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      |   | I cheer the post entertainers. このページは、21世紀に活躍する芸人さんを応援してます。
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      |  公演を見た感想を中心に書いてます   |  |  | 
    
      | 僕の独り言 |  |  | 
    
      | 2001.12.26 右團治炎の二百 |  |  | 
    
      | 北風が吹く寒い夕方、右團治師匠の独演会「右團治炎の二百発」へ行ってきました。あまりにも寒かったので、途中でラーメンを食べて温まってから会場のお江戸上野広小路亭へ入った。
 
 笑福亭里光  落語 犬の目
 開口一番は、上方落語の前座、里光さん。大阪弁での一味違った「犬の目」でした。
 
 神田ひまわり 講談 義士銘々伝〜堀部安兵衛
 僕にとって、今年最後の義士伝となったひまわりさんの「堀部安兵衛」安兵衛の豪快さがよく表れていて良い出来でした。
 
 桂右團治   落語 二番煎じ
 今回の一発目はこの噺。冬の寒さがよく出ていた。
 
 桂右團治   落語 猫の茶碗
 仲入り御、二発目がこの噺。短い噺ですが、僕の好きな噺。
 
 鏡味征二郎  太神楽
 太神楽の若手ではナンバーワンだと僕は思っている征二郎さん。五階茶碗の曲も難なく極めた。拍手!
 
 桂右團治   落語 芝浜
 三発目そしてトリ根多がこの噺。夢と財布と芝の三題噺。傑作である。シリアスな噺は右團治師匠によく合う。登場人物が魚屋の旦那と女将さんの二人きり。人物が多いのも難しいが少ないのもまた難しい。師匠は女将さんにフォーカスを当てた演出だった。
 一年ぶりで師匠の芝浜を聞いた。心が温かくなって、お正月が迎えられそうだ。
 
 来年はどんな一年になるのかな。笑える人が一人でも多くなりますように。
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      | 2001.12.20 池袋演芸場 12月中席 |  |  | 
    
      | 池袋演芸場の12月中席は、忠臣蔵の討ち入りに因んで、恒例で講談師が主任を務める席。講談ネタも義士銘々伝や外伝から選りすぐったネタ。今夜はその千秋楽であり、神田派の女性講談師による立体講談でのトリです。どんな会でしょうか、セレクトして書きましょう。
 ○桂歌春 落語 素人うなぎ
 いきなりですが、仲トリから書きます。
 このネタを聞くのは久しぶりです。掴んだ手からウナギの頭がニョロっと出る仕草が子供の頃から好きで色々な演者を見ました。歌春師はあっさりとこの仕草をやってしまい、個人的には物足りなかったな。
 
 ○桂平治 落語 しりもち
 かみさんのお尻を臼の代わりにして手でたたいてペッタンペッンと餅つきの音を出す事で、隣近所に見栄をはる噺ですが、音の出し方が一門によって色々な形があって面白い。
 いい音出しをすると、お客さんは拍手で応える。平治師は手のひらや腕を叩き分けて音の変化をつけていました。この噺はラジオやCDなどで音だけ聞いて楽しむのがいいですね。いろいろ想像できて(^^;
 
 ○神田陽子、紫、紅、昌味、山吹 立体講談「義士銘々伝〜南部坂雪の別れ」
 舞台下手に釈台が運ばれてきた。間もなく神田紅先生がこの場所に着く。紅さんが案内とタレーションを担当する。今回の蔵助役は、山陽先生を偲ぶ会でも蔵助役がぴったりはまっていた陽子先生が担当。戸田局役は紫先生、瑶泉院役は昌味先生、吉良の女スパイ紅梅に山吹ちゃん。計5名の講談師で演じた「南部坂雪の別れ」は、各々の持ち味が出ていたし、華があっていい出来でした。
 通常の講談での見せ場は、四十七士の読みたてだと思いますが、立体講談ではこれに加えて、クライマックスでの、全員そろって読む形もなかなかのものです。
 山吹ちゃんは、夏の池袋でのおばけ立体講談では、お札はがしでの美少女幽霊「お露」役と今回の美人スパイ「紅梅」役という大きなイベントでの人気の役所をゲットできて、今年はよい年だったのではないでしょうか。
 来年は討ち入りから300年の記念の年です。どんな義士伝が聞けるのか、12月の池袋中席が今から楽しみです。
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      | 2001.12.14 イナコレ2001 「新作落語若手精鋭共演会」 |  |  | 
    
