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僕の独り言
2001.03.27 神田北陽独演会 北陽合戦春の陣
内幸町ホールへとやって来ました。入り口が分かりづらい造りで、少し迷った。会場時間ちょうどに到着したが、未だ会場しておらず、40名程の列が通路に沿って伸びている。
5分遅れで開場。ここは、未だ新しいホールであり、客席は綺麗で客席のイスは、やや広めに作ってあり、まずまずの座り心地だ。客席はどんどんと人で埋まってくる。場内のPAには北陽さんの好きなコルトレーンの曲が流れている。今回は昨年暮れに紀伊国屋ホールで初めて北陽さんを聞いたお客さんのリピータが多いらしい。見回すと常連さんの顔もチラホラ。開演時間にはほぼ満席の状態に見えた。開演のブザーが鳴る。
上手から北陽さんがいつもの早足で登場する。

久しぶりにマクラをタップリ書こう。
最近ムっとしている事を幾つかはなした。
・この前昇太さん家で留守番していたら、昇太さんから「また、賞を貰ったぞ!」と留守電が入る。北陽さんにしか自慢できる人がいないらしい。
・紋の助さんに相談事をしようと近所の居酒屋で会う。逆に紋の助さんから相談される。それもNOVAに入っているが、やめようかどうしようか、という自分にとっては些細と思われる事。
・新潟へ仕事で行った。地元の金持ちで、小学校2年の娘の誕生日祝に、一席呼ばれたのだ。7、8才の子供に何を読めば良いというのか。
この家庭がどれだけ金持ちかと言うと、新潟一の億ションに住んでいる。奥さんは、今まで自分で自分の頭を洗った事が無い。(毎日のように美容室に通うらしい)。娘の部屋を楽屋として借りたが、広さはこの舞台位(上手く表現できませんがすっげ〜ひれ〜)。この部屋にはピアノが有る。それも木目のあるピアノだ。これは高そうだ。ブッキングの際、どこで間違えたのか奥さんから童話を語ってほしいと言われた。講談師にです。昔々なんて中途半端な読み物は出来ない。きっぱりと「頃は元禄15年」と読みたい。そこで「昔江戸のお城に意地悪なおじいさんと、気の短いお兄さんがいました。そして二人が喧嘩をしました・・」とやった。 本当にムッとした仕事だった。

こんなマクラが続きまして最初の読み物の、「大名花屋」をやる。花屋の婿候補が実は大名の跡取り息子だったというシンデレラストーリー。北陽さんにしては地味目な語りだったかな。

ゲストの登場。「ガメラ」の歌が場内に流れる。独楽を抱えたガメラの着ぐるみが登場する。そう三増紋之助さんだ。今回はガメラ独楽だ。着ぐるみを着ての演技なので、大した芸は披露出来ませんでしたが、「ギャオ〜・ギャオ〜」と少年のように楽しそうにやっていた。最後は定番トトロ回しでおしまい。

仲入りの後、再び北陽さんの登場。馬鹿な入り婿を演じる事で、真の武士の心を義父に悟らせる話。「一領一筋」を読む。

今回は時代物二本となりました。今年の独演会は時代物が多くなるのかもしれません。次回も楽しみ。
2001.03.24 つくしづくし
つくつくと呼ばれて親しまれている若手噺家川柳つくしさんの、二ツ目昇進後初めての独演会となった今回の会へ行ってきました。
ほぼ満員状態の日本橋亭。人いきれと、つくしさんの熱気で、かなりヒートアップしました。さて会の様子は・・・
○河矢薙筑氏 ご挨拶
白髪頭のカツラを被ったつくしさんが登場。いや、河矢薙筑(かわや・なぎつく)氏の登場だ。何んでも彼は、川柳師匠の師匠、円しょう師の友人とのこと。開会のご挨拶をしてお帰りあそばされた。
○川柳つくし 落語 復讐してやる
ジーパンにスウェットの上着という格好で、一人コント?いや上下を振っていたので、立ち講座(立体落語)だ。今回のテーマは、恩師ということで、最初は嫌いだった恩師の根多「復讐してやる」を熱演。つくしさんが描いた恩師の似顔絵に場内爆笑。
○川柳つくし お料理クッキング
エプロンを着け、テーブルを食材を持って登場。女の子っぽいところを見せたいということで、「にくじゃが」を作った。しかも生の・・・誰も食べられません。
○川柳つくし お化粧メイク
化粧バッグを抱えて登場。化粧水→リキッドタイプのファンデーション→フェイスパウダ→・・・と手順と化粧品の説明。化粧後の姿はでんすけ氏(例えが古い!)
○294 & 川柳つくし ウクレレと歌
294とかいてツクシと読む、銀髪アロハ姿のツクシさんがウクレレを持って登場。その後早変わりでスウェット姿のつくしさんが登場。旅姿三人男をつくしさんのウクレレを伴奏にして、会場のお客さんと斉唱。その後舞台は294さんにかわり、オリジナルソング、「ラーメン」を歌う。川柳師匠仕込みのウクレレをタップリと披露。
お仲入り
○川柳つくし 編み物
細いストライプ地の着物にピンクの羽織を着て登場し、着座。「編み物をやります。お代を下さい」との声に、会場から「東京タワー」のリクエスト。お囃子が鳴る。つくしさんは体を前後左右に揺らしながら、毛糸の付いた編み棒を動かす。
紙切りの正楽師の物真似で、紙切りのパロディで編み物。会場大爆笑。
川柳つくし 落語 ホームパーティ
大学の恩師上岡教授の家で、ゼミのメンバがホームパーティに呼ばれる話。古典「茶の湯」のパロディ。元になった古典落語を知らないお客さんも十分楽しめたと思う。

事実上一人で全てを演じるという、文字どおりの独演会でした。
盛り沢山のパフォーマンスで、楽しめました。

PS.声だけのゲスト出演:つく星人
2001.03.某日 柳家喬之助の会
何故か気がついたらこの会に来ていた。お昼を抜いた事と因果関係があるのだろうか。

○桂笑生 子褒め
前座さんの定番の根多で開幕です。1年生か。みっちり基本を稽古して、落語の夜明けを作ってください。
○三遊亭小田原丈 AB型(仮称)
落語2000&21でお馴染みの噺家さん。AB型が嫌いな父を持つ彼女の恵と婚約してしまった主人公のぼる。のぼるは実はAB型。どう父を説得するのか・・・
Take It Easy噺家の小田原丈さん。これからも円丈師匠の奇想天外な世界を継承していってください。
○柳家喬之助 持参金
突然知り合いが訪ねてきて20円返してくれという。弱る一文無しの八五郎。そこへ大家が縁談を持ってくる。この娘と結婚すれば持参金20円・・・
マクラは、自分が前座をしている時、トップだった、立て前座だった小田原丈さんとの出会いをまくらでやる。さん喬一門らしい丁寧な古典でした。将来が楽しみな二ツ目さんでした。
2001.03.20 神田愛山・陽司 叔父甥会
春分の日の今日は、講談会「愛山・陽司伯父甥会」に行ってきました。
上野のお山には既に早咲きの桜が満開。

