近所のかかりつけ医も「脊柱管狭窄症」とか、「神経ブロック」という言葉を使わなかった。ネットで調べてこちらが使ってから、使うようになった。

 以前とは違い、患者も勉強する機会があるから、それなりに知識を持っている場合も多い。これが世間の常識だと思うが、医療従事者は、患者は知識がないと思いこんでいるのではないか。世間の常識と、医療従事者の常識は、少しずれているのではないだろうか。
 

2007年3月9日(金)
ツッパリばあさん、息切れする

 ツッパリおばさんが、今はツッパリばあさん。
 職場でツッパリ、家庭でツッパリ。ツッパリ続けてこられた原点は、背骨にある。シャキッとした背骨で、ツッパリを支えてきた。
 しかるに、その背骨に障害が起きた。

 40代中頃から腰痛が出た。「職業病だから仕方ない」と放っておいた。50代目前になると、放っておけない痛みとなり、受診。
 「脊柱すべり症」と診断され、牽引、電気などの治療を受けた。なかなか回復しないため、通院しきれず、腰痛体操や水泳でしのいでいた。
 
 退職後の2年間。4ヶ月ほどの好調期があったが、後は、すすけたプーさん人形が、椅子に置かれた状態で過ごす毎日となってしまった。
 それが直接原因だろうが、すべり症が進行し、ついに、神経ブロックが必要な「脊柱管狭窄症」レベルになってしまった。
 
 2月末から施術の日まで、神経ブロックの方法。間欠爬行になっている症状の改善確率。施術の失敗による下半身麻痺に至る確率。など。ネット検索で、にわか勉強していた。そのため、日記を書く時間もないほどになった。

 一昨日施術が終了した。痛みは本人しか分からないから、改善したかどうかは、多分に主観的になるかもしれない。
 きょうの時点では、全く改善しない状態ではない。しかし、施術翌日の「腰痛があったよな」の感じは、きょうはすでにない。いくらかましになったかな、というくらいである。
 まだ2週間くらいたたないと、落ち着いた結果は分からないそうだから、今後更に改善することを期待しよう。
 
 テレビの国会中継を、見る元気が出てこない。背骨は身体の心棒だと、実感する。

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