      | ここ関東地区は、冬らしい西高東低の気圧配置で、晴々でも寒い日だった今日、行こうと思っていてなかなか行けなかった「イナコレ」へ初めて行ってきました。この会は、演芸作家稲田和浩氏のオリジナル作品を実際に芸人さんが演じる会。稲田さんの作品ジャンルは、落語、講談、浪曲、新内、長唄と幅広く、従って毎回多彩な高座が観られるらしい。(今回が初めてなので・・・)
 今回は、落語オンリーの会。開演10分前に会場の「お江戸日本橋亭」へ到着。いったいどんな新作を聞かせてくれるのでしょう。
 
 ○三遊亭あろー 落語 ミュージカルワールド
 劇団四季出身という異色噺家あろーさんが先発。「今日は落語はやりません。ミュージカルです」が最初の言葉。
 キャッツのオープニング曲を歌いながら踊るあろーさん。さすがに劇団四季の10年選手だった彼。声がいい。歌が上手い。
 子褒めの途中から、
 「おれは、八っぁんじゃない。トニー」
 「じゃぁ、私はマリア」
 ウエストサイドストーリーに入る。
 その後も別の落語に入りまた別のミュージカルになる。ミックスお好み焼きの楽しさでした。
 
 ○川柳つくし 落語
 平成義士銘々伝〜「赤埴源蔵レンタルビデオ屋の別れ」
 この会のレギュラーと言っても過言ではない、つくしちゃんの登場です。前回はイナコレスペシャルで、なんと国立演芸場でやった。メンバーも喬太郎師や国本師等そうそうたるメンバー。予算を使い果たしたので、今回は若手だけの会になった。とのマクラ。場内爆笑。
 根多の方は、主人公の会社が倒産した。それは会社の社長が、最大手取引先の部長をグーで殴ってしまった事が原因で、取引停止。そしてこの会社は倒産へとあいなった。
 この取引先の部長の名は「吉良」・・・・・
 男っぽい噺ですが、つくしワールド全開でした。
 
 ○柳家喬之助 落語 食べる女
 古典の王道柳家から、若手の喬之助さんです。マクラでは自分の休日(仕事の無い日)の過ごし方を語る。彼はご飯党のようで一食は2合半食べるらしい。おかげで前座のころから20キロ太ったとのこと。
 根多は、恋人同士のヒロシとユミコ。デートでは何時も美味しいものを食べ歩く。
 「ヒロシといっしょだと、ついつい食べ過ぎちゃう」そんな会話が聞こえてくる。
 ある日、二人で式場を予約してその式場で衣装の相談をする。
 「だめだめ!9号じゃなきゃいや。あの青いドレスは9号しかないの。あのドレスを着てお嫁に行きたいの。11号じゃだめなの」
 そこから彼女のダイエットが始まる・・・・・
 
 喬之助さんは、今回最年少ですが、古典の人ですねぇ。この21世紀根多を江戸弁でやっちゃいましたよ。でも最後はウルウルとさせて、良い出来でした。こう言う演出も有りですね。
 
 と言うわけで、12月14日討ち入りの日の新作落語会は、稲田師の演芸四方山話と共にお開きとなりました。
 
 次回は来年4月だそうです。 楽しみですね!
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      | 2001.12.05 落語21 |  |  | 
    
      | 今年最後の落語21は、1対1の対決戦といく企画だった。しかし当日の開始前に、バトルロイアル戦に変更になった。ルールは、今日最もおめでたい新宮誕生に因んで、一番おめでたい高座だった人が優勝とのこと。審査員は劇団プークの総支配人。さぁどんな会でしょう。
 