○神田小松 柳沢昇進録〜光圀公淀屋との出会い
珍しい小松さんのマクラ話を少し。今朝は着物を着て電車に乗って来た。前の席に座っていた老夫婦の夫が小松さんを見て言った「あ〜着物だ」の「あ〜」に奥さんがカチンときたらしく、「何見てんの!」と夫に言い返し、夫婦の間に険悪なムードを作ってしまった話をする。
根多の方は、光圀公の旅の途中での出来事。茶店で、ご飯と一番安い豆料理という、結構情けないものを注文する。ここがやけに印象に残っている。
○神田陽司 <車読み>笹野名槍伝(上)「浜田主従道場破り」
今回の読み物は笹野名槍伝の中でも、始めの方のものとのこと。
長谷川道場で副道場主の信八郎(名前自信無し)と勝負することになった浜田。力の差がはっきりしていたので、敢えて勝ちを譲ってやった浜田だが、信八郎に恥をかかされ、一悶着。そこでお供の権平が相手をすることに。弱そうに見えるが見事に勝ってしまう。
○神田愛山 <車読み>笹野名槍伝(下)「馬場先の闇討ち」
長谷川道場での一件を鑑み、権平が強過ぎるので、ただ者では無いと悟った浜田は、権平に素性を訪ねると、実は紀州家の家臣で笹野権左衛門だと打ち明ける。これを下男が立ち聞きして・・・
続けて聞くと、演者による演出の差が分かり、興味深い。
陽司さんが演じた時の権平が、愛山先生が演じた身分を明かした後の権左衛門になると、どっしりと落ち着いて大物に見えるから不思議。

○神田陽司 へ組の喧嘩
天狗党シリーズかと思っていたら、全然違う読み物だった。ここから下行はR指定。
ここは新宿の外れの陰間茶屋(ゲイバー)。女将のおよしは細身のい〜女(男)。厨房は普通の男で、高倉健ばりの渋くそして不器用な男の銀次。この男は相模の国に女がいるが、今でも好きでいたら、庭に100枚の黄色い手拭いを干しておく約束をしていたそうだ。
こんな人物のいる店に、ある晩お客がくる。名は、内藤大八。女将が相手をする。酔った大八に胸を触られ、女将は男だと言う事がばれ喧嘩になる。そして銀次が助けに入り・・・
時には権力の道具として利用されてしまう弱者のメタファとして、ゲイを選択したこの作品の根底には「弱者の叫び」を誰が聞くべきなのか、とういう現世への問いかけなのかもしれない。
○神田愛山 品川陽吉シリーズ〜酒の染み
陰々滅々の陽吉シリーズから、この話。店で飲み続けてから、弟弟子の家で更に酒を飲む陽吉。途中から記憶が無くなる。朝起きるとウィスキーを零して出来た染みが机の上の講談本にできていた・・・
陽吉シリーズは暗いから苦手なのだが、つい聞き入ってしまい、暗い気持ちになる。この繰り返し。 愛山先生の「越の海」って明るいかな。
2001.03.18 南野やじ 単独ライブ「雪柳」 in八王子
天気の良い今日は、流星号で八王子へとやってきた。南野やじさんの初ライブを見に来たのです。八王子は奥多摩へ行く時の通過点の一つであり、街を見た事は今まで無かった。ラーメン屋が幾度も目に止まる。この街はラーメンの街なのかもしれない。
南野やじさんは、広末涼子を抱する事務所のお笑い班に所属して、イセー尾形のような一人コントをやる芸人さんです。あわよくばナマ広末に会えるかもと、トトで1億円当てるより低い確率を期待しつつやって来た分けですが・・・(ここで静かにされると困りますぅ)
さてライブの様子は・・・
開演前の、諸注意を行う場内アナウンスから既に演技が始まっている。このアナウンスに場内大爆笑。続いて祝辞を長身痩躯のアフリカンがフランス語で読む。進行は声優のキララさんだ。セレモニは終了して照明が落ち、コントに入る。
生のコントと、VTR作品が交互に公演される。
洗練されたストーリと、意外性のあるギャグが面白い。言葉の持つ面白さがよく現れていたと思う。 VTR作品も面白かった。恥ずかしいロケもあったと思うが撮影風景を想像するのも又楽しい。 時間の関係で半分も観れなかったのが残念だ。
オンエア・バトルのOn Airを待ってるよ
2001.03.17 日本の話芸X「講談実演講座」in 田無
田無は初めてでしたが、既に保谷市と合併して西東京市になっていました。私にとって田無市は幻の市となってしまった分けです。東京へは大体行くところが決まっているので、出掛ける割りには行っていない街は未だ未だ沢山ある。今回の様に郊外の街での高座を見る機会等を通じて、色々な街の様子を見て見聞を広げようと思う。そういう分けで今回カメラを持って行きましたが、雨に気を取られて街の様子を写せなかったのが残念でした。市の素晴らしい施設を使って、木戸御免、交通費だけで素晴らしい演芸が見られて、田無の皆さんは贅沢ですね。市の関係スタッフ達の熱意の現れなのでしょうか。これからも続けて欲しいものです。
さて高座の様子は・・・

未だ建築材の香りが残る程新しく、綺麗な会場のコール田無。舞台中央の畳二畳程のスペースを20cm位高くして、紅い毛氈を敷き、紫の座布団。白木の釈台が置かれています。舞台に向かって右横にメクリが置いてある。寄席のように寄席文字で名前だけが書いてあるのでなく、亭号もきちんと書いてある。しかも楷書で。このあたりが「講談実演講座」かも。
先ず代表者の挨拶。「講談師、見てきたような ウソを言い。と言う言葉が有ります。 今日の講談師さんがどれだけウソを言うのかこれから聞いてみましょう」といった内容の楽しい幕開けスピーチでした。
○神田小松 天明白浪伝〜八百蔵吉五郎
4月に二ツ目昇進と共に、阿久鯉と改名することになり、今最も充実している小松さんの登場です。今日は、江戸後期の泥棒の内、八百蔵吉五郎という名の巾着切り(スリ)が主人公の読みものを取り上げた。この天明白浪伝は、小松さんの得意な読み物の一つ。少しの淀みも無く読み上げる様は前座の域ではありません。小松さんの高座を聞く時は、100m全力疾走的読みを、聞く側は肩に力がを入れて聞く感じがしていたが、今日は、力を抜くところは抜き、楽に聞けました。良い出来だったと思います。出来ればマイク無しの生声で聞きたかった。伝わり方が全然違うのです。
○神田陽司 夕立勘五郎〜花屋金兵衛
場所が田無だけに、陽司さんの新作古典「田無良庵」を読むかなっと期待してましたが、スタンダードな古典となりました。花屋金兵衛が勘五郎に喧嘩を売るが、これに耐える勘五郎。陽司さんの熱演でした。講談教室の生徒さんも多数来場していたようです。髪を切ってから、そして紅 門へ移ってから、色が変わっていく感じがします。上手く説明出来ませんが。スポーツ物、ビジネス物、アニメ物、古典と幅広くそして、更に熱い講談をこれからも読んでいってほしい。そして地上波TVレギュラー(希望は電波少年系)獲得も頑張って下さい。
○神田すみれ 五郎政宗 孝子伝(漢字に自信無し)
名刀政宗の作者五郎政宗の子どもの頃のを表した物語。すみれ先生の読むこの物語は、既に何回聞いただろうか。何回聞いても継母の嫌らしさに腹が立ち、五郎のピュアな心に感動する。良い話とは、何度も読まれ、読む演者毎に工夫され、悪いところは削られ直されして、長い年月をかけて洗練された作品に仕上がり、古典として残っていくのかもしれない。
最前列のお客さんで、何度も何度も頷きながら聞き入っている人がいた。目を瞑って聞いている人もいた(寝ていたとも言う?)。人それぞれの聞き方で、講談という日本の話芸を体験し、堪能できたのではないでしょうか。
2001.03.11 本牧亭講談定席
11日の本牧亭講談定席に行ってきました。今日は春らしいぽかぽか陽気だったので、久しぶりに流星号(バイク)に乗り、ミニツーリング気分で出かけた。今月は前座さん3名が上がるということなので、早めに家を出て、12時過ぎには本牧亭に到着。ぎりぎりだったが最初から聞けた。

