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      |   | I cheer the post entertainers. このページは、21世紀に活躍する芸人さんを応援してます。
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      |  公演を見た感想を中心に書いてます   |  |  | 
    
      | 僕の独り言 |  |  | 
    
      | 2005.12.30 とんでも忘年会 |  |  | 
    
      | 2005年も押迫った30日。とんでもない落語をする会、略して「とんでも落語会」の師走会へ行ってきた。下根多、差別用語等マシンガンバースト状態で飛び出す会なのだ。
 演じる噺家は、寄席には上がれず関東各地で地下活動を続けているテロ集団「立川流」を中心に、大国「落語協会」、「落語芸術協会」から鬼才の新作派を集結し、過激落語を演じる会なのである。
 DMZは浅草木馬亭。
 今回は田園都市線の車両故障のため20分遅刻をして到着。すでに最初の演者の口演が始まっていた。
 
 ○立川キウイ 落語 立川マウイの出世物語(仮称)
 架空の落語団体の前座が家元の一言で破門になり、そして復帰し、今日に至るまでの波乱万丈を描く。(あくまで架空の団体であり本人とは関係ないそうだ)
 前座修行の笑いとペーソス溢れるっていうか、それが全てな芸でした。
 
 ○三遊亭白鳥 落語 新版寿限無(仮称)
 SWAユニを着しての登場だ。
 落語・演芸界をモチーフにした寿限無のパロディを演じた。
 くすぐりの連続技で爆笑を勝ち取る。
 ヒロクン的には、トンデモなセンテンスが欲しかった。
 
 ○春風亭昇輔 落語 真夜中のてんやもの
 トンデモな会ならではの、オタクな根多がフィットする芸術協会の新作派が高座に現れた。しかもチビっこだ。
 連日の宴会疲れと、コミケの店番疲れで目にクマが出ている。
 しかし、来春真打昇進と、気持ちは上り調子の昇輔さんである。
 根多は、小学3年生の男の子が友人宅に家出をしてきた。てんやものを取ることになったが、食べたことのないものをという事で、ピザのメニューに挟まっていたホテトルのチラシを見て電話をするのだが・・・
 さげが非常に効いている。2度目の体験だったが、面白さに変わりはなかった。
 
 ○快楽亭ブラック 落語 一発の☆☆☆☆
 少し痩せたように見えた。
 高座最初の台詞は、「今夜の打ち上げは、ふぐから焼肉に替わりました。」
 ふぐはおあずけになってしまい、意気消沈のヒロクンである。
 しかし、気を取り直して高座に集中する。
 借金落語家で売っている?師匠が今夜も目が痛くなるくらい派手な着物で登場だ。
 根多はエロ噺4名作からこの噺。(本題は書けませんゴメンナサイ)
 札幌のフーゾク店にやってきた家族三人。3人で一発の☆☆☆☆お願いします。
 ☆☆☆☆の連発が場内に響きわたる。
 実に爽快なエロ噺だ。
 
 お仲入り
 
 ○カラクリボビー(立川談笑) マジックのようなもの
 漫談とマジックで見事にヒザをつとめた。
 祝真打昇進
 
 ○立川談之助 落語
 たっぷりのマクラの後に唯一の古典落語を演じた。1時間の長講熱演だった。
 何故長講だったのかそれは、打ち上げ会場の確保に出ている昇輔さんが無事手配を済ませてここに戻るまで降りられないからなのである。
 ご苦労さま。
 講釈も上手な立川流の芸を堪能させていただいた。
 
 終演後は、打ち上げ。当初の予定の焼肉もダメとなり、普通の飲み屋で普通の宴会となった。
 せっせと宴会場を仕切る前座のキウイさん、ふら談次さん。
 立川裏話を聞いたり、お客どうし情報交換したり楽しい忘年会だった。
 
 ここで一言言いたい。
 「30日まで飲み歩くなよ、フツーの人達!! 僕のふぐを返して〜!!」
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      | 2005.12.28 山吹を聞く会 |  |  | 
    
      | 今年最後となる山吹を聞く会へ行ってきた。月1回のペースで浦和の喫茶店で行っている神田山吹さんの勉強会だ。
 今回で60回を迎えた。5年続いているのがすごい。
 ご常連のお客様も出来、小規模ながらも隆盛さが感じられる。
 さいたまの支援者方の力の大きさにも頭が下がる。
 今夜は「落語や講談が好きなので」と、わざわざ自由が丘から聞きにいらしたご婦人もいた。(私は川崎からなのだけど、これは置いといて)
 
 ○神田山吹 講談  幡随長兵衛〜桜川の死
 相撲の一番、黒鷲と桜川の取り組み。黒鷲が恥ずかしい負け方をしてしまい、桜川の暗殺を企てるが・・・
 17話連続物のこの読み物を勉強中の山吹さんだが、11話目までこぎつけた。
 親分の貫祿、関取の力量など伝わってきた。
 話が進む毎にどんどん良くなってきている。
 
 来年秋には真打昇進する山吹さん。
 準備も忙しいと思うが、稽古もがんばって立派に尋目を迎えてほしい。
 ダイエットも成功するとベストなのだが・・・
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      | 2005.12.24 本牧亭土曜講談会 |  |  | 
    
      | 久しぶりに講談を聞ける事になった。クリスマスイブに日本料理を堪能しながら講談を楽しむという、おしゃれで贅沢なひとときを過ごした。
 ○神田陽司 講談 幸福の王子、寺坂の口上(抜き読み)
 講釈師は神田陽司先生。根多はこの時期によく読まれる「幸福の王子」だった。師走というと猫も講釈師も義士伝なのだが、陽司先生は人が死ぬ読み物は嫌いという事で、義士伝はあまり演じない。なので、心温まるこの読み物が多く登場する事になる。
 マクラでは、耐震偽装疑惑に揺れる今日を斬る。口演途中から入ったお客さんの為か、最後に「寺坂の口上」2分30秒バージョンをサービス。楽しい講談会だった。
 今夜は講談仲間から日本酒やケーキの差し入れ、おかみさんからおにぎりが振る舞われた。楽しい夜を過ごさせていただいた皆様に感謝でございます。 |  |  | 
    
      | 2005.11.5 これが圓丈の古典落語だ |  |  | 
    
      | 週末の久々に晴れ渡った日に、久々の落語会へ行ってきた。場所は横浜にぎわい座。
 なんと圓丈師匠が古典落語を演じる。「これは最初で最後の体験になるかもしれないので行かないと」と一念発起して(それほどでも・・・)行ってきた。
 
 ○三遊亭ぬう生  前説
 還暦を迎えての三席は大変なんですよ。と始まり、今日の次第を説明する。
 開口一番は「前座圓丈」くんで始まるそうだ。
 拍手の練習を行い、いざ本番である。
 
 ○三遊亭圓丈    落語  前座噺:金明竹
 ワッペン無しの縞の着物で登場。
 古典を演じる意気込みが感じられる。
 前座時代のエピソードをマクラにこの根多に入る。
 序盤、驚くのも失礼だがそこそこイケるなと言うのが感想。
 しかしタダの古典はやらなかった。
 この話のメインである大阪弁の口上が師匠の最終兵器である名古屋弁に替えてあった。
 ミャーミャーギャーギャーが新鮮だ。
 一席目を終え、お辞儀をすると座布団を返し、メクリをめくり前座圓丈くんは下がったのである。
 圓丈師匠の前座噺としては寿限無のバイオテクノロジーヴァージョンもあり、
 彼の古典落語は侮ってはいけないのだ。
 