 ○春風亭小町 落語 僕の遺書
 柳昇門の前座さんから始まる。ぼそぼそと喋る女の子版天どんというところか。
 「どうやって死のう」・・・彼女に振られて落ち込む中学生・・・
 さげへの持っていき方がいまいち消化不良か。次回を期待しているよ。
 女性の新作派も、昌味さん、つくしさんに続いてどんどん増えている様でうれしいですね。
 
 ○三遊亭天どん 落語 トリビュートされた男
 「え〜〜!僕死んでいるの」伝説のロックミュージシャン「山田五郎」は叫んだ・・・
 今日は何時ものうだうだ独り言落語とは違ってめりはりのはっきりした噺だった。
 
 ○三遊亭白鳥 落語 セーラームーン
 明日故郷で、後援会の発足会がある。300人が集まるらしい。そんな人たちに共通の事、それは、未だ誰も僕の落語を聞いてない事。・・とマクラがはじまる。そんな故郷の友人と合った。その友人に恋人がいたら・・・
 友人に捧げるオマージュ。
 「知っているか、ハイジに出てくるペータのお母さんの名前?」
 高校時代のアニメ同好会で一緒だった友人の会話。当時の記憶が蘇ってくる。その高田高校に美少女幽霊の噂が、そして友人は、その幽霊に恋をしてしまうが・・・
 奇想天外な発想で今回も楽しかった。
 
 ○柳家小ゑん 落語 夢花火
 地元の西小山商店街は、今大騒ぎ。(そう雅子様の地元でもあるので)
 以前、目蒲線には似つかわしくない美人がいるなと思ったら、若い頃の雅子様だった。等のまくらから、メルヘンタッチの噺へ入る。
 「パパ、怖いよ」
 「息子よ、遭難しかけているんだよ」
 「あっ、アーミーナイフを池に落しちゃった」
 すると池から女神様が現れて、「あなたの落したアーミーナイフは金のアーミーナイフ?それとも、上州屋で売っている中国性のアーミーナイフ?」・・・
 幾つもの童話のパロディ。根多の出来が素晴らしい。
 
 ○三遊亭小田原丈 落語 放送禁止語会話
 話す商売をやっていると、言葉に気をつかう。セロテープやジェットコースターはダメ。芸人さんも言ってはダメ。今日はそんな放送禁止用語をテーマに落語にしてみました。
 「こんにちは、放送禁止語高座の時間です」
 「今日の言葉は、ち○ぽこです。では発音から練習しましょう」・・・
 この後は書けませんが、会場はも〜〜大変。女性客は真っ赤な顔をしつつも大爆笑。
 さげの仕込みを忘れたが、それでもさげは十分伝わった。
 
 ○林家彦いち 落語 蟻の居心地
 きく姫姉と、花緑師の話題から、自宅近所にある洋服店「ステラ」の話題。新宮様の体重3190グラムに因んで、3190円セール。普段は2900円で売っているのに、上げてどうする!!! 等のマクラ。この洋装店は彦いちさんのマクラに時々登場する店です。世田谷に行く機会がありましたら、チェックしてみてください。
 「したたかに生きなきゃだめよ」
 「アリとキリギリスの話は知っているでしょ」
 「働き過ぎのアリって、バカなのよね」
 と子供に語るお母さん。そしてそのお母さんの夢の中に、アリとキリギリスが・・・
 テンションを押さえ気味で、噺重視だった。
 
 今回は根多の冒頭の台詞を紹介してみました。みなさん、おめでたい噺でしてねぇ←どこがぁ!!
 