○春陽 真田幸村 大阪入城
高座を初めて拝見した。今回の根多は前座修行で必須の根多と聞く。暗記物でシラバあり。中々どうして、堂々とした語りだった。
○京子 柳沢昇進録 お歌合わせ
歌を詠むところでは、陽子先生直伝?のギャグも入り楽しく聞けた。眉毛は上がったり下がったり絶好調!
○小松 慶安太平記(連続もの)
師弟ともに連続読みを続けています。小松さんは由井正雪の話。師匠殺害の企ての渦中に巻き込まれる事に。  4月からはいよいよ二つ目。おめでとうございます。
○山吹 優しい母の慈愛
太左衛門(漢字不明)の息子の八五郎、継母のお尚(漢字不明)に苛められていると父に告白する。これを聞いた太左衛門は、お尚を折檻するが実は… 初めて聞く根多でした。これからも新根多には意欲的に挑戦してほしいです。
○北陽 谷風の情け相撲
めがねが、kenzoモデルから別の物に変わっている。マクラは、最近の巷の事件を見て何が真で何が偽なのか。偽の中にこそ真があるのでは等最近思っている。といつもの北陽さんらしからぬマクラを持ち時間の半分を費やして熱く語る。今回の根多は何故か最近良く聞くこの根多。
○松鯉 水戸黄門記(連続読み)
黄門様、山中で木盗み人に間違われ、奉行所へ連れて行かれて牢屋に入ることに…
黄門記は連続物でもTV版のように、1話完結ものが多いので、途中からでも聞けるのが良い。
○愛山 ××依存症(仮称)
昨晩、自炊のカレーを2杯食べて、煎餅を齧ってコーヒー飲んで、寝る前に草餅を食べたらお腹をこわした。(当たり前だってば)
根多は、精神分析物の新作。二階堂安江は、アルコール依存症であり、更に恋愛依存症でもある。彼女はこの症状を扱ったTV番組に出演した。それを見ていた或る女性は、私のほうが重症だと言う…
○昌味 幡随院長兵衛
長兵衛が喧嘩に巻き込まれ刀を抜く事になる。この後のどさくさ時、相手の計略で脇差しをすり替えられる事になるが・・・  得意根多「幡随院長兵衛」を二日連続で読んだ。この後の話は何時かやるのかな。
2001.03.10 講談振興紅団講談会
紅塾の女性3人のユニット「イヴニング娘」略して「イブむす」の旗揚げライブに行きました。開演一時間前から徐々にお客さんが増え出し、開演間際には立ち見が出るほどの大盛況となりました。今回は、3人とも創作講談を披露するとのことでした。さてどんな内容か・・・・

○桃枝 雲(もものえ くも)
トップは地球外生命体、雲さんの登場です。根多は、鶴の恩返しがモチーフになっている話。コミカルな内容に仕上がっている。地声から声量や声質が講談モードに変わるのは紅塾での訓練の賜物か。
○櫨 蛙(はぜ かえる)
日本ではあまり馴染みの無い、エジプトを旅行して、日本との気候や文化の違等の面白い出来事を語る。半分は彼氏自慢だったような気もする。(爆)
○四季 桜 (しき さくら)
マクラを、電車の中刷風に書くと「私のボーイフレンドと趣味の因果関係を激白。」友人達も知らなかった桜さんの過去を、自らの手で明らかにする・・・ってとこでしょうか。
根多の方は、時は1960年代(70年安保の時代だったかもしれない)全学連VS機動隊の戦いの中で、そして敵同士の関係の中で、愛が芽生えたが・・・

規制の講談とは随分と違う印象を受けましたが、これはこれで新たな講談の形式かもしれませんし、講談やる側も聞く側も楽しめればそれで良いんじゃないでしょうか。
早くも来月、第2回目の公演があるそうです。

今日の教訓:タイカレーは辛い
2001/03/03 花形演芸会
春一番が吹いたといってもまだ寒い日が続くこの頃です。ひな祭りの今日、これとは全く関係ありませんが、花形演芸会へ行って来ました。

○桂枝七 落語 十徳
開口一番は、前座さんからです。久しぶりに聞いた十徳でした。彼はカナダのヒューロン大出身だそうです。この大学にも落研があったのかな。英語で小咄をやってりして。

○神田山吹 講談 中江兆民
小豆色の地に、蕪や人参のような実や草の葉の模様が鮮やかな着物で登場です。
マクラは、形見分けで師匠の着物を頂いたので、それを今日着て来ようと思っていたが、着物が夏用だったので諦めた。今は師匠のプリクラを懐に入れています等、山陽師のはなしをする。
本日の読み物は師の十八番だったこの「中江兆民」。KSD事件やら首相退陣問題やら、今旬の根多だったかもしれない。クスグリの所ではお客さんの反応の良い笑いがあり、マズマズの出来。時間が30分あったら前半の省略した所も聞けたのに、残念。また出られたら良いですね。

○Do-Yo 漫才
ツッコミが上手い貴重な漫才。

○三遊亭好太郎 落語 親子酒
時刻は19時をまわった。この噺を聞いて、お酒を飲みたくてたまんない。帰ったらのも!
小さん師匠の「親子酒」を思い出す。段々酔いが回るにつれて、顔が赤くなるところが印象的だった。

○ポカスカジャン ボーイズ
結成して5年。花形演芸会レギュラーになって2年だそうです。そこで今日は結成5年の記念に、これから17分間結成ソングをやります。と言って、歌い出した。wahaha入団の、3人の出会い等を歌で綴る。盛り上がってそのまま仲入りに突入。

○DonDokoDon 漫才
のんびりした地味なツッコミが、かろうじて漫才の形式を残すが山口氏の独壇場。メカタクシー根多が良かった。

○姉様キングス 音曲ユニット
芸者さんのカツラに着物姿で白塗化粧の姉さん?2名が着物のすそを引きずってシャナリシャナリと登場です。上方から、演芸界の最終兵器「姉様キングス」が国立参戦。ズラシスターズとして昨年末にユニットを結成して3カ月。関西ではかなりの人気らしい。舞台へ向かって左側が桂あやめ(桂文枝門下)、右側が林家染雀(林家染丸門下)の噺家さんコンビ。「今日は女の子の講談や、男同士の漫才が有りましたが、私らは、男女コンビです」とあやめさん。ザワつく客席。そうです。右の染雀さんは男。でもいい女形です。僕は前から2列目なのではっきり分かりました。「ジェンダーフリーよ」と染雀さん。音曲漫才ということで、染雀さんは三味線、あやめさんは何とバラライカを引きます。おしゃべりと都々逸をやる。染雀さんの三味線と歌(都々逸)は素人とは思えない上手さだ。都々逸の内容は「インターネットでは書かんといて」と言われましたので秘密ですが、本人達冷や汗、会場大爆笑でした。また東京に来て欲しいですね。因みにあやめさんは24日の国立の名人会に噺家として出演します。

○国本武春 浪曲 谷風情け相撲
病気の父の看病が続き、成績の思わしくない佐野山に横綱谷風が八百長をして負け、佐野山が沢山の賞金やら、贔屓筋からの褒美を貰うという、今考えるととんでもない話。講談でもこの根多はあります。たっぷりと武春節を堪能しました。

