明日は「防災の日」だが、きょうが日曜日だからか、前倒しで、きょう町内の「防災訓練」があった。
昨年は、近くの公園に集まっただけで終わったが、今年は、公園に集まった後、避難場所に指定されている、学区の中学校まで移動して、受付をしたり、体育館で「講義」を聞いたりした。
何で、そこまでするのかと不思議に思っていたら、今年は我が区が市内の「拠点区」になっていて、市長も区内にある「防災センター」に来て、状況を見るのだとのこと。なるほど。だから大がかりにやるのだと、納得いった。
「防災用品」グッズを持って集合だというので、家の中にある「ストック食品」やら、敷物代わりになるタオルだのを、バックに詰め込み、近くの公園へ。50〜60人が集合済み。なかには幼児を連れて家族全員参加の「真面目」な若夫婦もいたが、町内の現況を表すように、シニアが目についた。
体育館での「講義」のなかに、救助することを考える項目があった。しかし、まわりの顔ぶれでは、自分がはい出すのも難しいが、救助するのはもっと難しそうだ。腰が痛い、膝が痛いという人がゴロゴロしているのだから、とても救助どころではないと思う。
公園から中学校は、徒歩5分くらい。途中で信号のある大通りを渡る必要もある。しかし、リュックを背負って、スニーカーで集まったシニア達は、小学校の遠足気分で、雑談に花を咲かせながら、わいわいと歩く。途中の信号もまるで無視。赤になってもゾロゾロと悠々と歩いている。「危機意識」は0に等しい。
体育館での「講義」にしても、テレビや新聞・雑誌などで、かなりの知識を持っているから、皆さんの聞き方には、イマイチ真剣味がない。「必要な方は申込用紙がありますから」と言っても、取りに行く人もまばらの状況。
「そこに敷いてある毛布に、ふたり入ることになります」と言われて、「座るだけなら6人でもできるけど・・・」などと、自分が寝るという意識で見ていない。
我が町内だけでなく、隣の町内も来ていた。きょうは訓練だから、体育館ざらっといっぱいくらいの人数だが、本当に地震が来て、住民の8割方が被災してきたときには、入りきるのかと心配になった。入りきらない場合は、別の場所にある武道場も避難場所になるとのことだが。誰がどっちに行くかなどは、決まっているのだろうか。細かいことを気にしだしたら、不安だらけになりそうだ。
第1回目の訓練だから、こんなもので仕方ないのだろうが、本番に向けての徹底した訓練をするならば、毛布1枚でふたりが寝てみるとか、炊き出しの訓練をするとか、1泊2日の生活訓練してみるとかが必要ではないのか。
小学生の遠足気分での訓練で、役に立つのかと不安になった。そういう私も、隣としゃべっていた一人だが。
|