 ○三遊亭ぬう生  落語  鮑のし
 ぬう生さんも新作の会での高座鑑賞が殆どなので、古典を聴いた記憶がない。
 バカな亭主がもう一つバカに成りきれずか。しかし新たな一面を観れて全体的には良かった。
 古典も頑張ってほしい。
 
 因みに「ぬう生」という名前は圓丈師の前座名である。
 この名前を現ぬう生さんが継いだ時は、一門の先輩・後輩達が羨ましがったと以前聞いたことがある。しかし、白鳥師だけは圓朝の名を継ぐ気でいるので羨ましがらなかったらしい。
 今秋、真打昇進した小田原丈さんは、昇進と供に丈二を襲名した。この名を調べたら初代だと判明した。丈二師匠は自分の事を「ジョージ一世」と高座で言っている。
 横道に逸れたので戻ることにする。
 
 ○三遊亭圓丈    落語  師匠圓生直伝:茶の湯
 着物を替えての登場。
 「茶の湯」と言えば先代(三代)金馬が有名だが、この金馬師匠に稽古を付けたのが師匠の圓生だ。
 その圓生直伝の根多をこれからやる。この噺のように明治時代以前の噺はいじらないでそのまま演じる。
 と前置きをして根多が始まる。
 圓生の茶の湯は記憶に無いが、圓丈師の後ろに圓生を感じながら聴いた。
 
 お仲入り
 
 ○三遊亭圓丈    落語  リメイク版:小言幸兵衛
 またまた新たな着物に着替えて登場。(今度ははワッペン付き)
 「家中の着物を持ってきました」と圓丈師。
 昔足立区をいじったように、韓国ドラマをいじり倒すマクラ。
 韓国は旬だけにハマった。
 
 きれキャラに変貌した幸兵衛が独走する。
 まつけんサンバ3、レーザーラモンHGも登場し、圓丈ワールド全開である。
 仕立屋の入居を断りサゲとなるはずが、その後もう一人入居希望者が現われる。
 そしてマクラで振った韓国ドラマ根多に繋がる、新たに創ったサゲへと向かう。
 さすが新作落語の雄。タダでは終わらせなかった。
 圓丈師らしいすばらしい小言幸兵衛だった。
 圓丈師匠おそるべし。
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      | 2005.08.19 池袋演芸場 中席 夜の部 |  |  | 
    
      | 8月の池袋と言えば、怪談。という訳で、恒例の女性講談師3名主任による怪談がトリ根多という企画の中席へ行ってきた。今回は寄席初体験の仕事仲間を連れての参戦だった。
 
 今夜は中席9日目。主任は紅先生。7時少し前に池袋演芸場へ到着。
 既に仲入りは過ぎていた。少し早めの進行かもしれない。
 
 ○桂南なん 落語  不動坊火焔
 仲入り後食いつきの途中から観ることになった。
 与太郎の雰囲気を全身からまき散らしている南なん師匠の高座だった。
 トリの怪談つながりで、お化けの滑稽噺を持ってきた。
 
 ○柳亭楽輔  落語  片棒の半ばまで
 ケチで有名な大店の主人が死んだら息子たちはどんな葬式をあげるかと問う噺。長兄・次兄の話しを聞いたところまでを口演した。
 ちゃんと片棒を担ぐところまで聞きたかったな。
 
 ○鏡味征二郎 江戸太神楽
 ヒザ替りは(トリの前の出番で主に色物さんが担当する)江戸太神楽の若手、征二郎さんの登場だ。玉の局、五階茶碗の局、傘の局をさわやかに演じた。
 
 ○神田紅 講談 乳房の榎木
 円朝作乳房の榎木が今日の根多だ。真景累ヶ淵と比べるとそれほど怖くは無い根多だが、物語に登場する人間関係のどろどろしたところは円朝らしい。
 紅先生の乳房の榎木は初めてかもしれない。紅先生と言えば四ツ谷怪談、牡丹灯籠〜御札はがしといった幽霊の定番である女の幽霊噺が怖い。
 登場人物が殆ど男ばかりの読み物で幽霊も男という硬い感じのする怪談だが、下僕をコミカルに描いた紅先生の演出で、主人公の男との落差が出て、聴き応えがあった。
 画家の幽霊登場の場面では、客席にもお約束の幽霊出没。「ヒー」とか「キャー」とかの悲鳴で盛り上がり、お終いとなった。
 お化け役は、紅一門から紅葉さん、蘭さん。どろどろ太鼓はきらりさんだった。
 ごくろうさま。
 怪談の口演後は、明るい踊りで締めということで、「なすかぼ」でお口直し。
 仲入り後からの入場だったので、落語ありーの、曲芸ありーの、講談ありーので寄席初体験の仲間には寄席の定席ダイジェスト版を観てもらった分けだが、少し慌ただしかった。次回はもう少しじっくりと味わってもらいたい。その怪談ナイトは、また来年のお楽しみということで今回はおしまい。
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      | 2005.08.06 本牧亭土曜講談会 |  |  | 
    
      | 今日も暑かった。池袋から上野に移動。山の手線電車内は寒かった。我慢できなくて上野駅でおりて体を温めつつ徒歩で本牧亭到着。
 神田京子ちゃんの土曜講談会デビューなのだ。
 座敷の角に沢山の折り詰めの山。実はこの折り詰めは・・・後のお楽しみ
 
 6時40分頃京子ちゃん到着。涼しそうなワンピース姿だった。
 
 ○神田京子 講談  源平盛衰記〜那須与一扇の的
 黒紋付きに茶系色の袴という正装で登場。デビューを意識して選んだ衣装なのだろうか。
 ここだけの話と言い、入門秘話のマクラから根多に入る。
 京子ちゃんの得意根多だそうだ。与一が扇の的を射るまでたっぷり30分楽しみました。修羅場読みがなかなか良い感じ
 その後続いてもう1席何と、もう1席サービスでございます。
 
 ○神田京子 講談 カルメン
 ヒロクンにとっての京子ちゃんで聞きたい根多1がカルメンなのだ。
 今日読んでくれたらと思っていたので、嬉しゅうございます。
 カルメンの波瀾万丈を15分で読む。
 唄って踊るエンターテイメント講談に大満足だった。
 
 二席でたっぷり45分楽しませて頂きました。
 
 京子ちゃん着替えて客室へ登場。
 ごはんを食べながら話を聞くことにした。
 
 ヒ 二ツ目になってどう?、変わった?
 京 時間が自由になって、根多の勉強や芝居の稽古がたっぷりできていい。
 ヒ 今何を勉強してるの?
 京 清水次郎長伝
 ヒ 神田派で次郎長伝は珍しいね
 京 愛山先生が読みますが少ないですね。
 等々当たり障りの無い所だけチョイスしてみた。
 本当は当たり障りのあるところを書きたいのだけれど、
 当たり障りがあるのでねぇ。orz
 
 気になっていた座敷の角にある折り詰めの山。
 実は、これお客さんの預かり物なのだが、上野うさぎやさんのどらやき。焼きたて90個。8時を過ぎても取りに来ない。
 暫くしてお客さんからの電話で、今夜は花火を観ていて取りに行けないので、今夜と明日の講談会のお客さんで召し上がってくださいとのお言葉。無添加なので2日しか持たないデリケートな菓子なのだ。
 粋なお客さんだ。
 京子ちゃん諸手を挙げて喜ぶ。目がどらやき型に輝く。
 和菓子が苦手なヒロクンがだ、うさぎやさんのどらやきは美味しい。甘すぎない豆の風味が生きている餡がいい。つぶ餡の食感もたまらない。
 4個入りの箱詰めをいただく。
 京子ちゃんは箱にほおづりしながら「あったか〜い」
 京「もう1箱もらっていいですか」
 二箱もらった京子ちゃん「今食べていいですか」
 未だ温かいどらやきを食べだした。ほっぺたがどらやき型に膨らむ。
 このあたりでは既に殆ど理性が消滅している状態だ。
 京子ちゃんは皮フェチとのこと。うさぎやさんのどらやきはアンコは美味しくて当たり前なので、ふんわりした皮がたまらないらしい。
 ごはんの後に、予約しないとなかなか手に入らない贅沢なデザートもいただいてラッキーなデビュー戦なのであった。
 