○柳家花緑 落語 鼠穴
最後は花緑師。鼠穴をやる。この話はここ2年くらい冬にはよく聞く。根多にも流行りがるのかもしれない。花緑師の出演する時は結果的ですが、大根多を聞くことになってしまっている。99年は芝浜、2000年は紺屋高尾、ベニスの商人、今年がこの鼠穴。爽やかで若さが溢れる熱演が好感が持てる。マクラは自分とバレーダンサーの兄の事を話てから、江戸時代の兄弟の話であるこの噺に入る。45分の大熱演。サゲを言い終わり深くて早いお辞儀をする。その顔に達成感、満足感が溢れていたように感じた。一回お辞儀をしてから、座布団を外して更に3回深くお辞儀をする。彼のお辞儀は心がこもっていて、拍手をしている方も気持ちが良い。最後の最後まで良い心持ちになれた日だった。
2001/02/24 池之端土曜会
池之端土曜会に行ってきました。小雨が降る寒い日となりました。1月に行った時も雪が降る寒い日だった。私は雨男ならぬ寒男か。今夜の講談師は神田山吹さん。

遅れてくるお客さんを待って19時30分にスタート。開演までの間にすきっ腹で飲んだビールで酔ってしまった。まもなく山吹さんが高座に着く。今夜の演目は「虚無僧の東下り」。久しぶりの演目だった。深編笠を直す下りは何度聞いても可笑しい。
定番を聞いたら、今度は新根多。早く聞いてみたい。
2001/02/20 落語21
新作落語ネタ下ろしの会「落語21」の感想です。

○三遊亭天どん 落語
テンション低いまま根多に入る。飛行機の中で、ハイジャック、急病人の発生、殺人事件が起きるが、全て一人の男が解決してしまう噺。何時もどうりかったるそうにやる。
○古今亭錦之輔 落語 学生ローンの果て(仮称)
25日のパネルクイズ アタック25(テレ朝)に出場します。羽織・袴の正装で挑んだ。芸人的ウケ狙いは無いそうです。
根多は学生ローンで借りまくり首が回らなくなっった主人公。山の竹藪で光る竹を切ると、中からかぐや姫が出てきた・・・・
芸協から唯一の参加でした。新作の芸協の意地をこれからも見せて下さい。
○三遊亭新潟 落語 ビバニューヨーク
この間、彦いちさんと、ロスに行ってきた。渡航費用は3万5千円。小遣いを2万円持って行ったが、5千円しか使わなかった。そんな旅話をマクラでやる。
根多は昨年暮れに、池袋演芸場で行われた三木助三題噺大会で顔見せ、切符、師走の題で作った噺。後半部分を充実させ、ロスからの帰りの飛行機の中で纏め直して今回の根多にしたようです。
それにしても、4万足らずでロスまで行けるなんて信じられないな。羨ましい。
○柳家喬太郎 落語 おとみさん(仮称)
弟弟子の失敗談をマクラでやる。とんでもない事をしでかす弟弟子らしい。でもそんな弟弟子を喬太郎師は好きみたいです。
根多です。お富さんの歌の意味を兄貴に聞く。知ったかぶりで妙な物語を話す兄貴。古典の「つる」や「薬罐」と同系の作り。今回は、アイデアが今イチか
○夢月亭清麻呂 落語 私の日記帳
この師匠の大人のショートショートストーリが好きです。
今回はの根多は、男の夢は、末は会長か親分と呼ばれる立場になること。主人公は、「君はすけさん。君はかくさん」と二人の部下を指名して、三人で出掛けることになる。部下の一人が一言「待って下さい総理。」場内爆笑。今日町で経験した事を森総理が最後に日記に付ける噺。淡々と語る形は講談の神田愛山先生と似ている気がする。
○三遊亭小田原丈 落語 足首ハンター
今日は体調が悪い。そんなマクラ。
「お前が犯人だろう」のいきなりの台詞ではじまる。はんこ屋と小像の定吉と相棒リーがキーワード。面白いアイデアとダジャレが効いていて面白かった。主任は初めてだったのだろうか、最後にお辞儀をした後、どうしたら良いのか分からない様子で、前のお客さんに聞いているところが最高。

次回は3月20日。何と講談から神田昌味先生が突如参戦予定。
2001/02/18 神田愛山独演会
神田愛山先生の独演会にやってきた。今回の新作講談のテーマは文芸もの。ゲストに紅先生を迎え、両手に華の会となりました。

○神田小松 慶安太平記
由井正雪の物語。女性で唯一軍記物を多く読んできた小松さんだが、しばらくお休みか。今後どの様な物語を読んでいくのか楽しみである。

○神田愛山 臼田晴二の完全犯罪 結城昌治原作
文芸ものシリーズ第一段は、愛山先生が好んでかける結城小説から、今回の根多をかける。不倫を続ける妻の陰謀で精神科へ入院する事になった主人公の臼田晴二。この病院で、精神喪失者の犯罪は、罪にならない事を知る。そして妻殺しの完全犯罪を企てることになるが・・・ ショートショートならではの結末が絶妙。

○神田紅 オドリマメ 椎名誠原作
椎名誠氏の短編集「蚊」の中から「喜びの渦巻き」を講談にアレンジしたもの。椎名氏の作品は多く読むが、僕は彼のエッセイが好みなので、この短編作品は読んでなかった。
何でもかんでも占いで決める社会での出来事。今日最初に見る人は、まな板占い、オドリマメ占い・・・こうして主人公の家族の一日が始まる。主人公の男、今日会社で重要な取引がある。そしてこの商談の契約が成立か否か、これもまた占いで今決定しようとしている・・・
ヤマンバ娘が登場し、現代風にアレンジされていて、コミカルで楽しい話だった。

お中入り

○神田愛山 仇討ち母子連れ 菊池寛原作
愛山先生のマクラは、「ここだけの話」が多くて照会出来ずに辛い。
数有る仇討ち物語の中でこの物語には、意外な結末が用意されている。武士の忠と義それから友情との葛藤。愛山先生曰く「講談師好みな物語」。本日唯一の時代小説からの講談化作品。 愛山先生の淡々とした表現が逆に、観客の心情を揺さぶる。

良い新作講談会だった。即興に近い落語の三題噺も良いが、今日の会のように本がしっかりしている根多が新作講談の魅力かもしれない。
次回は陽司さんとの二人会である、兄弟会改め「叔父甥会」が3月20日に開催。これも楽しみ。
2001/02/12 マンデーナイトライブ
寒い一日となった振り替え休日の12日でした。今回ヒロクンが訪れたのは日暮里・和音で行われた、マンデーナイトライブです。
この会は、立川流若手噺家達と毎回異なったゲストを迎えての演芸会。今日のゲストは、講談師神田山吹さん、それから曲独楽の三増れ紋さん。 さて内容は・・・

○快楽亭ブラ談次 落語 転失気
マクラで山吹さんとの出会いやエピソードをやる。落語の方は、ブラック一門ではお馴染みの根多である「転失気」をやった。小僧はもっと幼くやったほうが、和尚との対比がハッキリして、人物像にメリハリが出て良いと思います。がんばってください。
○三増れ紋 曲独楽
三増紋也一門(7番目の弟子?)です。とにかく元気で明るいのが取り柄という感じ。話も面白く、笑顔が素敵で、好感の持てる芸人さんだ。独楽は先輩達と比べると未だこれからという感じだが、頑張ってほしい。
○快楽亭ブラ坊 落語 子別れ 下
マクラでは、「れ紋さんは宝塚、山吹さんは竹の塚。」と立川流のジョークが飛び出す。
彼の落語は二年ぶり位で聞いたが、前座の域を超えた腕前に上達していたのでびっくりした。根多も「子は鎹」の別名を持つ長編人情噺の子別れの下編。じっくりと聞いてしまった。あまり小さく纏めずに、大きな芸をやっていってほしいものです。
○立川談大 落語 短命
今日は、れ紋さんdayなのか、マクラは又もや,れ紋さん根多。談大さん、雪駄を忘れたので、男子トイレで着替えられない為、れ紋さんと同じ楽屋となった。高座が終わったれ紋さん、楽屋でスッポンポンになって着替え始めた。今日は雪駄を忘れて良かった。等と楽屋噺をうれしそうに話して、根多に入ろうとした刹那、楽屋(薄い壁を隔てて、高座の真後ろ)から、れ紋さんの「うそつき〜」の声。タイミングも絶妙で、場内大爆笑。
根多は、美人の奥さんを持つ旦那は短命だと言う噺。
山吹さん、れ紋さんを見た今日のお客さんは短命?長命?
○神田山吹 講談 秋色桜
主任はゲストの山吹さん。
マクラは、先日ひまわりさんら4人で行ったディズニーランドの事、山陽先生の形見分けで、京子ちゃんが入れ歯を、それも亡くなってから直ぐにおかみさんから貰っていたので、悔しかった事などを話す。
根多はここ2・3日ではよく掛かった話「秋色桜」をやった。春の話なので、これからも女性講談師の高座では何度か聞く事になるかもしれない。
聡明で可愛らしいお秋ちゃんと、愚妹な父親像が良く現れていた。
今年の目標にもあった新根多も、早く聞いてみたい。
2000/02/10〜11 池之端本牧亭講談定席
10日の様子
大阪からいらした講談ファンの方をご案内して、お仲間達合計4名で、本牧亭入りしました。 2月の講談定席 途中からです。

