独り言

              

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2000/09/30 涼風鈴本落語会
林家正楽師匠襲名披露を夜席に控えた昼席の鈴本にやってきました。
それも既に半分経過してしまった席でした。本当は夜席に来たかったのですが、中々都合がつきませんでした。しかし、満員御礼となったこの昼席も中々良かったですよ。

感想等は途中から

○三遊亭歌彦 落語
○翁家和楽、小楽、和助 江戸太神楽
○三遊亭歌雀 落語
○三遊亭円窓 落語
○ぺぺ桜井 ギター漫談
○古今亭志ん上 落語
○桂文楽 代わりめ
酒飲みの噺。寄席でよくかかる噺。最後までやる事は少なく、妻は出かけたと思い、妻に感謝の言葉を言うのを、聞かれてしまいバツの悪い旦那の姿を演じて終わる。旦那はもっと酔っぱらい風に演じた方が私の好みだった。
○古今亭志ん橋 出来心
よくかかる泥棒噺。この噺も、最後までやることは少ない。
今日も途中のドジな空き巣の場面まで。
○林家二楽 紙切り
リクエストで三代目正楽を切る。
○金原亭伯楽 根多不明
自分の母親の秘密(全然秘密にすべき内容ではない)を、小遣い欲しさに父親に興味をそそる様に小出しに語るわるがきが主人公の話し。
子供の仕種が良かった。
○柳家喜多八 小言念仏
だるそーに高座に上がり、この根多をやる。だるいのは演技か?
○昭和のいる、こいる 漫才
へーへーほーほー全開。大爆笑。
○三遊亭歌司 新作
師匠(圓歌師)の裏話し等を漫談風に語る。
嫌な客は、噺家が高座に上がって話し始めると、根多と噺家の名前をメモり、最後に名前にバツを付ける客だそうだ。僕のこと? バツは付けないけど。
○三遊亭歌武蔵(うたむさし) 新作と思われる
貴闘力と同期だった力士から、フリーエージェントで噺家に転身。巨漢の落語家。
話はやはり相撲根多。弱い上方力士の噺だった。
因みに貴闘力との戦績は、1勝1負と本人談。
○伊原寛,千寿子 ニューマリオネット
民謡と踊りシリーズで3本。「会津磐梯山」の酔っぱらった小原庄助さんがサイコー
○三遊亭圓歌 中沢家の人々
圓歌師匠の事、家族の事を語る自分史落語。師匠の最近聞いた噺は全てこの噺だった。
さすがにと読経の仕種はプロ。
2000/09/22 はなきん寄席Z
 第2回目となった、「はなきん寄席Z」。講演場所である日暮里のライブハウス「和音」には、少々遅刻しての到着でした。私の後からもお客さんが入り、まずまずの入りになりました。
この和音は、この会場の都合上、舞台裏の楽屋が狭いので、芸人さんは、入り口近くの椅子席(客席後部になる)でお客さんと一緒に聞きながら出番を待つことになる。出番がくると、席から立ち上がり、そのまま客席の後ろから客席の中央に空いた通路を通って舞台(高座)に上がることになる。まるでプロレスラーかお相撲の入場のように客席の間を通っての入場です。
 さてそんな「はなきん寄席Z」の今回の様子は・・・

○TENJIN 漫才
メモを見ると、今旬のオリンピック根多と書いてある。サッカー予選、柔ちゃん等々。他にもタップリ20分。毎回新鮮な根多で飽きません。

○南野やじ 漫談
はなきんへは、初参戦の南野やじ氏。主催者(山吹さん)から今日の段取りの電話を貰った時、「主催者は40代位の方だと思ってました」と言ってましたが、今日会ってびっくりしたそうです。
彼は24歳。やせ型中背。ねずみ男を若くした感じの(良いたとえじゃ無くてごめんなさい・・)。漫談や一人コントをやる人だ。
根多は、山手線の車掌アナウンス。オリンピック(旬だけらね)、ギリシャ。彼はギリシャフェチらしい(根多の中では)。普通のステージ(高座?)より時間が長めだったので、やりにくかっただろうか。寄席では普通の持ち時間なんだけど。

○山吹 講談 「綾樫山の龍」
マクラでは、熊本巡業を古今亭圓菊、鏡味小仙、おぼんこぼん、小野栄一師匠・先生方と一緒に回った。面識のある師匠方が殆どで気はそんなに使わず済んだ。辛かったのは移動のバス中でのダジャレ大会。
馬刺しをよく食べた。熊本ラーメンは食べずじまいだった。雑誌のインタビュー記事に掲載された写真が、アイドル写真のようで気に入っている。 等々