 というわけで、これがいただいた どらやきの包みだ。
 
  最後に私が見た京子ちゃん二ツ目の印象だ。
 それは初めて見た私服のワンピース姿だった。
 前座さんの頃はフットワーク良く働かなければならないので、Tシャツ&パンツが楽屋内のユニフォームだった。
 それが今夜のワンピース姿を見たときに、変わったと感じた。
 時間や気持ちの上の何か余裕のようなものを、立ったり座ったりのワンピース姿から、ちらりと見えるひざ小僧から感じたのだった。
 吉行純文学風に締めてみた。
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      | 2005.07.23 本牧亭土曜講談会 |  |  | 
    
      | 18時頃、5656会館を出て田原町の銀座線乗り場まで歩いた。メトロ、JR全線不通と、駅員からの案内だ。ぐるっと見渡すとバス停が見えた。
 バスで上野広小路のあたりまで移動した。
 上野の町は電車を待つ人、タクシー乗り場で並ぶ人でごった返していた。
 
 本牧亭に到着。今夜の講談師山吹さんも地震で電車が動かず未だ着いていない。
 しばらくすると、菊之丞師匠現る。仕事で北上地方へ行って来たとのこと。新幹線は動いていたらしい。
 7時過ぎに山吹さん到着。
 菊之丞師匠はお帰りになり、8時頃から講談を始めた。
 
 ○神田山吹 講談 幡随院長兵衛〜桜川との出会い
 最近は幡随院を勉強中。17席中7席目。未だ先は長い。がんばってね
 
 終演後は地震のこともあり、乗り物の話しを山吹さん、女将さんとする。
 らくだに乗った、ぞうに乗った。人力車に乗ったときは酔った。等・・・
 駕籠が一番乗り心地が悪いらしい。
 義士伝で赤穂まで早や駕籠を飛ばして知らせに行く場面で、ヒロクンが「なぜ馬に乗らないで乗り心地の悪い駕籠でいったのかな」と山吹さんに聞いた。
 すると、当時は「生類哀れみの令」が出ていたので、馬を酷使することはできなかったからとのこと。
 ん〜講談を聞くとためになるな。一つおりこうさんになりました。
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      | 2005.07.23 浅草名人会 |  |  | 
    
      | 浅草名人会という名の会に行ってきた。出演者は談志、貞水、ブラックのお三方。談志師匠は日暮里,根津というイメージがある。貞水先生は湯島だ。浅草のイメージがあるのはブラック師匠だけだ。そんな事を思いながら、会場の浅草5656会館へ向かう。
 ○一龍斎貞水 講談 東海道四谷怪談〜お岩誕生
 開口一番はなんと人間国宝!!。前座さんの高座無しでいきなりだったので、少々驚く。
 様々な照明効果ができるハイテク釈台と音響を駆使した、貞水怪談全開だった。
 初めての人でも楽しめる演出で、私は何度見ても楽しい(怪談なので、楽しんじゃだめか)
 お岩誕生の場面は初めて聞いた。物語中の人間関係が複雑だ。
 
 ○快楽亭ブラック 落語 真景累ヶ淵〜豊志賀の死
 三味線のお師匠さん豊志賀39歳、新吉21歳が良い仲になる。
 そこへ18歳の娘お久の登場。三角関係のもつれから豊志賀が死に、幽霊となって新吉のまえに現れる・・・やがてお久殺しの場面へと続連続もの真景累ヶ淵の中の一席である。
 ブラック師匠のことだから、パロディをやるのかと思ったら、本寸法での口演だった。
 早く借金を返して、立川流への復帰を祈っております。
 
 お仲入り
 
 ○立川談志 落語 堪忍袋
 少し痩せて、声もスカスカで体調は悪そうに見えた。
 エンジンがかかり出すまでは淡々と、ぽつりぽつりと話し始めることがある。
 今回もそんな感じではじまった。
 しばらくして会場から「聞こえません」の声。
 談「聞こえねぇ?」
 客「聞こえません」
 談「聞こえてるじゃねぇか」
 談「聞こえなくても聞いてろ、誰の落語を聞いているんだ立川談志だぞ。」
 
 無謀な一人のお客の一言で家元が切れるかと思いきや、切れずにエンジンがかかった。
 この後ブラックジョークを幾つかやり、「出て行けこのやろう」の怒鳴り声で「堪忍袋」の始まりだ。
 中盤に差し掛かった16時半頃、ぐらぐらどかんときました。震度5と言われている地震が会場を襲う。
 談「俺は地震は怖くねぇんだ。
 昔そんな話をしたら、『ばかやろう、おめぇは関東大震災を知らねぇからそんなこと言うんだ』と言われまして、そりゃそうかもしれませんが・・・」
 今日も幾つか談志語録を聞けた。
 この後地震によるパニックは起こらず無事終了。
 
 お仲入り
 
 ○闇の映画祭 上映会
 1本15分、5本のオムニバスからなる恐怖映画「闇の映画祭」から、評判の良かった3作品を上映。
 ○すんげえアニキ  監督 石川均
 ○「四谷怪談」でござる 監督 快楽亭ブラック
 ○深夜ノ墜落  監督 平山夢明
 3本目が怖くていい感じだった。
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      | 200.07.09 本牧亭講談定席 |  |  | 
    
      | ○神田きらり 講談  宮本武蔵連続物17席中の10席目
 山中の茶店の主人が「天狗が出るといけないから泊まっていって」その土地の或る武家は新しい刀をゲットしたので、試し斬りの為に道中の人々を自らを天狗と称していたずら切りしていた。
 その地へ通り掛かった宮本武蔵は・・・
 ひまわりちゃんの武蔵も良いが、きらりちゃんの武蔵も威勢があって良い。
 
 ○神田山吹 講談  幡随長兵衛
 きらりちゃんに続いて、連続物を口演。連続物は松鯉門の必須課程だ。
 山吹ちゃんはこのところずっと幡随長兵衛を勉強中。
 江ノ島弁財天に参拝に出掛ける長兵衛。川崎の宿で泊まることになる。
 そこで一人の親孝行な取的と出会う・・・
 長兵衛はどっしりして貫祿があって、なかなかいい感じだった。くすぐりはもっと笑わせて^^
 
 ○神田紫  講談  円山応挙の幽霊画
 長崎の遊廓で病気の花魁と出会い、肖像を描くがこれが後に・・・・
 紫先生がこの根多を読むとゾクゾクする。
 
 ○神田松鯉  講談  義士伝
 京都に仮住まいし、母、妻子と離縁し酒びたりの日々を送っている蔵助。
 人は彼を犬侍と呼ぶ。
 ある日、岡野金右衛門宅に、回状が届く。それは蔵助・主税の名前だけが切り取られた血判状だった・・・
 未だ未だ討ち入りは遠い。本伝長すぎ;;
 
 お仲入り
 
 ○神田紅 講談  芥川龍之介作  真説桃太郎
 「むかし、むかし、大むかし、ある深い山の奥に大きい桃(もも)の木が一本あった。」
 紅講談ではすっかりお馴染みのこの作品。本日は末廣亭に次いで2回目の口演だそうだ。
 最初からテンションが高く力の入った口演だった。
 
