「スワンスワンで禁煙を」ということで、禁煙推進学術ネットワークが、毎月22日を禁煙の日と定め、白鳥が2羽で「22」の文字を描くポスターやロゴを作った。との記事を見つけた。
日本人は語呂合わせが好きだが、最近は何でも語呂合わせにしてしまう傾向が強くなったように思う。「耳の日」とか「文の日」などはすでになじんでいるが、「良い夫婦の日」とか「富士山の日」あたりになると、なんだか据わりが悪くて尻がモゾモゾする感じがある。良い夫婦は1年に1度だから、毎月22日を夫婦の日にするという案もそのうち出てくるのではないかなどと勘ぐってしまう。
厚労省が全面禁煙を打ち出し、愛煙家の皆様にはますます肩身の狭くなるご時世が来たから、毎月1回くらいの「禁煙の日」などは有ってなきがごとしかもしれないが、それでも「またか」と意識する助けにはなるかもしれない。
学校はすでに校内の全面禁煙が徹底されていると思うが、意外なのが病院で、廊下の隅などに「喫煙コーナー」があったりする。屋外に移さない限り空気はいずれ混ざってしまうのだが、屋外に出すことに抵抗があるらしい。喫煙者は色々な病気になるから、病院としては「お得意様」になるということかもしれない。そうだとすれば、今日の「医は算術」の視点からは、全面禁煙にはしにくいのだろう。勝手な独断だが。
病院以上に難しいのが個人医院のように思う。上述の理由からすれば、個人医院の方が「お客様」の要望には添わねばならぬから当然かもしれない。
公共施設ということで、パチンコ屋とか赤ちょうちん、喫茶店などまで禁煙をするよう求めているとのこと。もし実現すれば本当に有り難い。
以前長男夫婦が「美味しいてんぷら屋」を予約してくれたことがあった。「てんぷらか」とやや気が進まなかったが、せっかく予約までしてくれたのだからと付き合った。ところが、店に入った途端モワーッと紫煙が漂ってきたので「ここはだめ!」と飛び出した。「せっかく予約までしたのにお母さんは・・・」とさんざん長男に怒られた。しかし、命の問題だから譲るわけにはいかなかった。私の場合は、単なる「嫌煙」ではなく喘息の発作が起きてしまうのだから大問題だ。
パチンコ屋が禁煙になったら行ってみたいと思う。ガンガラガンの「行進曲」はまだなんとか我慢するが、店内の紫煙は我慢できない。せめて「スワンスワン」の日だけでも全面禁煙にするというのはどうだろうか。喫茶店も同様の理由であまり入りたくない所のひとつになっているが、これも行ってみたい。
赤ちょうちんの類はつきあいで時々行くことはあるが、座る席には神経を使う。仲間の中に吸う人が居るときは「あなたとは『ケンエン』の仲ですから」と言って、できるだけ遠い席に座ることが必要な現状が改善されそうだ。ケンエンと聞いてギョッとする人も「犬猿」ではなく「嫌煙」と知って笑いが起きたり「我慢しますから大丈夫」などと言うが、酔ってくると、さっきの約束はどこへやらになるから油断ができない。せめて「吸わんの日」だけでも全面禁煙を切に願っている。
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