根多の「綾樫山の龍」はある童話を原作とした新作講談です。彼女が筆をとった作品としては初の作品となります。大店の娘と結婚するために、3人兄弟が次々と大店の主人の条件に応えますが長男、次男は失敗。末っ子は成功するが主人の気に入りません。主人は次から次ぎへと無理難題を押しつけますが、末っ子はそれに応えてしまう。最後は、この主人が追放され、末っ子と娘とはめでたく結婚するという内容の話を日本昔話し風に仕上げた作品でした。(味もそっけも無い説明ですみません)分かり易い内容で、講談初心者にも飽きずに聞いてもらえる内容だと思います。

お中入り

○アンカー  漫才
下町の漫才師アンカーの登場。
とらさん、足立区での誘拐が起きたら、きっとこんな誘拐。等の根多をやる。最後はお笑い俳句!?即興で作ったのか、根多だったのか不明ですが、面白かった。

○山吹 講談 太閤記から「柿の御意見」
山吹さんがよくやる根多。時間が押してしまい、マクラは殆ど無く、根多に入る。最後の根多らしく落ち着いて決めた。

 今回一番うけてたのは、和音のカウンタ内で働いていた女性だったようだ。笑い声が高らかに何度も場内に響いていたのを、私は聞き逃さなかった。

次回は10月27日
2000/09/17 にちようのあさ
昨日今日と台風の影響で、豪雨でした。今日(日曜の朝)だけは降ってなくて助かりました。さて今回の「にちようのあさ」は・・・・

○神田陽司  わんぱく竹千代
よく読まれる根多。陽司さんでは初めてかもしれません。
今年はNHKの大河ドラマの影響で、特に多い気がします。去年は忠臣蔵が多かった。大河ドラマの影響ってすごんだなぁ。
マクラでは、この大河ドラマや、脚本家のジェームズ三木氏の蘊蓄を語りました。

○桂右團治 狸札(たぬさつ)〜垂乳根(たらちね)
今回の高座は、二席たて続けにやりました。右團治師匠の「たらちね」は初めて聞きました。新妻の女性らしさが良かったです。右團治師匠には、時間がタップリ取れるこの会で人情噺をやってほしいですね。

○神田陽司  新五輪伝説 ハラダマサヒコ物語
世界中で注目しているシドニーオリンピックが開催されたばかりの昨日、日本に、2個の金メダルが誕生しました。その金メダルで忘れてはいけない人物の一人、ジャンプの原田まさひこ。彼の金メダルまでの軌跡を読んだ陽司さんの新作講談「新五輪伝説ハラダマサヒコ物語」が今日のトリ根多でした。この根多は昨年の2月頃開催した陽司さんの独演会で聞いたので、今日で2回目。ラストでの日本の金メダル保持者読み上げ(キャッチコピー付き)シラ場は、昨日の柔道の二人も加えて、全103人をやりました。陽司さんが付けた各人のキャッチコピーが面白いです。オリンピック期間中は、他の寄席でもこの話はやるかもしれませんね。感動的なストーリに仕上がっているので是非聞いてほしい根多ですが、旬があるので、滅多にかからないのが残念。

さて10月22日に迫った陽司さんの独演会「講談革命等ヨウジR」では、書き下ろし新作「虎仮面伊達裏切」をやるそうです。アニメオタクの陽司さんらしい作品ですね。楽しみです。ゲストは、来春二ツ目に昇進が決まった小松ちゃん。前講は最近髪を短くした京子ちゃんということで、両手に花状態の陽司さんなのであります。
乞ご期待。
2000/09/08 風光寄席
暑いんだか涼しんだかよく分からない気候ですが、9月の風光に行ってきました。お客さんは学生さんが多いです。いつもより若返った感じです。今回は女流オンリーという事ですが、どんな様子か・・

○夏来朋花(なつき ともか)  司会、一人コント
初めて見る芸人さんだ。二十歳くらいの普通の女の子って感じです。芸なのか地なのかその境界領域にあるボケが魅力になるかも。例えば、姨捨のコントで、おばあさんを背負って歩く仕種は、スケートを滑っているようで、可笑しい。終演時の挨拶で「ご来店有り難うございました」とアナウンスして会場大爆笑。それに追い打ちをかけて「山田君座布団もってけ」のアドリブ。面白い感覚だ。一発ギャクの「チャボ」はすぐ客席へ浸透。今後の活動が楽しみだ。