 ○神田愛山  講談 結城昌二作 始末屋卵三郎 暗闇草紙
 主任は、愛山先生。時代物のこの作品を口演。
 始まって直ぐ、前の席の老人が鞄をガサゴソして、何か食べ始める。ビニールの音が気になって高座に集中できない。
 そうこうしていると、最前列の男性が携帯の着信で外へ出る。2回も・・
 全然集中できなくて頭に残ってない。残念。
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      | 2005.07.02 にぎわい座 三遊亭圓丈独演会 |  |  | 
    
      | 梅雨間に、圓丈師匠の独演会へ行ってきた。五月に入り二人めのお孫さんができて、益々還暦もとい貫祿のでてきた師匠の独演会だ。
 にぎわい座で圓丈師は初めての体験だった。
 
 ○三遊亭 たん丈 落語 やかん
 圓丈門の新しい前座さんだ。40代になってからの入門だそうだ。
 人生これから。がんばってほしい。
 
 ○三遊亭小田原丈 落語  必殺指圧人
 今秋真打昇進を控えて元気いっぱいの高座だった。
 衣装は今日も紅白と派手にキメてごきげんな小田原丈君
 根多は、人気の高いこの根多だった。
 必殺技の結果が時報や天気予報のアナウンスだったら、原本のTVドラマも違うものになっていただろう。
 
 ○三遊亭圓丈 落語 ぺたりこん
 20年ぶりにあの幻の新作が蘇った。
 平凡なサラリーマン、ある日仕事中に突然、自分の仕事机に手のひらがくっついて離れなくなる・・・
 というシチュエーション。
 75年〜80年代の日本SFを聞いているかのような作品だ。
 くすぐりが21世紀ヴァージョンに替わっていた。
 
 お仲入り
 
 ○三遊亭圓丈 落語  グリコ少年
 名作「グリコ少年」ここに復活である。
 昭和19年生まれの 圓丈少年。食べ物の無い時代に育つ。ハラペコの昼の弁当。学校給食。
 そして一番のごちそうがキャラメルだった。
 そんな子供時代から現代までの自分の食文化を語る。
 江崎グリコ創設者「江崎利一」氏へのオマージュを込めた作品。
 「あるある、うんうん」とうなずく会場のおじさんおばさん達。
 ヒロクンも終演後コンビニで、グリコキャラメルと森永ミルクキャラメルを購入してしまった。
 今のキャラメルはこんなだ。
 
 昔からの意匠を変えずにあの時そのままの商品を提供する森永さんと、
 グリコキャラメルはオマケが主の商品となって生き残る。
 みんな違ってみんないい。
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      | 2005.05.15 本牧亭講談定席 |  |  | 
    
      | 微妙な天気の中、本牧亭へ行ってきた。
 ○神田松丸 講談 三方が原 抜き読み
 木戸をくぐると既に釈台を叩く音が聞こえる。男性の声だ。
 どうやら新人らしい眼鏡顏の男性が高座に上がっていた。
 3分くらいしか聞けなかったが、要チェックだ。
 
 ○神田蘭  講談 越の海勇藏
 スレンダーな蘭ちゃんが越の海とは。(笑)
 超元気な越の海だった。
 
 ○神田紅葉 講談 二代目 紀伊國屋文左衛門
 白子屋政談、髪結い新三等芝居でもお馴染みの物語の序盤にあたる読み物。紅一門の得意根多。
 二代目を優しそうなキャラで描いていた。白子屋の女将はもっといやらしくやっても良かった。
 
 ○神田山吹 講談 浜野矩随
 師匠とのこと、京子ちゃんとの事等をマクラにこの根多に入る。
 美術商の親方がなかなか良かった。
 本牧亭定席ではだいたい根多が決まってしまうので、新根多も楽しみにしている。
 
 ○神田京子 講談 カルメン
 今席から二ツ目の京子ちゃん。黒紋付きで登場。
 2代目山陽師匠との出会いそして別れ、それから陽子師匠の元での修行の事、
 先輩達の事等を熱く語る。あまり熱く語ったので持ち時間が残り8分となってしまった。根多は「カルメン」
 今の京子ちゃんと言えば「カルメン」。「カルメン」と言えば京子ちゃん。それくらいハマっている根多だ。8分でカルメンの波瀾万丈を読んでしまいました(笑)
 
 ○神田陽司 講談 夕立勘五郎〜さんばら辰
 人が死ぬ講談が多い。しかしそれが嫌いな陽司先生なので、このか根多は久しぶりに聞いた。チンピラが結構上手いので好きだ。
 
 ○神田松鯉 講談 連続 赤穂義士伝〜本伝
 今年は本伝を連続で読まれている。
 ただの酔っぱらいを演じる蔵之助がどうかみんな、騙されてくれと願う京都での物語。テロリスト蔵之助が巷を一杯食わせることができるか・・・
 松鯉先生が読むとなんだか重厚だ。
 
 仲入り
 
 ○神田愛山 講談 結城昌二原作 妻よ永遠に
 本日唯一の新作。
 妻が作る弁当。主人公の好物であるはぜの佃煮と玉子焼きのおかずの弁当。これをを持たされ会社へ行く。毎日食べる。そして弁当に添えられた手紙を読み帰宅後感想をいう毎日。・・・
 いつもながら、ブラックユーモアの効いた口演だった。
 
 ○神田陽子 講談 無筆の出世
 「今日はうちの京子たんが、うふうふ」
 これが第一声だった。
 陽子先生は結構おちゃめだ。
 
 松山伊予守の出世物語が今回の読み物。
 太閤記、柳沢昇進録等のサクセスストーリが多いのも講談の特徴。
 おニューの刀の試し切りに、人(家来)を切って試そうとする場面から始まるが、今の世となっては、残酷の一言に尽きる。耳をふさぎたかった。
 ハッピーエンドな読み物なんだけどね。
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      | 2005.05.05 柳家権太楼独演会 |  |  | 
    
      | 楽しみにしていた権太楼独演会へ行ってきた。前回に横浜ぎわい座へ彦いち師を聴いた時にもらったチラシでこの会を知り、彦いち師の会終演後に、前売りチケットを買いに走ったのだった。
 席は全然良くない席だが、取れただけでも良しとする。
 
 ○柳家ごん坊 落語 子ほめ
 ベタなギャグが続く根多だが、厭味はなくさっぱりと聴けた。
 
 ○柳家三太楼 落語 宗論
 三太楼師は声が牧師ぽいので、この噺は合う。息子と父親の切替も実にいい。
 
 ○柳家権太楼 落語 ジャンバラヤ〜人形買い
 権太楼師匠のスーパーまくらとして最近も聴いているジャンバラヤ(豪華客船飛鳥旅行譚)から入った。これは仲入り後の対談の布石であった。
 ジャンバラヤだけでたっぷり1時間やってもヒロクン的にはOK。何時かCDにしてほしいものだ。
 さて根多は人形買い。人形屋への行きと帰りの様々なギャップが楽しい作品だ。
 
 お仲入り
 
 ○トーク 豪華客船と囚人船 対談 権太郎・とし松 司会:三太楼
 とし松松師匠は昔、1年間の仏公演をした際に、興行主のトンズラに合い、一文なしで、まるで囚人船のような、ここに人が乗れるかというくらいスゴイ環境の船で帰国した経験があるそうだ。この船旅と先程の豪華客船の旅を比べてみようというコーナー。
 結論は、囚人船(のような)で食べたカレーライスらしき食べ物のほうが、豪華客船で毎日食べたフルコースより食べたくなる。ということに纏まった。
 