 さて最後にプーク総支配人による判定です。新春にプークが行う劇がアルプスの少女ハイジなので、その根多を入れてくれたと言うプーク的おめでたさにより、白鳥師が優勝でした。
 
 ps.ペータのお母さんの名前は「ブリギッテ」だそうです。
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      | 2001.12.01 浅草演芸ホール 上席 夜の部 |  |  | 
    
      | 2001年の街はすっかりクリスマスモードに入り、師走の浅草ロックスのウルトラマンは、すっかりサンタさん。その近所にある浅草演芸ホールの12月上席へ行きました。今席は芸術協会の興行です。 様子をセレクトで振り返って見ましょう。
 ○桂 平治 落語 6文銭(真田息子)
 マセた息子が父親に、母の情事の臭いがする話を、切れ場を作って話す。僕の結構気に入っている根多です。 以前に平治師匠を聞いた時もこの根多だった。得意根多か。
 
 ○都家 歌六 のこぎり音楽
 ミュージック・ソーと言えばこの師匠。憧れのハワイ行路から始まり、和洋のナツメロを披露。客席は懐かしそうに体や、頭を振りながら聞いているオジサン・オバサンがちらほら。
 
 ○神田 紅 講談 赤垣源蔵 別れの徳利
 兄の着物と別れの杯を交わして、仇討ちに向かう源蔵の銘々伝。エンターテイメント性たっぷりの紅先生の語りで、ホロっと涙を零すお客さんが沢山いた。21世紀になっても日本人の心は変わらないんだな。
 
 ○昔昔亭桃太郎 落語
 師匠の小咄風漫談を久々に聴きました。新しく新鮮な時事根多が多くて笑った。
 
 ○桂文治 落語
 主任は文治師匠。
 大晦日に来た借金取りを、その人の好きなもの(狂歌や、歌舞伎の真似等)で誤魔化して払いを待ってもらう噺。これは先週、林家染雀さんで聴きました。鳴り物が入ったり歌う部分があったりと、上方が本場の根多かもしれません。酔っぱらったような語り口で語る文治師匠の味のある噺でした。
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      | 2001.11.20 落語21 三遊亭白鳥 作品集 |  |  | 
    
      | 今月の落語21は、白鳥師の作品を他の演者が演じる趣向。今回はつくしさんと、清麿師が挑戦しました。様子は・・・
 
 ○快楽亭ブラ汁 落語 ハローワークの憂鬱(仮称)
 毎度の人形を使った前説を終えて高座に上がったブラ汁さん。マクラで「現在日本の失業率は5.7%。 20人に一人は失業者です。 この会場にも何人かいる勘定になります。」とやり、この根多に入った。「ゼンザイ公社」の現代版のような感じで、イライラ感が強く伝わってきた。
 
 ○川柳つくし 落語 ナースコール (作・白鳥)
 白地に赤のストライプの着物に紺の袴で登場。袴姿は初めて見た気がします。先輩・後輩のナースと患者が織りなすボケとツッコミ。女性がやると雰囲気が全然変わります。
 
 ○神田昌味 講談 夫婦タンゴ
 講談会の時ように、髪を後ろで纏めずに、パーマのかかった長めのショートカット(びみょ〜な長さ?)の髪そのままで登場です。雰囲気が落語21してますねぇ。
 今回もオリジナル新作でした。
 顔だちが不自由な女性ユウコ。お見合いで杉田ノリオと結婚した。しかし面食いのノリオの浮気でやがて離婚に。そしてユウコは整形を決意する・・・
 昌味さんの新作は、ダイエットもの、整形ものと今の女性の悩みをそのまま講談にしたものが多い。今回も普通の女の子が主人公の物語を等身大の演技で読みました。
 
 ○夢月亭清麿 落語 演歌の花道 (作・白鳥)
 「人の作品を演じる時の問題点、それは話が長くなること。この根多もまともにやったら45分は掛かる。」とのマクラ。名作「演歌の花道」をかける。演歌歌手とプロデューサとの過去の確執部分を省略したが、筋はきちんと伝わっていた。
 根多は白鳥師でも、哀愁漂う清麿ワールド全開でした。
 
 ○三遊亭円丈 落語 絶望デパート(仮称)
 今秋、落語協会理事に就任し、名実共に新作派リーダ、円丈師の登場です。
 マクラを少し。今は牛丼が買い。並を注文しても盛りは大盛り!!
 根多です。200×年、日本大恐慌が続いている。倒産寸前の商事会社の社員が、ある取引先のデパートに3カ月滞っている代金んの集金に出掛けることになる。そのデパートは呪われた町に在り、「絶望デパート」と呼ばれていた・・・・
 