○神田松鯉 水戸黄門記
黄門様、健康維持のために、近所のお百姓さんに頼んで、野良仕事をやることにした。これについて意見をしようと中山備前の守が村を訪れたが・・・
今回はコミカルなストーリでした。いきなりの松鯉先生の出番からの鑑賞であった為か、一瞬で高座に集中できた。

お仲入り 来てすぐなのにお仲入り (^^)

○神田紫 赤垣の婿入り
義士銘々伝(?)からこの話をやった。マクラでは紫先生自身の結婚するきっかけの話を聞きました。御馳走さまという感じ。
赤垣家に養子に入る事になる源三(旧姓塩沢)。この塩沢家と赤垣家の間に入ってキューピット役をやった与平?さん、良家から褒美を貰い、一番ラッキーだったのでは。
○神田愛山 般若のおさ作
久しぶりに聞く愛山先生の古典である。
泥棒の娘であり、手の甲に一寸五分の般若に似た痣が有ることから、お作は、般若のお作と呼ばれる様になった。このお作は大変な美人であり、年頃で結婚もしたいが、金持ちの妾が良いと言うことで、母が昔奉公していた呉服屋の若旦那をその気にさせる計略を立てた。・・・
途中でお作が若旦那に金をせびる場面があったが、照れずに出来ないそうです。出来るのは小松さん」だと言うことですよ。(^^)

明日は前座さんからじっくりと聞くことにする。


11日(日)の様子 10日に書けなかった演者を主に書きます。
○神田京子 秋色桜
本当は昨日この根多を聞かせたかった。上野の山で秋色桜を見たので。
髪を切って、さっぱりと春らしくなった京子ちゃんの秋色桜でした。
○神田小松 青葉の笛
源平盛衰記からこの話。前の京子ちゃんのようなヒロイン話は今回もやりません。あくまでも白波ものや、今日の軍記物で先輩、師匠に勝負を挑む小松っちゃんでありました。
神田山吹 片岡源吾右衛門と忠僕もとすけ
一年半ぶりに山吹さんの、もとすけの忠義塚を聞きました。当時は二ツ目に上がったばかりの頃の話。男言葉は絶好調。もとすけの哀願の演出が出来ていたら泣いていたかもしれません。
神田昌味 柳生飛騨守宗冬と荒木又右衛門
下帯を検め方役人の鼻面に放りなげる又右衛門。「けっこうなしろもので」
女流では、まさみ〜んさんだけに許されたチョットエッチな講釈。ここまでやったのだから、これからも続けてください。
○神田松鯉 水戸黄門記
○神田紫 狐打ちのおさい
狐の化けた姉さんは人間の子を生んだ。狐の化け方は見た目だけではなく、遺伝情報であるDNA情報、人間のあかしであるゲノムまでも変化させていたとは。狐の科学文明に脱帽。
○神田愛山 般若のお作
一攫千金指向のお作さん。嘘をついて呉服屋の若旦那の子が出来たと言い、これで金をせしめようと計略する。これで五十両余りの小遣いを稼ぐ。
ストーリはこれからどうなりますでしょうか。
2001/02/03 国立演芸場 上席
2月3日の国立演芸場上席。打ち込んだ文章を誤って削除してしまった。(;_;)
再度書く元気はないので、出演者や根多名だけでも残しておく。

途中からの鑑賞。
○ヒロマサ水野 曲芸
最後にやった光るボールの軌跡が幻想的で素晴らしかった。
○五明楼玉の輔 落語 辻占の独楽
○ローカル岡 漫談
○三遊亭歌司 落語 小言念仏
噺の後、今まで出演した芸人さんが再度高座に現れて、節分恒例の豆まき
となる。僕は残念ながら福袋をゲットできず。
○国本武春 浪曲・・らしいもの
ロック、ブルース、フラメンコとインターナショナルな三味線サウンドと、
張りのある声で会場のお客さんを魅了した。でもこれだけじゃ何の事だか
伝わらないね(^^)
○林家しん平 漫談 とんでもない踊り
漫談だけで終わりかと思ったら、踊ると言って、いきなり着物を脱ぎ出したのです。
ブラックライトに全身タイツの骸骨の姿が浮かび上がる。骸骨のカッポレ踊
りだ。踊る度に、骸骨のお○ん○んが揺れる。隣に座っていた女性のお二人
さん、大喜び。国立で、とんでもない踊りを披露して頂きました。有り難う
ございました。
○三増巳也 曲独楽
○古今亭圓菊 落語 明烏
圓菊師匠の小粋な仕種が光っていた。

今回のヒロクン賞は、しん平師匠に決定。←一体いつ決めたんだい。
銀賞は、国本武春先生
2001/01/27 池之端土曜会
ヒロクンです。関東に今年2回目の雪が降りました。僕の住処の積雪量は、気象庁発表値の3倍になります。本当に川崎市?

夕刻、銀座線上野広小路で降りる。池之端は日本料理本牧亭にやって来た。雪は霙(みぞれってこんな字なんだ)に変わっていた。今日は講談定席とは異なり、食事や酒を楽しみながら講談一席を聞く趣向。
開演まで1時間あるが、既に2名のお客さんが来ていた。正月に、今日ここで新年会を、と予定していた講談会のご常連さん方だ。18時半頃、今夜の会の講談師である神田陽司さんが本牧亭入りした。スーツ姿である。昼は、はとバスのご案内役だったそうで、雪にもかかわらず一家族をご案内したとのこと。このご家族は講談師さんを占有できて贅沢なツアーだったと思います。(一生の記念になるよね)
開演時間が近づくとお客さんが増えた。
準備も整い、開演時間となる。いつもの見慣れた着物姿の陽司さんが講座に上がる。
パン、パン。 始まる。
本日の根多は「大高源吾、宝井其角 両国橋の出合い」。雪に因んだ話の代表作である忠臣蔵。義士銘々伝からこの根多をやった。
明日待たるる、その宝船」。討ち入り前日に源吾は俳人仲間であり友人でもある其角と久々に両国橋で出合う。早速其角が冬の句の「年の瀬や水の流れと人の身は」で謎かけを挑む。その下の句として源吾はこの句を返した。【明日】、【宝船】この言葉が後に重大なキーワードとなるのだが、其角は未だこの時は気が付かない。・・・・
まもなく真実を知る期角。そして討ち入り直前の其角と源吾の別れの場面。ここは良かった。 途中本物の雷が鳴る偶然の演出も効いていたかも。
40分を超える長講一席+寺坂吉右衛門の討ち入りの口上。大満足でした。時間の経ったのは気がつきませんでした。
講座の終わった後は、陽司さんを囲み、講談談義に花が咲きました。「雪の日に歴史が変わる」というテーマでアカデミックな話をしました。最初は・・・
お酒が回ってくると、アニメの世界へ出発進行。やっぱりそうなるの!
途中からは夜の会の常連さんや、メーテルのようなお嬢さんも入り、盛り上がりましたね。
気がつけば閉店時刻だった。
2001/01/27 新春バラエティin東洋館
やけに静かな朝だなと、久々に熟睡できて起きてみてビックリ。雪が降っている。しかも横から降っている。しかし電車が動いていたので寄席に出掛けてしまった。今日はバラエティ寄席に行った。とんでもない芸人さんとの出会いを求めてたまにはチェックしなくてはと、思い立ったのが金曜の夜だったのだ。 雪の浅草・東洋館へ13時到着。