 ○柳家とし松  曲独楽
 お客さん參加の独楽の綱渡りは、何時観ても參加したお客さんのリアクションが楽しみだ。今回のお客さんは独楽の止め方が上手だった。
 
 ○柳家権太楼 落語 らくだ
 後高座はブラックユーモアの長編「らくだ」。前高座の人形買いとは、前半と後半のギャップの違いを楽しむという観点では共通する根多でもある。
 屑屋の変身のタイミングを客席で楽しみに待っていた口だ。
 この根多でもそうだが、権太楼師の酒の飲み方は豪快で好きだ。
 「試し酒」をまた見たくなった。
 
 この独演会の後権太楼師のスケジュールは、浅草で夜の部出演後、鈴本でトリということです。
      1日3件掛け持ちはすごい!
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      | 2005.04.30 横浜で彦いちの噺をきく会 |  |  | 
    
      | 横浜にぎわい座へ彦いち師を聞きにいった。場所は横浜にぎわい座といっても、地下の「のげシャーレ」という小ホールだ。
 満員で補助イスまででる盛況だった。
 
 ○林家きく麿 落語 初天神
 開口一番は、二ツ目のきく麿君。彼は彦いち師の弟弟子にあたる。
 そして木久蔵一門で伝説となっている、埼玉の一門会での出来事。あの張本人が彼だったのか。
 詳細は、彦いち師の著書「楽写」を参照してください。
 
 ○林家彦いち 落語 イナゴの絨毯
 前高座はSFぽい新作。
 茶碗の中のご飯が周りに弾け飛んだかと思うと、そのご飯粒が赤く変色したイナゴに変わる。
 そのイナゴが増殖して日本をそして地球を埋め尽くす。その地球を宇宙から眺めている主人公。
 やがて、自分が今までに食べたもの肉、魚、野菜などが亡霊となって出てくる。
 そして主人公は、全国に食物の供養にでかけることに・・・
 サゲが無いという落語の形式を無視した、かなり荒唐無稽ではあった。これからの新作は
 このような噺も有りになるのだろう。
 
 お仲入り
 
 ○ウクレレえいじ  ウクレレ漫談
 アロハシャツに短パン姿でおなじみのウクレレえいじさんの登場。随分と久しぶりに見た。
 何年前だろう、落語ジャンクションで見たのではないだろうか。
 サウナでの営業事件楽しく拝聴しました。
 それにしても、わははの芸人さん恐るべし
 
 ○林家彦いち 落語 真夜中の襲名
 後高座も新作だ。
 上野動物園にいる動物達のお話。
 パンダ舎に住むパンダが、息子だということだけで、「カンカン」を襲名することになった。
 弟は「ランラン」を襲名する予定になっている。
 これを知った動物ふれあい広場のパンダウサギはキレた・・・・
 前高座の作品と比べると、非常に判りやすい作品であり、パロディとして面白い。
 いままでの彦いち作品というと、体育会系のものが多かったが、今回はやや方向性が変わっていた。
 これから一体どのような方向へと向かうのか楽しみだ。
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      | 2005.04.22 神田紅一門会 |  |  | 
    
      | 今回で2回目となる紅一門会に潜入した。前回同様にかなりの混雑が予想されたが、予想どうりだった。
 ○神田蘭 講談 マダム貞奴
 日本の女優第1号となった彼女の生涯を読む。
 豪快な男(夫、川上音次郎)と妖艶な女(妻、貞奴)の会話の場面でこの両極端な二人がコロコロと切り替わり登場する。
 この時の演技は師匠紅先生に似ていて、興味深かった。
 
 ○神田紅葉 講談 お富の貞操(芥川竜之介原作)
 小説でよくある形で、物語の殆どが一人称で展開していくものだ。
 講談は地の部分(説明・ナレーションの部分)が落語に比べて多いのが特徴だが、一人語りの多い作品は少ない。
 この作品は講談というよりも動かない一人芝居と言った雰囲気だった。
 やり慣れていない形の読み物だけに、随分と稽古したのだろう。
 ご本人の感情移入が見てとれた。
 
 ○神田陽司 講談 うんちく講談(お題講談)
 高座に上がり、その時点でお客さんからお題を三つ(平賀源内、竹の子、入学式)もらい、即興でリアルタイムに物語を作りながら読む。
 ご本人は楽屋にいる時からかなり緊張していたようだ。しかしそんなプレッシャーも高座に上がれば「いてまえ」だ。
 最後は形になってしまうところがすごい。
 この企画は別の講談会でもあるようだ。おたのしみに
 
 お仲入り
 
 ○神田紅 講談 オードリー・ヘップバーン
 クリスチャン・ディオールの衣装に、黒サングラスに、まるまげヘア(正確には何て言うのだろう)というオードリー定番の形で登場した紅先生。
 衣装は、実は白地の着物を前後逆に着たのだ。しかしこれがそれらしく見えてしまうのがすごい。
 オードリーの生涯を艶っぽく読む。
 
 ○全員 ヒップホップ・で・鉢の木
 まずは、蘭⇒紅葉⇒陽司⇒紅と車読みで「鉢の木」をたっぷり聞かせる。
 それぞれの特徴が出ていて楽しかった。
 この後、今回のために作られたヒップホップサウンドに乗り、お楽しみ「ヒップホップで鉢の木」だ。
 修羅場読みの、あの言葉がヒップホップのリズムにはまってしまうのには驚いた。
 それから、蘭ちゃんは踊りが上手い。
 アンコールでは、前作「ヒップホップでお富さん」をサービス。
 盛り上がったところでお開きとなった。
 
 終演後懇親会が有ったが、多人数が予想されたので、友人と上野広小路界隈の酒場で、今日の打ち上げを催したのだった。(シェフの気まぐれチャーハンが旨かったぞ)
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      | 2005.04.08 新宿末廣亭上席〜林家正蔵襲名披露興行 |  |  | 
    
      | 仕事帰りに末廣亭へ寄った。「ただいま立ち見です」の張り紙が木戸にあった。躊躇うも、今日は覚悟してきたので客席へと向かう。これから3時間立ちっぱなしだ。(泣)
 本日は林家オールスターズに東西落語協会会長と、襲名にあたり後ろ盾をした小朝師、父三平の弟弟子にあたる円蔵師が主なゲストといった面々だった。
 
 ○林家きくお
 間に合わず聴けなかった。
 
 ○桜井ぺぺ ギター漫談
 最後だけちょっと間に合った。
 北千住からの脱北者ぺぺ先生でした。
 
 ○林家たい平 落語 漫談
 たい平ちゃんはいつものお弁当漫談で時間調整。
 
 ○林家いっ平 落語 茶の湯
 「ぃよっ10代目」の掛け声に「ありがとうございます」と挨拶をする。
 講談根多は父親ゆずりかな。
 
 ○翁家勝丸  曲芸
 最近はピンでよく見かける勝丸くん。話芸も修行中。
 
 ○橘家円蔵  落語 道具屋
 ポピュラーな根多だが、得意の一人ぼけ・つっこみで工夫がなされていて、楽しかった。
 
 ○三遊亭円歌 落語 中澤家の人々
 お地蔵さんが上手からひょこひょこと・・・否、円歌師だ。
 時間調整に、漫談の後この根多を少し演って仲入りだ。
 
 お仲入り
 
 ○林家正蔵襲名披露口上
 下手から、小朝(司会)、円蔵、正蔵、三枝、円歌と並ぶ。
 円蔵師の故三平師との楽しい逸話、三枝師の「襲名披露へいらっしゃい」のベタなだけど聞きたかったギャグに喜んだ。
 最後は三本締め。良い口上だった。
 