 ○三遊亭白鳥 落語 砂漠のバーとまり木
 「他の噺家さんが自分の作品を演じるのは、田舎の親が娘を都会へ嫁に出して、そしてすぐ戻ってきた時の気持ちだ。あ〜〜こんなになっちゃって・・・」と感想を最初に述べた。(半分はシャレでしょう)
 穿いてきた自分には短すぎる袴姿を客席の見せる。その袴はひょんなことから譲り受けた袴で、何とあの黒門町の師匠の袴だそうです。会場からは驚きの声。
 
 根多です。先輩・後輩の仲の男二人、所沢で飲んでいた。先輩が誰も居ない所で飲もうと、京成電鉄で千葉方面へ向かう。そして着いた所は「タクラマカン砂漠」・・・・
 
 最近の新作はブラックユーモアでは無いが、暗い根多が多くなり、これも時代を現している。その中にあり、白鳥師の根多は何時も、意外なストーリ展開と不思議な力強さと散りばめられたギャグが絡むことによる笑いの渦が僕を包みこみ、明るい気持ちにさせてくれる。 真打昇進して益々パワーアップの白鳥師。今後も注目していきます。
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      | 2001.11.07 池之端土曜会 & 2001.11.18 神田愛山独演会 |  |  | 
    
      | 土曜夜の講談ディナーショーとも呼ばれている本牧亭土曜会へ行きました。今回は神田陽司さん。
 最初に今週の「長嶋物語」杉本氏の巻全8分間を再現してもらいました。BS日テレは見れませんので、得した気分。
 キブンといえば白子屋政談。(と無理やりこじつける)
 真打昇進へ向けて課題となっている連続物の勉強中とのこと。芝居でも有名な、白子屋政談の中から「髪結い新左陰謀(かみゆししんざのくわだて)」と私が勝手にタイトルを付けましたが、髪結い新左の物語の初めの方を読みました。
 紅門に席を置いている影響なのか、芝居でも演じられる読み物を時々やる陽司さんでした。
 
 日は変わって18日。愛山兄の会でなんと三題噺の講談版をやるはめになった陽司さん。いよいよ当日です。
 愛山師の最初に高座の時に、客席からの注文でお題が決まりました。「海賊退治」「甘酒」「塩」。頭を抱えて楽屋へ引っ込む陽司さん。
 それから70分後、原稿用紙を抱えて高座に上がりました。短時間にしては中々良くまとまってました。内容はワンピースとドラクエを足して2で割って、江戸時代の物語にしたものです。(これじゃなんだかわからないか)
 この企画は中々面白いです。又やって欲しい。
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      | 2001.11.16 彩心寄席 |  |  | 
    
      | 春馬師と山吹さんの二人会「彩心寄席」へ行きました。会場の大宮はソニックシティーのビルへ入った。2階ロビーは多くの人で賑わっている。日本フィルのコンサート待ちらしい。エレベータで会場の4階の市民ホールへ上がる。
 4階へ着くと背広を着たオジサン方がちらほらと・・・。案内には国際会議場と記されている。市民ホールは無い。クロークのお兄さんに聞いてみると、ここはソニックシティーホールであり、市民ホールは隣のソニックシティービルだとのこと。ん〜〜ん間違えた。分かりづらい所だ。
 
 そんなこんなで開演15分前に会場入り。私服の山吹さんが木戸にいた。それから毎月素敵なイラストを書いている真梨子さんもいっしょだ。真梨子さんからプログラムを貰って席に着いた。大会議室のスペースに椅子が並べられていて、前にはかなり高めの高座舞台。最前列は首が痛くなりそうなので、2列目に陣取る。 やがてお囃子が鳴りだした。
 
 ○春風亭昇七 落語
 開口一番、「道に迷いまして、隣のビルに行ってしまいました。」僕と同じ!!仲間ぁ!!。
 一席の後、玉すだれを披露。最後のしだれ柳をチョット失敗したが、盛り上がり度「中」で、まずまず。
 
