地域の新婦人から、広島で開催される「原水禁世界大会」への出席を要請された。
役員でもなく、委員でもない単なる一会員に過ぎないのだが、役員や委員に行き手がないからと駆り出されたかっこう。
長崎での「世界大会」には、5年ほど前に参加したが、広島への参加は経験していないので、自分から手を挙げていくほどの積極さはないが、頼まれれば行っても良いと思っていたから、行くこと自体には抵抗はなかった。
しかし、全市の「結団式」なるところに行ったら、何とも妙な感覚に陥った。
「原水協」をはじめとする「各種団体」から派遣されている者達の集まりだから、当然の事ながら、いつも見慣れている顔というわけにはいかない。さすがの「ツッパリばあさん」も「借りてきたネコ」状態になっていた。
中心になるのは「原水協」らしく、そこの役員が進行を担当した。
行動の説明になってはっきり分かったのは、私以外は全員同じホテルに宿泊すること。しかも、新幹線を降りて、ホテルに荷物を置いて会場に行くなど、すべての行動が、同一ホテルであることを前提に組まれていることだった。
「借りてきたネコ」としては、個人的な質問をするのもはばかられたが、終了を待っての質問では、帰宅時間が大幅に遅れることに気がつき、「質問は?」にも背中を押され「私だけが、自分ですべての行動をしなければならないのですね」と聞いてしまった。
結果としては、皆さんと同じホテルに変更することで解決したが、それにしてもなんだか納得できなかった。事務局の言い分では、本人の希望を優先したとのことだが、こちらにしてみれば、全員が行動をともにすることなど知らなかったから、適当に「このホテル」と言ったまでで、同じホテルに泊まった方が、行動がスムーズにできるとの情報が得られていれば、どうしても希望したわけではなかった。
色々の団体からの参加者が、なぜ同じホテルになっているのかが分からなかった。他の団体には「このホテルにすると行動がスムーズに行きますよ」との情報を入れたのに、私の団体には入れなかったのだろうか。それとも、他団体の場合は、互いの結びつきがあるから情報が入るが、私の地域は結びつきがないので、情報が入らなかったのだろうか。
そう思ってみると、結団式に参加している面々は、互いに顔見知りのようだった。それぞれの団体で、情報交換がされているという感じだった。
たまたま私の地域の場合が、なかなか参加者が居ない状況があったりして、顔見知りになれないままに、情報が届かなかったのではないかとの妄想が浮かんだ。
民主的団体と言われていても、顔見知りが「仲良しこよし」で活動しているのが実情なのだろうか。
自分たちの仲間うちで活動していて良しとする。それでは運動は広がらない。
「セクト主義」と言われるのは、こんなことにも原因があるのかもしれないと思った次第。
「民主的」と言われている団体の「活動家」と言われる人達には、とかく自分の活動には熱が入っても、新たに加わった人には配慮の欠けることが多い気がする。
他山の石として、心しておこう。
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