 ○春風亭小朝 落語 桃太郎(小朝版)
 桃太郎=ブッシュ君説見事だ。
 
 ○林家木久蔵 落語 正蔵の思い出
 八代目正蔵の思い出話しと物まね。木久蔵師はほんとうに器用で、物まねが実に上手い。
 涙流して笑った。
 この師匠、なぜ噺家になったのだろう。
 
 ○桂三枝 落語 応援者たち(仮称)
 上方落語協会会長の桂三枝師の登場だ。
 生三枝師は大阪のテレビ公開番組で見ているが、生落語は初体験だ。
 家族が、松浦亜弥、氷川きよし等メジャーな人のライブの応援にでかけて残った父親。
 夜密かに数少ない応援者達とともに・・・・
 分かりやすくて万人受けする良い新作だった。
 
 父「誰の応援に行くんや」
 息子「あややや」
 父「☆○△?」
 ん〜、大阪ならではの小技だ。 これだから偶に上方落語を聴くと楽しい。
 
 東京の新作は徒町に宇宙人が降りてきたり、巣鴨の中心で愛をさけんだり、アンパンマンが人間だったりとシュールな作品が多いが、
 上方の新作はなんでもない日常の物事や人物にスポットを当てたものが多い。
 これを東京風に解説すると、東京の新作派はマニアな固定客をターゲットにしているが、大阪はお客を選ばず誰にでも聞けるものにしている根多だと言える。
 すると大阪から声がした「大阪の日常や人はそれだけでおもろいんや」
 そういうことか。反省(私)
 
 ○林家正楽 紙きり
 リクエストで、「三平と正蔵9」、「ヨハネパウロ2世」という時の人を切る。
 顔色変えずに、あっそう、はいと言う感じで淡々とリクエストに応えてしまうところがすごい。
 
 
 ○林家正蔵 落語 子別れ・下(子は鎹)
 「正蔵でございます」のあいさつから高座が始まった。
 根多は「子は鎹」。トリ根多として得意にしている噺だ。この根多を聴くと、小朝師の真打ち昇進披露の高座での熱演を思い出す。
 どちらも初々しい「子は鎹」だった。
 ネットで正蔵襲名披露興行の情報を検索すると、この他に「一文笛(桂米朝作)」を
 口演したようだ。この他は見つからなかった。ヒロクンはこぶ平時代(ちょうど末廣亭だったと思う)に「ねずみ穴」を聴いた。
 どれも人情噺だ。ひょっとしたら「芝浜」や「ねずみ」等も演ってるのかもしれない。
 人情噺も良いけどこれは講釈師に任せて、噺家は滑稽噺でお客を魅了してほしいと願っている。
 先人達が偉大なだけに、及び腰なのは判るがこれをやって、且つお客を満足させて本当に大名跡を継いだのだとヒロクンは思うことにしている。
 新人正蔵くんの今後に期待する。今回は少し辛めのコメントだ。
 九代目の「子は鎹」最後ちょっと泣けた。
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      | 2005.03.31 第14回三派連合落語サミット |  |  | 
    
      | 年に1度、3月の末廣亭与一会だけで観られる三派(協会、芸術、立川)合同新作派落語会だ。今年は半分古典の落語を入れた構成だった。というか、古典と漫談を除いた純粋な新作は二つだけという結果だった。ヒロクン的にはすこし寂しい結果だ。しかし飛び入りですごい師匠が観れたので、それだけでも行った甲斐があったかも。
 
 ○春風亭昇輔 落語 ホテトル
 小学生の男の子が友人宅へ家出してきた。出前を取ることになったが・・・
 昇輔さんは、子供根多が多い。
 
 ○柳家三三 落語
 彼の江戸弁を聞くと何故かほっとする。心地よい古典落語だ。
 
 ○磁石 漫才
 テレビで最近見た時と同じ根多だった。マナーの悪い若者へのツッコミが中々面白い。
 
 ○桂平治 落語 親子酒
 師匠ゆずりの酔っぱらい芸。ヒロクンは歌武蔵師の親子酒が好きだ。
 
 ○桂竹丸 落語 西郷隆盛
 漫談から、西郷隆盛根多へ入るいつものパターン。でも面白い。
 
 ○〆さば あたる ひかる 漫才
 ひかりもの衣装であたりそうw
 
 ○立川談幸 落語 もぐら(もぐら泥)
 立川流は寄席に出ないせいか、よくも悪くも寄席根多の流行に左右されない。この根多も寄席ではあまり聞けない根多だ。
 
 ○桂米助 落語 漫談
 人の家に上がりこんで、ごはんを食べるだけじゃない。漫談もできます。
 
 ○三遊亭小遊三 落語 そこつの釘
 粗忽者のどんくささがいい。
 
 お仲入り
 
 ○ブーマー コント
 紙芝居(桃太郎)の絵でぼけてそれに突っ込むスタイルのコントだ。
 絵が上手だった。二人で描いたのだろうか。
 
 ○春風亭一朝 落語
 蟠隋院長兵衞が芝居見物客の喧嘩を止める講談根多だった。
 新作の日にこてこての古典だ。(笑)
 
 ○立川談志 漫談
 今度の演者の名札がかかる。「だんし?」「えっだんし」「だんしだって?」と会場から騒めく声が聞こえる。
 ヒロクンも名札(メクリ)を見て目を疑った。
 ジーンズに学生服、学帽姿の家元が登場する。珍客登場に場内大拍手。
 家元は座布団にあぐらをかいて座る。「あたしはここ(末廣亭)で育ててもらったんだ」が最初の言葉。
 桟敷席の先頭に座っていた家元より少し年上な感じの女性が、「あんた昔と全然変わってないわね」と家元に話しかける。
 容姿の事を言っているのか、登場の振る舞い方について言ってるのだろうか。微妙な意味合いを感じる。
 
 家元は10分位、落語の小話ではなくパーティージョーク(ブラックやピンク系)を披露した。
 寄席での生談志は初めての体験だったので、今回はおいしい会となった。
 
 ○三遊亭歌之介 落語 漫談
 CDにもなっている漫談を生口演。ヒロクンが最近寝る時に聞いているCDだ。
 生で聞くと妙な気分だった。
 
 ○ボンボンブラザース 曲芸
 満席の客席の中まで駆け回り熱演だった。
 
 ○立川談春 落語 五貫裁き
 「今は高座より楽屋の方に緊張が走っています。」とのお言葉。
 そうだろうな。
 昇輔さんはきっと隅っこでちっちゃくなりすぎて見えなくなってるだろうな等と勝手に想像しまくる。
 最近寄席ではあまり聞けない根多を聞けたのはよかった。
 でも今日は新作の会なので、新作で〆てもらいたかった気もする。
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      | 2005.03.27 神田陽司独演会 |  |  | 
    
      | 今日は陽司先生の独演会だ。場所は浪曲の聖地、浅草木馬亭。開場間際は疎らな入りだが、開演時にはほぼ満席となる。今回はどんな読み物が待っているのだろうか。
 
 ○MC
 かっぱ村に関するトーク
 話題にも出ていたので調査したところ、肉のさがみ屋のかっぱステーキ(切り落とし肉やラードを集めて固めた肉を串に刺したもの)が安くて美味しいと評判だそうだ。1本120円。
 
 ○神田蘭 講談 笹野名槍伝〜海賊退治
 今旬の話題に因んで海賊退治を口演した。元気一杯、楽しい高座だった。
 海賊退治と言えば、ひまわりちゃんの口演が好きだが、蘭ちゃんもなかなかいい。
 