 ○春風亭柳太 落語 持参金
 とぼけた喋り方が面白い。
 私服はなかなかオシャレだった。 (←おおい落語の感想も書けよな)
 
 ○神田山吹 講談 ジャンバルジャン・コゼットの出会い
 マクラの出から、かなり力が入っている。テンションが今までの寄席の時と違う。地元での会と言うことで、意識しているのかもしれません。
 季節から義士伝か、山陽師匠の命日後なので、それに因んだ読み物かと思わせておいて、意外な読み物だった。常連さんが多いので、根多が被らないように配慮したのかな。
 久々のコゼットでした。意地悪女将健在でした。良かったです。
 
 ○三遊亭春馬 落語 宗論
 今年春の真打昇進時エピソードや、自分が応援した政治家は選挙に勝つという内容のマクラ。
 根多は彼には珍しい?(そんなに多くの高座は聞いてませんが)宗論。息子を与太郎ぎみに演じてました。この演出もありかな。
 
 春は、春馬師の尋目と重なったため、一年ぶりの彩心寄席でした。埼玉出身のお二人。また次回も頑張って下さい。
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      | 2001.11.11 本牧亭講談定席 |  |  | 
    
      | 11月の講談定席です。今席は、二代目神田山陽一周忌追悼興行でした。お弟子さん方は各々師匠を偲び、師匠との思い出の読み物を読む趣向。
 ○きらり
 聞き逃しました。今年の新人さん。今月から前座さんとして高座で勉強しているようです。
 彼女を聞いたお客さんに感想を聞くと、「たいしたもん」だそうです。
 
 ○京子 違袖の音吉
 越の海、伊達家の鬼夫婦と並んで最近読むネタがこれ。(春は秋色桜も入る)京子ちゃんの音吉や越の海は、キャラクタとしてしっかり入ってます。別の人が音吉をよんでも音吉の顔は京子ちゃん・・・・(笑)
 
 ○山吹 優しい母の慈愛
 今日は師匠の追悼公演とはすっかり忘れていて、師匠から教わった根多では無い読み物でした。まぁ山吹さんらしいか。そして「師匠に聞いてほしい」と言ってこの根多を読み始めた。
 年配の男と若者の違いがだんだん出てきて、読み方に厚みが出てきてます。これからも師匠の根多以外の新しい根多に、どんどん挑戦してほしいです。
 
 ○陽之助 天明白波伝〜しんどうとくじろう(漢字不明) の生い立ち
 初めて聞いた読み物だと思う。残虐非道な悪人の物語あり、今回の義賊物ありと、天明白波伝という読み物には、色々なバリエーションがあるようです。深いなぁ
 
 ○愛山  清水の次郎長伝〜荒神山
 次郎長伝は、ひまわりさんが時々読みましたが、今の神田一門の方々には少ないようです。
 この読み物は1年程前に愛山先生がこの定席で読んだのを聞いた記憶がありますが、それ以来でした。 次郎長伝もいいですね。
 
 ○昌味 谷五郎・島田屋の番頭との出会い
 甘いものが好きだった山陽師の思い出をマクラで話す。昌味さんは、自分では相撲の読み物は合わないと思い込み、この根多しか教えてもらわなかったそうです。僕は昌味さんにも合うと思うけど。
 
 ○松鯉 大高源吾・宝井其角 両国橋の出会い
 最後は義士伝。僕の好きな根多「両国橋の出会い」だった。いつも若手の講釈で楽しんでましたが、松鯉先生が読むと聞き応えがあり、大変感動しました。
 宝井其角は、鶴太郎氏の顔が浮かんでしまう。TVで見ていた当時はそれほど強烈な印象は無かったのに不思議だな。
 
 講談定席も最低月1回は聞き初めて一年が経ちました。これからは、神田派と共に講談協会の定席にも足を運びたいなと思います。新たな感動があるかもしれません。
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      | 2001.11.03 口八丁手八丁の会 |  |  | 
    
      | 粋曲の柳家紫文師主催の会へ行きました。女性が主役の会です。
 ○田口愛 俗曲
 ナスかぼ、萩桔梗、さのさと進む。三味線イマイチでしたが声は良い。紫文師のお弟子さんと言うことです。稽古んばって。
 