○国錦耕次郎&仲一也 相撲甚句
相撲協会で相撲甚句の講師をしている国錦耕次郎と、仲一也さん。お客さんもいっしょにドスコイ、ドスイコイ。
○神田陽之助 講談 宮本武蔵「雪の狼退治」
雪を融解する勢いのある講談でした。熊本日帰り営業お疲れさまでした。
○ミスター梅助 法律漫談
久々に見ました。カミカミ星人は直っていませんでした。ギター都々逸は良かった。
○岡史郎 歌謡
僕的には今日の目玉だった。芸は歌である。それも普通のどこにでもいる演歌歌手と変わらない。しかし歌う歌がすごい。「嗚呼尖閣諸島」、「ゲートボール音頭」。こんな所に隠れていたのかっ。マジカルダンスのマイウエイ昌彦以来久々のヒット。
○前田隣 漫談
親亀子亀孫亀は今だ健在
○橘ノ好圓 落語
色物さんの会なので今日は逆色物さん。唯一の落語。
○ハウゼ畦元 アコーディオン、ウクレレ、ハーモニカと歌
アロハが似合いそうなおじさん。
○マジックジャパン マジック
今日はシャベリ無し。喋らない方がこの人のマジックは生きると思います。
あれ?アシスタントは漫才師のハニーフラッシュじゃないですか。チャイナドレスがセクシー。
○ローカル岡 漫談
長野、近くなったね78分、信州ソバ。や 森時事根多系。森首相がいる限り、根多には困らないでしょう。森さんがバラエティ協会に入ったらすごいと思うな。

今日はここからが余談の本題。
16時半過ぎに東洋館を出て、何か食べて温まろうと、最近行き始めたラーメン屋に向かう。アツアツの野菜ラーメンをフーフーしながら食べていると、野球帽を被ったおじさんが入って来た。ピーマンとなすの炒め物定食を注文する。僕はテレビのテニス中継を見ながらラーメンを食べていた。
このおじさんに定食が運ばれてきた。
運んできた店員が去った直後だった。
おじさんはオカズのピーマンとなすの炒め物の皿の上にご飯をバサ〜とかけたではありませんか。皿を覆う様な白いご飯で、オカズは見えなくなっている。卵かけごはんは誰でもするが、ごはんかけオカズは見た事が無い。最初はびっくりしたがそれを過ぎたら今度はすごく美味しそうな物に見え出した。なんだか豪快ですごい御馳走に見えた。僕はラーメンをほぼ食べ終わっていたにもかかわらず、これを食べてみたいと思った。
おじさんは食べ方もすごい。箸でご飯を掘り分けて中からピーマンやら、なす等おかずを掘り出しては食べ、さらに掘り出しては食べている。ご飯は口には入れない。ご飯を細かく分けてオカズを掘り出して食べることを繰り返している。オカズだけを食べるのだったら、かけたご飯は一体何だったのだろう。僕は気になり店を出る事が出来なった。そしておじさんの食事に付き合うことにした。TVではテニス中継が続いている。
オカズはほぼ掘り出されて、食べ尽くされた。この皿の上には、ライスと油や調味料が、交じり合い、うす灰色に色づいたピラフ状のご飯が在った。おじさんは今度はこのピラフ状のご飯を食べ出したのだった。・・・・
負けた。
そんな気持ちになった。確実に美味しそうに見えるが、この食べ方は僕にはできない。ご飯をオカズにかける勇気が無い。ラーメンの麺は細麺の縮れ麺だと粋がって食べていても、やっぱり僕の負けだ。自分の敗北を実感し、ラーメン屋を後にして、銀座線田原町駅へと歩き出した。
2001/01/20 塩原寄席 経由 悠玄亭玉の会
13時30分お江戸上野広小路亭着。塩原寄席は開始後既に1時間を経過していた。・・が高座座は二人目の春風亭美由紀さん。長い会になりそうだ。見た範囲の感想等を少し書く。

○春風亭美由紀 俗曲
歌とおしゃべり、最後はアムロ真っ青華麗な舞と何時もの三点フルコースで元気な高座でした。
○八光亭春輔 落語 淀五郎
歌舞伎の忠臣蔵四段目の芝居風景がメインの噺。歌舞伎のこの芝居を知らないと演技が出来ない根多。噺家さんも色々と芸の勉強が大変ですね。この噺は彦六師匠がやっていたのが思い出される。 最後の「待ちかねた〜」で私も「ほっ」

仲入り

○三遊亭左遊 落語 三井の大黒
左甚五郎シリーズの中の一つ。甚五郎は、のほほんとした人物として演出されていた。全体的にのんびりとした噺に感じた。お客さんの中には退屈に感じた人もいたかも。
○キャンデーブラザース 曲芸
江戸太神楽 鏡味派の流れの曲芸として、芸協の舞台でお見かけするお二人。ミスがあったり、技から技へのテンポが遅く感じた。長編噺の間に出てくる色物の立場なので、何時もの定席のやり方ではなく、スピード感のある芸でお客さん気分を変えてほしかった。
これからも元気で芸を続けて下さい。
○神田松鯉 講談 寛永三馬術
1回目の中入り後、べた〜とした感じで続いてきたので、松鯉先生の声で急に引き締まった。家光の「石段上の梅を取って来い 」という悪戯っぽい命令に曲垣平九郎(まがきへいくろう)と一見ダメ風の馬のコンビが見事梅を取ってくる話。舞台となった愛宕神社といえば、私が新橋で仕事をしていた時分に桜の季節になると、近くの弁当屋で弁当を買い桜見物しながら昼休みを過ごした事があるが、あの急で長い石段は馬でも人でもしんどいですね。

仲入り

○春風亭生之助 落語 花筏(はないかだ)
上方の話だからなのか寄席ではあまり聞かない根多です。初めて聞きました。負けるはずの提灯屋の偽力士が勝ってしまう滑稽噺。

○春風亭扇枝 落語 怪談乳房榎 前編
円朝作品を精力的に語る扇枝師。今回はこの作品を取り上げた。密通の場面や、師匠殺害の場面等、普段寄席で聞く内容よりたっぷりと1時間に及ぶ長講でした。薄ら寒さが伝わってきました。
この後、すみれ先生による「後編」なのですが私の時間切れ。ごめんなさいです。
お江戸上野広小路亭を出ると上野の町はすっかり雪化粧。入り口ですみれ先生のお弟子さんのすみ丸さんに会う。少し話をする。早く高座を聞きたいものです。



場所は変わって日暮里は和音。悠玄亭玉師匠の独演会にやって来た。女幇間(たいこもち)だそうです。雪にも関わらず満員のお客さん。客層は女性客が意外と多いのにびっくり。若い(20代)のお客さんもいる。
幇間芸は未だ見た事が無いので、一体どんな会になることやら・・・