○番茶も出花 漫才
以前見た時は、3人組でコントをやっていた。今回は二人で漫才だ。かみ合わない会話の妙を狙った根多をやったが、僕にはよく分からなかった。

○ネギねこ調査隊 コント
2人組のコント。女子高生と店員の設定。東京コントらしい、飛んだりコケタリの体を張った芸をやる。元気一杯でよかったです。

○田辺つる路 講談 美空ひばり伝 雛鳥編
会場に美空ひばりの「港町13番地」のカラオケが流れる。会場後ろの入り口から、つる路さんが、緑地に、やたらキラキラするロングドレスをを着て、歌いながらそして、そのまま高座に上がる。高座と言っても今回は立ち高座。釈台は無くダイナミックに動き回りながら進める。根多は、彼女のオリジナルで三部作「美空ひばり伝」から雛鳥編。ひばりの幼少の頃から、十代の頃のエピソードをやる。今回でこの作品を聞くのは2回目。前に若い芸人さん、お客さんも若いので、何時も以上に張り切っている(ノッテいる)感じだった。

中入り

○春日井あかり 浪曲 伊達家の鬼夫婦
中入り後、膝がわりは、万年卒業式?のあかりさんの登場です。この根多は、終演後に聞いたら、あかりさん自身は根多下ろししたばかりの根多だと言ってましたが、この根多は講談ではよくかかる根多。剣の弱い旦那をユーモラスに描いてました。もっと滑稽にやっても良かったと思います。

○桂右團治 落語 八五郎出世
本日のトリは、今年新真打に昇進した右團治師匠の高座です。黒でコーディネートしたお洒落な紋付きで登場です。何時もの寄席とは、客層も、出てくる芸人さんも違っていてビックリしたのではないかと思いますが、話はマイペースでじっくりと聞かせてもらいました。今日の八五郎は良かったです。アンケートをみると、一般のお客さんの評判も良かったみたいでした。終了後すぐ楽屋をお出になったらしく、挨拶出来なくて残念。
2000/09/02 嗤う伊右衛門(紙芝居・芝居)
雨上がりの四谷。風は無く、ジメーっとした空気が体にまとわりつく夕方。
東海道四谷怪談を京極夏彦氏が現代人の目で見て書き替えた「嗤う伊右衛門」(わらう いえもん)を見ました。紙芝居と芝居のコラボレーションです。
四谷怪談は講談で聞いてますが、この京極夏彦氏の本は読んでませんでしたので、どんなストーリか楽しみにしてました。田宮伊右衛門側から見た場面が多く、善玉として描かれていたのにビックリでした。原作の鶴屋南北の描く悪の美学が,正反対のラブスト-リに仕上がっていた。幽霊お岩も出てきません。
本ではどうなっていたのか分かりませんが、蚊帳の使用が良かったです。照明の加減での半透明に写る空間の中と外。虚と実、明と暗、自と他、様々な要素が表現されているように見えました。クライマックスの伊右衛門と岩の結ばれる場面は、二人での真の新たな旅立ちのようにも見えたし、二人で昇天していくようにも見え、何とも幻想的で良かったです。
それから、花道での岩や梅の演技ですが、私の50cm横という至近距離だったので、息づかいや着物の擦れる音等大変リアルで素晴らしかったです。俳優さんの気がものすごく伝わってきました。
音楽がまた良い。尺八と堤のアコーステックな音が,時に哀しく、時には激しく芝居に絡んでくる。
佳声さんの紙芝居が実は一番見たかった所だったのですが、紙芝居から芝居にスムーズにバトンタッチ出来たところと(前半部)、上手くかみ合わなかったところ(後半部)があったように見えました。私にはここが少し残念でしが,全体的にはすばらしい公演でした。          
2000/08/30 落語ジャンクション
8月も終わろうとしているこの頃ですが、まだまだ猛暑、そして熱気に包まれた寄席、新作落語の会「落語ジャンクション」に行ってきました。超満員、立ち見続出な中、当日券でしかも前売り割引で、しかも座って見れたという超ラッキーな寄席でした。
○三遊亭天どん 落語 客は恩師(仮称)
居酒屋「げんちゃん」本日開店。最初客は、この店の主人ゲンちゃんの高校時代の恩師。次に入ってきたのは、中学と小学校時代の恩師たち。 時間が過ぎ、隣の居酒屋チェーン店の開店時間になると・・
いつものように、だらだら、くねくね落語絶好調?!
○清水宏 コント
変なロシア人が出てきた。「ミハエル・セルゲビッチ」と自己紹介した。韓国人の話す片言の日本語を話す、自分はジャーナリストであると語る変なロシア人である。潜水艦沈没事件、注射女事件、雪印事件、三菱自動車リコール隠し事件等を見事に笑い飛ばして、シンバルを鳴らして却っていきました。今回も汗びっしょりの熱演でした。
○林家彦いち 落語 ピエロになった父さん(仮称)
会社からリストラでクビになった父さん。彼は自分の夢だったピエロになるため、海外の有名なサーカスを渡り歩き、修行を積む。数年後一人前のピエロになって東京に戻った父が見たものは・・・
鼻につけた赤いピンポン玉のような付け鼻が、笑いを超日常の世界へ運ぶ。
下げが効いていて良かったです。
○神田北陽 講談 ミッシヨン イン ポッシブル(仮称)
マクラを少し紹介すると、「時間がだいぶ押してきまして、あたしが上がった時間が、あたしの降りる予定時間・・」で始まり、オンエアバトルに遂に出演しました。結果は・・・ 続いて明日は師匠の誕生日でして、あたしが幹事なきですが、未だ会場も何も準備出来てない・・・・等等
さて根多ですが、台所にある、2つのミル(粒コショウと塩)が、重大なミッションを前にドタバタする話。 未だ未完成な出来で、ストーリメチャクチャ。 マクラが面白かっただけに残念です。
○柳家喬太郎 落語 月のない日(仮称)
100年ほど未来の話。エジプトのピラミッドを発掘したら、下から予言書が見つかる。解読してみると,どれもこれも全て当たっている。予言書は、来年で終わっている。時を同じくして太陽系の外から巨大な彗星が地球軌道に向かってくるのが発見される。 そしてついに・・・・
マクラは、披露目の興行のときのグチをいくつか。内容は秘密。
根多は本人は、自信の無いようなことを言ってたが、そんなことは無く良い出来だった。古典のしっかりした語り来技術に彼独自の新作の味が絡み合い、喬太郎ワールドにすっかりはまってしまった。
○三遊亭新潟 落語 もし生まれ変われるなら・・(仮称)
ある男が、神様と名乗る男に出会う。 男は「本当に神ならば、おれを今度生まれ変わる時には、風船の様に自由にしてくれ」と叫ぶ。そして男は生まれ変わった。場所は女子中学生の部屋の中・・・
体全体を使って表現する何時もどうりの熱演で良かったです。2003年には真打を!!!