 ○林家彦いち 落語 反対車
 彼の落語は何年も聴いてますが、古典は初めてでした。肉他派の彼のウリに合っていて楽しかった。
 
 ○神田ひまわり 講談 堪忍袋
 講談の王道である軍記物、武芸物を得意とするひまわりさん。何時もは黒紋付きでしたが、今日は紺の着物に緑の袴。何時もどおりの力強く元気な読み方でした。
 女性が主役の会ということで、ひまわりさんが中トリでした。
 
 ○入船亭扇好 落語 宮戸川
 子供連れのお客さんがちらほらいる中、ちょいと色っぽいこの根多でした。ギリギリの線を保ってホットしたような残念だったような・・・
 
 ○東京ガールズ 和風ボーイズ
 最初の出演者である田口愛さんを含めた女性6人の和風コミックバンド。女性でもボーイズとはこれ如何に!。
 太鼓、笛、三味線、鐘、唄で、奴さん、かっぽれ等々。可愛らしくて良かったです。ブレイクしてほしいですね。打倒姉様キングスか・・・(笑)
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      | 2001.10.30 神田山陽を偲ぶ会 |  |  | 
    
      | 2000年10月30日に二代目神田山陽先生が逝き、一周忌となる本日、上野広小路亭において、神田一門により「神田山陽を偲ぶ会」が行われました。僕は仕事が終わり次第速攻で駆けつけましたが、既に開演時間を30分以上経過していた。木戸は今年入門したもみじさんと順子さん(仮称)の二人が担当していた。三階の客席へ上がると入り口のドア前の喫煙用ベンチ椅子や、予備のパイプ椅子にまでお客さんが溢れ出ている。もちろん僕も溢れ出た一人だった。立ち見も出来ず、立聞き状態での鑑賞となった。後で聞いてみると本日の入場者数は、120人超だそうです。あの狭い空間によくもまぁ入ったもだ、と半分呆れるほどの人口密度。それだけ山陽先生を偲びたい人々が多かったのでしょう。
 会の様子は・・・
 
 ○京子 爆裂お玉
 ○阿久鯉 お歌合わせ
 ○山吹 奴の小満
 以上のお三方は間に合わずに聴けませんでした。
 唯一聴けたのは、出番を終えて階段付近に居た山吹さんの一言「楽屋でドラ焼きを二個食べた。イソガシ、イソガシ・・」でした。(^^)
 
 ○陽司、陽之助、北陽 神田山陽一代記
 陽司さんが幼少の頃から終戦までの時代、陽之助さんが、昭和20年から30年代の品川連山/小白山時代。北陽さんが昭和40年〜昨年まで
 を交代で読みました。お三方ともに何時もとおりの力の入った出来でした。誰が本を書いたのだろうか。
 
 ○松鯉 奉納試合
 今回羽織ってきた山陽先生の形見の羽織と扇子をお客さんに紹介する。扇子には、「神田山陽」の名は無く、大阪屋書店と記されている貴重な扇子だそうです。
 
 ○愛山、山裕  対談
 生山裕先生を初めて見ました。(柱の陰から少しだけでしたが)
 愛山先生の司会で、山裕さんの入門時の様子、山陽先生の好きな根多、
 弟・妹弟子達についての印象等をお聞きしました。
 
 ○陽子、紅、茜、昌味 南部坂雪の別れ
 山陽先生が生み出した立体講談という演技でこの読み物を披露した。
 それぞれの先生方のキャラクタに合った配役分担で良かったです。
 殆ど芝居でしょう。茜さんの一挙手一投足にお客さんが笑うのは何故?(^^)
 
 ○神田山陽 思い出の名調子 「越の海」(テープ)
 下手から幕が開いてくる。「山陽」と橘流で書かれたメクリが見えた。釈台の上には山陽先生の遺影がお客さんの方へ向けて立てかけてある。幕が開ききると、客席から「待ってました!」の掛け声。刹那、山陽先生のツヤッとしてしなやかな声がPAから流れてくる。今日のお客さんなら、誰でも知っている、神田派の中ではポピュラーな読み物の「越の海」だ。コミカルなストーリに浸りながら、山陽ワールドを堪能しました。
 