○快楽亭ブラ談次 落語 小町
漫談や小話が多いブラ談次さん。そして玉師匠からツバメちゃんと呼ばれて可愛がられているブラ談次さん。今回は古典に挑む。登場人物同士の会話は未だ未だこれからと言った感じです。古典も頑張って勉強してください。
○ニックス1/4 漫才
アメリカ人の祖父を持つクォータ姉妹の漫才。関東では姉妹漫才は彼女達だけだそうです。ポッチャリおっとり系の姉とほっそりちゃっかり系の妹で、バランスの良い元気の有る漫才だった。
○神田山吹 講談 名君と名奉行
青と緑のツートンカラーの着物に、かわいいピンクの簪がワンポイント。自己紹介や名前の由来などをマクラでやる。根多は得意の「名君と名奉行」。将軍になってから大岡越前と再会する場面は時間の関係で省略。将軍や父親等の上手からの台詞も段々貫祿がついて荒っぽさも減り、親分以外の人物も体に入ってきたようです。コミカルなところはいつもどうりで、良かったです。 ダイエットの成果は秘密?

仲入り

○悠玄亭玉 俗曲粋談と江戸遊芸
紫の着物にピンクの梅の意匠の長襦袢とういう春らしい衣装の師匠が、会場後方から新内流しの形で入ってくる。ワビサビ系の粋が芸風かと思ったら舞台の上に移動した直後いきなり「おっは〜」とあっかるいオバチャン(失礼)です。最初からハイテンション。
前半は三味線と唄とおしゃべり。
初雪、木遣崩し、青柳をやる。おしゃべりはこれが幇間の話芸なのか、お座敷芸を知らない私ですが、気取って言えばパーティージョークと言うのか、下根多やバカバカしい話をとにかく明るく話す。
お次は都々逸を幾つかやる。これはしっぽりとしていた。「ぃよっ いいね、いいね」って感じ。
さのさ に突入!
お客さんまで歌い出す。大合唱だ。若者も女性もおじいちゃんも。1970年代のフォークコンサートの様相を呈してきた。一気に盛り上がる。この状況に私はビビる。
後半は、お座敷芸オンパレード
・聖者の行進
舞台に茶碗とお碗が運ばれてきた。本日の芸人さんも全員舞台に並ぶ。
運ばれてきた茶碗とお碗を一個ずつ持ち、胸の前に置く。準備はOK.
師匠が聖者の行進の曲をこう歌う。
「お碗出せ」、「茶碗出せ」、「お碗出せ、茶碗出せ〜」
胸の前に持ったお碗と茶碗を歌詞に合わせて交互に出したり、引っ込めたり・・・バカ〜でも、面白い。
・こんぴら船
あっち向いてホイ的な反射神経を競うゲーム。伏せた茶碗を、相手が取ったら、次に自分は茶碗が置いてあった場所にグーを出す。茶碗を取らなかった場合は、次は自分が手を茶碗に被せる。(茶碗を取っても良いし、取らなくても良い ここが駆け引き)これをこんぴら船の唄に合わせて順番に繰り返す。間違えたらバツゲーム。
最初に、師匠と山吹ちゃんが見本をやる。次からが本番。
ニックス トモ × VS ○山吹
ブラ談次    × VS ○山吹
和音ママ    × VS ○山吹
山吹ちゃんをこれからは、こんぴらの師匠と呼ぼう。
・木綿の手拭い
芸者ワルツの曲に合わせて、手拭いで瞬間芸やる。

そんなこんなで盛り上がった玉師匠の高座も一時間が経とうとしている。最後は師匠が奴さんを踊ってフィナーレとなりました。
盛り上がった楽しい会でした。又いつか別のお座敷芸も見てみたいものです。それにしても明るい元気な師匠でした。
2000/01/13 キング落語CD公開録音
キングレコードから出すCD「 キング名人寄席」のライブレコーディングに行ってきました。場所は浅草木馬亭。お目当ては,喬太郎師匠。

会場は、開演30分前にも関わらず、満員状態。僕は最前列の補助椅子に席を取った。今日の録音は、桂南喬師匠二席と、柳家喬太郎師匠二席だ。会場の後方にある提灯に、浪曲の春日井あかりさんの名前を発見。開演までそわそわしながら時間を過ごす。

○柳家喬之助 初天神
開口一番は、二ツ目、喬太郎師の弟弟子である喬之助さんが上がる。
冒頭の夫婦の会話は省略され、父と子の会話から始まる。天神様前の出店へ来るまでのストーリはたっぷりやっていた。出店でのやりとりは、団子屋でおしまい。父と子の切り替わりのテンポもよく、本どおりきっちりとやった。
この噺は、今年の鈴本の初席で、小三治師匠がやったのが秀逸だった。子の悔しそうな芝居、父の困りはてる様子。ギャグ、テンポの良い会話。笑い過ぎて涙が止まらなかった。同じ柳派でも、ストーリ展開が微妙に違うのは、演者の演出による違いなのだろう。

○柳家喬太郎 落研カップル(仮称)
着物と羽織を緑でコーディネートした師匠が登場。かなりハイテンションなのが、伝わってくる。
マクラでは、学生時代の落研生活について語る。年配のお客さんにもうけていた。
それからこの根多へ入る。主人公の女性裕美。実は今カレに、落研ではないかと迫る。彼は最初はシラを切っていたが、遂に白状する。そしてカレも、裕美が実は落研だと暴く。そして・・・
途中、落語界の中では大ヒット曲?「東京ホテトル音頭」を2コーラス披露。お客さんは大喜びでした。
喬太郎さんの演ずる女性は、古典落語に登場する娘さんではなくて、現代の女性を実にリアルに演じるので、何時も感心する。小首の傾げ方、目の使い方、泣き方等実によく研究している。この後の話しに出てくる中年男もすごい。

○桂南喬 天狗裁き
柔らかい江戸弁を操る南喬師匠。「夢は五臓の疲れと申しまして・・・」とマクラが似ていたので、メモにタイトルを「鼠穴」と早とちりして書いてしまったので、途中で線を入れた。噺の冒頭で「あんた、ちょいと起きとくれよ」とかみさんが、亭主を起こすシーンを見て、メモに「芝浜」と書き、これも早とちりと分かり,再び線を入れてしまった。エスカレートするスト−リ展開を、ゆったり目の会話でやり、溜めて爆発の演出は良かった。

お仲入り

○柳家喬太郎 座右の銘(仮称)
紫の着物と紋付きに替えての登場。
主人公が会社の課長。部下を数人つれて、居酒屋え入る。強引で、スケベな中年男が実によく描かれていた。さっぱり系の若い部下たちとの対比が面白い。下げは喬太郎師には珍しくダジャレ落ち。

下根多や、カミカミ星人が入ったので、CDではカットされている箇所があるかもしれない。 ギリギリの台詞を楽しみました。

○桂南喬 幾代餅
主人公の清蔵の形が、彦六師匠にそっくりで笑ってしまった。春を迎えて、締めくくりとして最適な良い話しだった。

南喬師匠のCDは3月、喬太郎師のCDは6月発売予定だそうです。楽しみに待つとしよう。
2000/01/06〜07 本牧亭講談定席+α
新春を迎えて、講談の神田一門を聞きに、本牧亭講談定席+αへ行きました。

6日
12時25分,本牧亭に到着。木戸は京子ちゃん。ニューフェイスのすみ丸さんも元気に動き回っていた。
今回は最前列に座る事となった。釈台から2メートル弱。臨場感と緊張感たっぷりである。 内容は・・・