 ○神田陽司 講談 竜馬とホリえもん
 陽司先生の竜馬シリーズ第一作目【竜馬志を抱く】のアレンジもの。もしも竜馬が今の時代に、ホリえもんと出会っていたら・・・ とういう設定。
 注)固有名詞のホリえもんは、ホリエモン、ほりえもん等どの記述が正しいのか不明なので、原点のドラえもんの記述に合わせてみました。
 
 お仲入り
 
 ○MC
 今戸神社に関するトーク
 
 ○マグナム小林 バイオリン漫談
 陽司さんの独演会では準レギュラー化しつつあるマグナムさん。
 大正演歌や音真似で開場を沸かす。
 
 ○神田陽司 講談 炭焼三太郎
 幕末、八王子の炭商人三太郎と老婆の江戸道中記。仮名垣魯文原作の「滑稽三太郎ばなし」を講談に脚色したものだ。老婆のキャラが強い。
 コミカルな場面が多かったのは原作からなのか陽司先生の脚色なのかは不明だが、ツカミを要所に入れ、長講でも講談初心者に飽きないで聴いてもらえる様に演出されていた。
 幕末物は陽司先生の得意分野でもあるので、第2弾もあるかも。
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      | 2005.03.21 トンデモ落語会 |  |  | 
    
      | トンデモ落語会へ行ってきた。この会は盆暮れに開かれるコミケとリンクして開かれると相場は決まっていると思っていた。どうやら私の考えが甘かったようだ。この会は、寄席では聞くことのできない危険な破戒的な根多がある。と言うか多くある。
 言いたくても普段言えない演者と、聞きたくても聞けない観客の売り手買い手の願いが叶っている会である。根多の内容は書けない事が大半と思われるがご了承を。
 
 ○快楽亭ブラC 落語 道徳パトロール隊・ルサンチマン(仮称)
 サリン事件、9.11事件、イラン戦争等負の災いが後を絶たない。これは負のエネルギー(ルサンチマン)のかけ合いであるため、永遠に続いてしまう。この現況を変えるには昔は宗教的な戒めで、人を導いてきたが、今の世の中は宗教の力は脆弱になり機能しない。だから別のもので、ポジティブな方向へ導いていく必要がある。自分はその為に行動をしたい。という内容をたどたどしい口調で訴えかけてくる。これは落語なのだろうか、青年の主張ではないか。
 いいや、これは新たな宗教の夜明けである。
 奇才ブラC恐るべし
 
 ○立川談之助 落語
 立川流に復帰したキング・オブ・2チャンネラー キウィ君を根多にした根多だった。
 希有な噺家キウィを協会活性化の為なのか拉致ろうと画策する協会会長の権★楼師・・
 
 ○快楽亭ブラック 落語 四ツ谷怪談
 今年の春公開予定の5編構成のオムニバス恐怖映画の1編で、監督・主演を務めることになった事を会場に報告。皆拍手。
 詳細はここ→ http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-050309-0022.html
 その映画が「四ツ谷怪談」。ブラック師の脚本なので一筋縄のストーリーでは無い。恐怖とエロティシズム溢れる脚本を口演した。
 いいかんじです。
 
 ○春風亭昇輔 落語
 4月から連ドラで帰って来る「タイガーアンドドラゴン」に出演するそうだ。それも噺家ではなく、下座の笛役だそうだ。しかも笛はあまり上手に吹けないらしい。
 みなさんチェック宜しくです。←(根多のコメントは書かないのかよ)
 ん〜爺さんに万博へ連れて行って貰おうとする少年の噺だ。←(それだけかよ)
 みなさん宜しくです。
 
 お仲入り
 
 ○からくりボビー(立川談笑) マジック
 出番がヒザだからマジックをやったのか、前から決めていたのか分からない。
 マジックと言えば視聴者参加型芸というわけで、お客さんに手伝ってもらってマジックのようなものを展開する。完成度は、ぎりぎりかな
 
 ○三遊亭白鳥 落語
 談笑師のお客さん參加芸に影響されてか、即興で少年院へ慰問に来た桂才賀(白鳥師)とその院の子供たち(お客)の設定だ。初めて落語を聴く子供たちと一緒に小咄や仕種の当てっこをする。煙草を吸う仕種はまんまな答えをすると絶たされる。さぁあなたならどんな答えをするのか。設定は少年院です。
 このようなお遊びでしばし楽しんだ。
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      | 2005.03.13 にぎわい座有名会 |  |  | 
    
      | 今年初のにぎわい座遠征だ。2月は油断していた。当日券は売り切れで門前払い攻撃を受け、やむなく退却したのだった。
 ○三遊亭時松 落語 たらちね
 上手い前座さんだ。ご隠居、熊さん、おかみさんを見事に演じ分けていた。
 
 ○三笑亭可龍 辻占の独楽(悋気の独楽)
 おかみさん、妾さんの女性キャラが色っぽい。
 
 ○マギー隆司 マジック
 話芸6割、手品4割のマギー流。
 
 ○柳亭小燕枝 強情灸
 クライマックスに訪れる熱さの演技がこの話の見所だ。師匠はやや地味めに決めていた。
 
 お仲入り
 
 ○三遊亭吉窓 落語 長屋の花見
 春の噺と言えばこの噺を聴く事が多い。多くの人が演じるが、この噺で好きなのは半ばやけくそギミ半ば泣き状態で酔っぱらったフリをする長屋連中。これをどう演じるかが楽しみ。
 
 ○鏡味正二郎 曲芸
 江戸太神楽と言えば鏡味一門。若手で技術力有り、二枚目で人気有りで羨ましい限りなのだ。高難度である五階茶碗の曲を見事に決めて最後は傘の曲でフィニッシュ。
 
 ○三笑亭可楽 落語 小言幸兵衛
 マクラで世間に対してよく小言を言うので、小言幸兵衛とは、師匠ご本人ではないかと勝手に思っているヒロクンである。
 サゲ所での仕立て直し屋の宗旨がイスラム教スンニ派になっていた所が、中近東に詳しい師匠の技であり、時世を反映していてヒロクンにはハマった。
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      | 2005.02.11 本牧亭講談定席 |  |  | 
    
      | 講談定席。私には初席だった。今回は古典をお洒落に「斬り!」で書こうと思う。
 
 木戸は高座終わったばかりの蘭さん。遅すぎの新年の挨拶をする。
 それからくぐる。
 
 ○神田紅葉  講談  日本号と母里太兵衛(黒田節の由来)
 師匠直伝の技もの。
 修羅場読みが心地よい
 武士の強さは酒の上の間違いの大きさだと分かりました。
 
 ○神田きらり 講談 宮本武蔵
 旅先でマッサージ師から喧嘩を売られて・・・
 男っぽい根多は合う。
 今の世界に宮本さんがいたら、長嶋ジャパンさんでしょうか。
 
 ○神田京子 講談 源平盛衰記〜扇の的(半ば)
 黒田節に続いておめでたい読み物だ。そういえば旧暦のお正月だね。
 那須与一って自分から志願して矢を射る役を得たのかと思っていたが、ハイリスク・ローリターンな計略を知って誰も志願しなくて貧乏くじ引いたらしい。でもここは物語の常道「チャレンジャーにはご褒美を」の理論にのっとり無事フィナーレとなります。
 定席終演後の後片づけの時の会話です。
 京「あっお久しぶりです^^v」
 ヒ「オメデト-♪(ノ⌒∇)ノ*:・'゚☆。.:*:・'゚★゚'・:*:.」
 京「もう6年長かったです^^;」
 ヒ「これ根多にするしかないね^^」
 6月の昇進が待ちどうしい。
 
