「年金者組合」支部総会に、久しぶりに出席した。ここは、私などはまだ「ひよっこ」にしか扱われないところだから、総会に出席したからといって、役員の指名がある心配はない。言いたいことを言って帰ってこられる気楽なところ。
そう思っていたら、「仲間作り」の論議になる頃、会場の空気が変わってきた。
仲間作りをするためには、「楽しい会」「面白い会」にする必要がある。ハイキングとか、スポーツ、趣味の会など、「自分のやりたいこと」をやれるグループ作りが大事との意見が出された。県の役員が来ていて、この地域は、グループが少ないし、会員拡大が進んでいないとの、現状分析も出された。
すると、役員のひとりから、「私はやっています。スポーツ交流を」との声があがった。なんだか「とげ」のある言い方だなと思ったが、役員会の中で、路線のズレでもあるのだろうくらいに思っていた。
「女性部がないのはここだけで、他の地区には必ず女性部がある。女性部ができると勢いづく。ここでも準備会はあるようだから、ぜひ結成に持っていってほしい」との要望が県の役員から出されると、険しさはピークに達した。
「この険しさはヤバイ」と思い、「なぜ女性部が必要なのか、よく分からないから説明してほしい」と質問した。どうも、準備会を仕切っているのが、スポーツ交流をしている彼女で、進み方についての批判をされたと感じ、険しくなっていると推測したから。
女性部があると、年金の男女差別に関する学習や行動が起こしやすくなる。との理由には「なるほど。一理ある」と思った。
個人的には、男女同一賃金の職場にいたので、余り強く感じていなかったが、企業の男女差別はひどいらしいから、それを何とかするための活動は意味がある。
直に男女差別を持ち出しても、お堅い会と思って敬遠するから、井戸端会議的なところから入っていくのが、仲間作りには必要だとのこと。
井戸端会議は敬遠したいが、必要とあれば、しなくてはなるまい。と覚悟は決まる。
しかし、「ひよっこ」の私には、先輩方を押しのけて組織作りする厚かましさはない。「ぜひに」と言われれば、考えてみてもいいが、新役員の選出では、昨年の方々がそのまま横滑りしたから、「ぜひに」との声はかかりそうにない。体調のことを考えれば、受けない方がいいに決まっているから、「ホッ ホッ」だった。
それにしても、役員の中で、仲間作りができないで、どうやって仲間を広げるのだろう。男性役員の中にある女性差別の結果、とは思いたくないが、昭和一桁世代の女性は、我々世代以上に男女差別にはシビアなのだから、それを理解してくれないと、女性役員は出なくなってしまうのではないか。いろんな会で、同様のことはあるのではないか。
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