○京子 伊達家の鬼夫婦
開口一番、奥方が薙刀の達人で、剣が弱い主人との対比が面白いこの根多をやった。元気いっぱいの京子ちゃんぽい根多だった。 京子ちゃんの講談のチャームポイントは、眉毛。上がったり下がったり曲がったり・・ 新春初眉毛を見させて頂きました。(笑)
○小松 由井正雪(連続物)
出生の場面をやる。 何時も通りのきっちりとした演じ方でした。今日の着物の意匠が面白い。黒地に赤と白のカブのような柿のような実が描かれている。素朴だけれど良い。
○山吹 お歌合わせ
時間調整で少し長めのマクラ。今年の目標は新根多を15覚える事と、10キロのダイエットときっぱり。 やって貰いましょう。
この根多には、短歌が出てきますが、山吹さんは短歌が苦手のようです。
○北陽 太閤記
久々の古典を聞いた。立て板に水の独特の語りが、小気味良かった。
○昌味 
大食漢の谷五郎が、飯を食い過ぎるので、家を出されるが旅先で、飯を食うことで喜ばれる話し。 僕もこの辺でおなかが減ってくる。
○愛山 昭和48年の青春
講談師品川陽吉シリーズ。同じ時代に青春を過ごしたジャイアンツの湯口投手、噺家講四楼を語る。 暗い中にも微かな明かりが見えた作品でした。
○陽子 五郎政宗
ハイテンションで高座に上がりました。高ソ〜な帯締めをなさってました。ついつい目が行ってしまう。根多の中では、五郎の継母の意地悪さがすごかった。
○紫 紀伊國屋文左衛門 宝の入り船
おめでたい時以外でも、紫先生でのこの根多を何回か聞きました。豪快な話しで、気持ちも大きくなります。
○松鯉 連続 水戸黄門記
黄門の兄となる寅松出生を語る。部屋が振動するかの様な声量に最前列で耐える(笑)

○ひまわり 太閤記 藤吉出生 (末広亭 深夜寄席から)
場所は変わって新宿末広亭。正式な一門会には姿を見ることが出来なくなってしまった、ひまわりさんを見てきた。
右手から、釈台を抱えて登場。講談やるんだ(当たり前か)
おめでたい根多の 秀吉出生の根多をかけた。何時もどおりのきっちりとした台詞まわしでした。台詞を話す時の表情も実に良い。高座が楽しくて仕方がないように見えた。
仲の良い芸協仲間の会もあるからか、仲間の写真を取ったりと、明るく元気な姿を見て、一安心。

7日 (前日出の方へのコメントはかなり省略)
今日は一睡の余地も無い程の混みよう。人いきれで冷房が入るすごさ。
○京子 真田さえもん守 大阪出陣
○小松 連続 由井正雪
○陽司 曾我物語

最近定番のTVレギュラー番組のマクラをやる。
修羅場も決まり(ご年配のご常連さんは肯きながら聞いてますが、私には意味不明な箇所多数)勢いが有り良かった。でも僕の様な初心者が聞くには難しい根多です。
○陽之助 谷風 情け相撲
相撲らしく、力強い喋りでした。佐野山も何だか強そうに聞こえます。
陽之助さんが大相撲の理事長に昨日聞いた話しでは、谷風は実際は八百長してないそうです。
○北陽 秋色桜
○すみれ 義士銘々伝 神崎与五郎 詫び証文

お弟子さんの、すみ丸、春陽さんの紹介をした。女性で男の弟子を持つのは業界初とのこと。
根多は歌舞伎でも有名な、箱根の茶屋の場面。すみれ先生版で何回か聞きました。
すみれ先生の牛五郎は良いですね。
○昌味 中江兆民
○紅 日本号と母里太平

初席は何時もこの根多をかけるそうです。
黒田節に歌われる豪快な酒豪どうしの話。途中で歌有り、踊り有り、愛山先生の真似有りで、お正月らしく華やかで、楽しい高座でした。
因みに、本物と言われている大杯は、1合位しか入らない物とのこと。講釈師がどんどん大きくしていったらしい。
○松鯉 連続 水戸黄門記
虎松がいよいよ水戸の親方と対面。

茜さんは、今年は子育てかな。
2001/01/05 落語21
三が日も終わり、正月気分が抜けてきた頃です。「新作落語2000」が改名して「落語21」となりました新作落語会へ行きました。演者のみなさんはどれ位の理解で高座に立ったかは分かりませんが、21世紀初の(三日が本当の初日ですが・・・)新作落語会という重責を担ってたのですが・・・
何時もどおりのプーク劇場でした。
何時もどうり新作は、お題が分かりませんので、キーワードを仮称としてつけました。
○オープニング
声からすると(前説は指人形ちゃんがやります。ですからオペレータと声の主は想像になるのです)、小田原丈さんによる前説でした。未だ新潟さん以外誰も楽屋入りして居ない現状を、シュールに語ります。
○快楽亭ブラ談次 IT革命(仮称)
買ったばかりのパソコンに向かって、最初に指が独立した。続いて手が口が・・ 落語をナメタラいかんぜよ! でもこれからの方法論の一つかもしれない。
○【旧姓】えびーた ホワイトアウト(仮称)
この度、コアさ(最初の漢字変換ではこの字が出ました。人間国宝の小さん師匠の名も「越さん」ですから、パソコンてなぁ未だ夜明け前)門下から円丈門下へ移り、早々の高座で名前はまだ無い(猫かい!)
い〜声でした。  根多すじを書くスペースが無く、申し訳ありません。
○古今亭金之輔 怪盗X(仮称)
新宿末広亭の感想本って、芸人さんにとって痛し痒しだと思います。これからも、ネタにして笑い飛ばして下さい。子供の頃夢中で読んだ探偵小説の面影有り、ポップ系有り。  何だか分かりませんよねこの文章を読んだだけでは。説明すると長くなるんです
○三遊亭小田原丈 怪奇女子虚無僧 (仮称)
タイトルは一夜にして、とんでもない物に変わってしまった主人公。タイトルは筒井康隆の小説から頂きました。
噺の始まりは、女子高生が、女子虚無僧になったという親父ギャク系の噺でした。 たまには、円朝祭にも出て下さい。
○林家彦いち 田中さん(仮称)
ドキュメンタリー落語を目指す彦いちさんの秀作と私は思っている作品であるこの根多をやりました。彦いちさんが、初代タイガーマスク佐山氏の主催する格闘技戦のリングアナの仕事を受けたのが発端のこの根多。現代の与太郎(敬意を込めて)田中さんのエピソードです。
○三遊亭新潟 ある愛の歌 
師匠円丈師の前でかけたのが,暮れの独演会でもかけたこの噺(ここ参照)。胸のワッペンがズレているのが、妙に気になってしましたが・・。
山口くみさんのキャラクタが最高です。
○立川談之助 談志が死んだ (ダンシガシンダ)
今年も派手で、可愛い意匠の着物で登場です。
師匠の噺や、三木助師匠の際どい噺をシャレでやって頂き、やっと年が明けた気分です。 談四楼師の小説に見る噺家さんの逞しさを感じました。
○三遊亭円丈 振り向けば
純文学系の良いタイトルじゃ〜ないですか・・と円丈師匠。
三代目の愛犬ロッキー襲名披露以来のご無沙汰でした。(^^)V
荒川の堤沿いの道が真っ直ぐに朝靄の中に消えて行きます。この道と水平に目盛りの様に数メートル間隔で線が刻まれている。そして線に数字が描かれている。50、51、52、53・・私の年齢だ。振り向いたら、45の目盛りにはもう一人の・・・

21世紀のクリエータ達は、今年から、一体何を見せてくれるのか、次回が楽しみです。