 ○神田阿久鯉 講談 金棒お鉄
 「ふざけんじゃないよ! あたしを誰だと思ってんだい」
 金棒お鉄 キタ━━━ (゜∀゜) ━━━
 もう 阿久鯉様といえばお鉄様。
 いきなりのストレートパンチ。お鉄さんのリベンジ物を阿久鯉様創って下さいませ。
 
 ○神田山吹 講談 山内一豊昇進録〜出世の馬揃い
 風邪ひきだそうだが、元気いっぱいの高座だ。
 でも目は涙目だ。早く元気になってください。
 一豊さんに一言。貧乏なんだから、馬や装備類は馬揃いの日だけレンタルした方が家計を助けてよかったかも。
 そして使わなかった三両で夫婦でハワイツアーへ行って楽しんでね。
 
 ○神田松鯉 講談  義士伝
 刃傷事件で浅野内匠頭切腹後の3月18、19日頃早駕籠で事件を知る赤穂の城の面々。さてこれからどうすべきかを議論する場面だった。
 武士の武士道の愚かさが非常に分かりやすく露呈していた。
 今後の方針は3つに絞られたのであった。
 案1.赤穂の城で殿を想い切腹する
 案2.殿の仇討ちを果してから切腹する。
 案3.幕府には背かず仇討ちはせずに、殿の墓前で切腹する。
 これをけんけんごおごお、かんかんがくがくとやっている場面が見せ場だったのだろう昔は。
 バカでしょう^^ 落語聴くより面白いですね。
 こういうバカ達の子孫が明治になって軍隊を作り、やがて世界を相手にテロを仕掛けるんだな。
 そしてこのバカ達が朝鮮人や中国人を千の単位でも足りないぐらい日本へ拉致して来て強制労働させたり慰安婦にしたり・・・
 この罪を償ってから今の拉致問題のテーブルへ付けと言う北の言い分にどう言い訳するのか・・・
 9.11事件の時、米国メディアが【カミカゼ・アタック】とした表現がそのまんまなので強く否定して日本国内では【自爆テロ】と訳してるのが楽しいです。
 話題がそれたので元へもどしす。
 バカ噺として義士伝は好きかも。
 
 ○神田愛山  講談  公園にて  原作・結城昌二
 今日唯一の新作講談だ。
 老人問題について切り込んだブラックユーモアチックな読み物だった。
 
 ○神田紫  講談  浜野矩随
 彫刻家 浜野矩随の波瀾万丈を読む。
 工芸品を見て一言「良い仕事してますねぇ」
 【良い仕事】って一体なんだろう
 そんな事をこの読み物を聴いて思った。
 
 ここまで書いた私は今日【ハムレット】を観てきた。
 【切腹!】
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      | 2005.01.10 第60回落語ジャンクション |  |  | 
    
      | やっとの思いでチケットが予約できたので、久々に落語ジャンクションへ行ってきた。超満員で、補助イスまで出ていた。
 ○三遊亭天どん・春風亭栄助・三遊亭小田原丈 MC
 3人が私服のまま登場する。
 小田原丈さんの私服は、いつもスーツだ。
 
 ○三遊亭ぬう生 落語
 かぬう 改め ぬう生さんがトップ
 高速の料金所でバイトをする売れなロッカーの噺。面白いストーリーだった。
 
 ○春風亭栄助  スタンダップトーク
 免許の筆記試験珍問題、占い等のネタを漫談風に演じた。
 立ち高座なので、洋服でも良かったかも。
 
 ○三遊亭小田原丈  落語  極道のバイト達
 私の好きなネタだ。
 大阪弁、女子高生の台詞がリアル。組員がバイトという設定もおしゃれ。
 
 ○林家彦いち 落語 ユーコン川下り(仮称)
 愛宕山の話を以前に行ったユーコン川下りのシチュエーションに変えた噺だ。
 ピストルからバズーカ砲まで、風とマンダラ大活躍。
 何回か聴いたが、今回が一番パワフルだったように思う。
 
 ○お仲入り
 
 ○神田山陽 講談 大晦日の出来事(仮称)
 大晦日に使い始めたばかりのPCでネットサーフィンしている時に起こった事件を中心に話した。
 
 
 ○清水宏  一人コント
 ハリウッド映画の予告編だったらシリーズで、サザエさん、ドラえもん、金八先生等を演じた。
 例のあの低音で粘っこいアクセントのナレーションでスリルとサスペンス感を出す映像の雰囲気を体全体で表現していた。
 
 ○柳家喬太郎  落語 ハワイの雪
 舞台が新潟だけに、昨年の中越地震を取り入れて、被災地の仮設住宅に主人公が住んでいる設定になっていたので、リアルさが増した。さげというか最後の場面にも変更になっていた。
 この噺はいつ聴いても後からジワっと感動が染み出してくる不思議な作品だ
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      | 2005/01/02 新落語21 |  |  | 
    
      | 今年も私の正月恒例行事となってしまった!?、「落語21」を鑑賞に行ってきた。出演者はこのmen-men
 ・桂ゆう生
 ・三遊亭福楽
 ・古今亭錦之輔
 ・三遊亭小田原丈
 ・三遊亭らん丈
 ・三遊亭白鳥
 ・林家彦いち
 ・三遊亭円丈
 
 5分間落語の「小らくごちゃん」コーナー出演者は
 福楽、錦之輔、小田原丈、らん丈の4名だった。   <敬称略>
 
 今回は総評的なコメントを書く事にする。
 新作の落語芸術協会、古典の落語協会と呼ばれていた時代も過去の事で、円丈一門の台頭もあり、落語協会の方が新作派の噺家が多いのが現状だ。
 芸術協会も円丈師のような牽引車的存在が育ってほしいものだ。
 その事からも、今回出演した古今亭錦之輔さんや、出演は無かったが春風亭昇輔さん、桂花丸さんら芸術協会若手にがんばってもらいたと言う想いを強く持った。
 
 トリの円丈師匠は、名作ドキュメント落語「悲しみの大須」を演じた。
 この落語を初めて聴いた5年前、舞台となっている大須演芸場とそこに出演している芸人さんを観たくて、体験したくて、この演芸場へ行ってしまったことがある。それから年1回ペースで通うようになったという、私にとって大切な思い出の作品だ。
 5年振りに聴いた分けだが、今度は演芸場や出演者がリアルに蘇り「あーそうそう、あるある」的な肯定とも賛同とも共感とも言える感動を得ることができた。
 
 最後に、落語21についてのエピソードを少し書こう。
 2001年正月3日、三木助師匠の訃報を知った。その直後のこの会(当時は新作落語2000とう名前の会だった)で、喬太郎師の餞の、悲しみと怒りの高座が印象的だった。
 こんな事もあった。円丈師の愛犬3代目ロッキーが交通事故で急死し、意気消沈状態の師匠が、この愛犬の事故を語った。
 しん平師匠が自主制作映画、GIV(ガメラ4)完成目前に、その映画の内容やメイキングについて語ったこともあった。
 3代目山陽先生のピンチヒッターに、急遽神田昌味先生が出演し、本格的な新作を演じた
 茜先生も出演が叶い、新作講談人気も上がった。
 軍歌の川柳師匠がパフィーの歌に挑戦したのもこの会が最初だろう。扇子にメモった歌詞を見ながら、そしてテレながら歌っていたのを覚えている。
 
 さて今年はどんなエピソードが待ち構えているのだろうか。
 通うしかない!
 
 ps.
 今年2005年秋ですが、落語21のレギュラーで、円丈一門の小田原丈さんの真打昇進が決まりました。名前も「ジョージ(漢字不明。ジョーは【丈】だろう)」に変わるとの事。
 祝パチパチパチ。
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