 また来年の命日までの一年間、神田一門の活躍を見て行きたいです。
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      | 2001.10.20 池之端土曜講談会 |  |  | 
    
      | 神田山吹さんの土曜講談会へ少しだけ顔を出して来ました。開演直前の本牧亭二階は、飲み食いしながら講談を聞くにはちょうど良い満席状態。
 女将さんの後ろから、神田山吹さんが登場する。
 
 美味しい料理を食べ、美味しいお酒を飲みながら講談を一席聞く趣向の会。別名講談ディナーショー。軽く生ビールを一杯飲んだ後の状態で、一席を聞く。
 根多は、予想的中。未だ10月ですが、義士伝銘々伝から「南部坂雪の別れ」を読みました。約一年ぶりの山吹さんの「南部坂・・」彼女は義士伝のレパートリーはけっこうあるので、別の根多も此れから楽しみです。軽めの蔵之助の演技が欺いている様子が出ていて良かったです。
 
 終演後は、大阪旅行や韓国旅行の話題で花がさきました。
 楽しくそして美味しい一時でした。
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      | 2001.10.13 本牧亭講談定席 |  |  | 
    
      | 10月の神田一門出演の本牧亭講談定席へ行ってきました。今月は上方からゲスト出演がありました。 様子は・・・・
 
 ○京子  わんぱく竹千代
 開演10分前。慌ただしく階段を上がってきた京子ちゃん。
 10分の持ち時間で、この根多を読んだ。少年の台詞は京子ちゃんの声質に合っていて良いですね。
 
 ○北陽  徂徠豆腐
 北陽さんが登場する。髪が短い。五分刈りより短い。黒紋付で登場しましたが、お坊さんを見ているようで妙な雰囲気でした。
 真打昇進内定の件を話すのかと待ち構えていましたが、この話題には触れず終いでした。
 根多の方は、お馴染みの「徂徠豆腐」。早い台詞まわしが小気味良いです。
 
 ○茜  短編 2編
 町内会の役員をやっているので、町内活動で忙しい。講談の稽古もままならない等のマクラを話す。
 根多は短編オムニバス2編。
 ・エリザベス ヒトシ
 主人公鈴木ユミ。空きのある日、ポエムを読んでいる。
 高校時代のポエム部の仲間ヒトシが現れる。当時男らしいポエムを書いていたヒトシが何と・・・・
 
 ・でもね
 主人公のマリコは口下手。彼とのデートでの会話もぎこちない。が、「でもね」と言うとその後は本当のことが言える・・・・
 名作だと私は思っている作品です。茜さんの本にも掲載されている作品。
 
 ○愛山 ある講談師の最後
 私小説講談 「品川陽吉シリーズ」。
 顧問をやっているある大学教授に対して一方的に語りかける手法で、孤独で無名な講談師「タケダ・クモノスケ」を語る。
 
 ○旭堂南海  義士銘々伝〜倉橋伝助
 一年ぶりに南海さんが本牧亭にやってきました。前回は落語の「本膳」と同様なストーリで、お茶の飲み方を知らない者が、人の失敗まで真似をして飲む滑稽話でした。
 今回は技師銘々伝からこの根多。初めて聞きました。
 
 ○陽子  連続読み 徳川天一坊の生い立ち
 10/28スタジオパークに出演
 NHKの時代劇に、アコーデオンのコバ氏とともに参画
 白い着物。左胸に花の模様のシンプルな着物
 メモにはこう記してあった。
 
 天一坊は、大岡裁きの前後は聞いたことがありましたが、生い立ちは初めてでした。久しぶりに「艱難辛苦を乗り越え・・・・」を聞けて、こちらでも徳した気分。
 
 それにしても今回も超満員で、窮屈な姿勢で固まっていたので、腰と背中が痛くて日曜日は断念。
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