1月が今日で終わってしまう。
「きょうは、文章だけだけど、明日は写真を入れよう」と、思いながら、気がついたら、月末になっていた。今月は、中身は「はらだち日記」だが、体裁は「ズボラ日記」だ。「日記」とはいえ、読んでもらう対象者宛に書いている日記としては、失格だ。
松の内あたりまでは、その日に合った写真が入っている。それなりに説得力のある日記になっている。
しかし、その後は、写真が1枚もない。完全に手抜きだ。
なぜ無いのか。理由は簡単。新聞の記事を切り取らない。カメラを持って外に出ない。からだ。日記を、読んでもらう作り方をしようとする、力を抜いていた。
そうなったには、理由がある。弁解がましいが。
新しい「仕事」が入ったからだ。
いつも利用している電車の駅の、ホーム下ほどの場所にある、マンションの一室を借り、心を病んでいる人たちの「たまり場」を作る手伝いをしてほしい、という話が舞い込んだ。
障害者に対する政治の風当たりは、厳しくなるばかり。もうけにならない、社会のお荷物と思っている人に対する手だては、後回し、先削りで、とても行政を待ってはいられない。しびれを切らして、手を挙げた者がかけづり回ることになる。
それが分かっているから、断りにくく、ついつい手伝いを始めた。
マンションは、2月から家賃を払うことになる。家主の好意で、特別安くしてもらったとはいえ、場所が良いから月10万もする。補助金0円だから、全部自前。家賃をひねり出すためには、何をやるか。
集まったメンバーが、女性ばかりのこともあり、喫茶店のような場所にすることになった。アンテナショップのようにして、作業所の製品を売るのも良い。場所を貸して、展覧会や発表会に使ってもらう。若い芸人さんに来てもらい、駅前寄席を開き、参加費を取る。
あれやらこれやらのアイデアを出し合う会議。実現の可能性を探るために、あちこちへ行って話を聞く。経験者、同業者に問い合わせをする。
朝から晩まで、それにかかり切っているわけではないが、ついつい、新聞を読む暇もない状況に、なってしまっていた。
2月になり、準備段階ではあっても、開室して、軌道に乗れば、新聞読んで、切り抜いて、実証的な「はらだち日記」が、書けるようになるはず。
そうなることを期待して、1月を閉じる。
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