演者大熱演で満足した寄席でした。 たまには週末にやってほしい。 会社員はつらいよ。
2000/08/18 はなきん寄席Z
5カ月の沈黙から、遂にはなきん寄席が復活。開演は少し早くなって20時。場所は日暮里の邦楽ライブハウス「和音」。細長い空間に木調の内装で、三味線や尺八等の和楽器や、編笠等がインテリアとして飾られている。なかなか感じの良いスペースだ。今度の「はなきん寄席Z」は、月1回のペースで興行するようです。  さて、注目の再開1回目の内容は

○春風亭柳太 落語 ゴキブリのまさ(仮称)
春風亭小柳枝門下の前座さん。今回は新作でした。自分の家に出たゴキブリを退治しようとしたら、何と、そのゴキブリは日本語を話す。名前は「マサ」。噺はとんでもないことに・・・・
彼はシャイな人のようで、落語を話す時以外は大変静かな人でした。そういう噺家さんもいるんだなぁ。
○ニュータイプ 漫才
ノッポとチビの漫才コンビです。バーテンダーとお客の会話を中心にやる。プチ下ネタが特徴。僕はよく解らなかったが、一部のお客さんは爆笑だった。
○ヴィンテージ 漫才
結成して5カ月の新鮮な漫才コンビです。横断歩道の渡り方やドラマ「101回目のプロポーズ」根多をやる。3段落ちの落とし方も上手くなり成長の跡が見られます。 前にやったニュータイプもこのヴィンテージも、はなきん寄席の直前に、もう一つライブをこなしたせいか、テンションが少し低かったのが惜しい。次出る時は頑張って。 この二人、お揃いのネックレスをしていた。実は携帯は二人で「オンリーワン」指定。 二人は完全にできている!?
○TENJIN 漫才
「はなきん寄席」時代からのレギュラー。ツッコミを裏切るいつものボケで笑いをとる。何時も安定した笑いのとれるこの寄席では欠かせない漫才でした。
神田山吹 講談  ものぐさ太郎
パンク・ロックのお囃子に誘われて、山吹ぴょんの登場です。白系の涼し気な着物です。今回の根多は新作古典の「ものぐさ太郎」。僕は今回で3回目。この話は短歌が幾つも出てきて、覚えにくいようで、今までは、おっかなびっくりで聞いていましたが、今回は最後のまとめを噛んでしまったのは残念でしたが、それまでは良い出来でした。 文章では表現できませんが、段々と山吹講談の色が出来つつあるのを感じました。 次回からは、古典1本、新作1本の2本をやるそうです。
因みに次回の新作は「綾樫山の龍」だそうです。ドラゴンボール根多かと聞いたら違うそうです。どんな話だろう。次回が楽しみです。
2000/08/13 さん喬・権太楼特選夏の夜噺
お盆な夜の一時に最高な鈴本の落語会「さん喬・権太楼特選夏の夜噺」に行ってきました。落協のオールスター勢ぞろいの、現代落語ファン必見の会です。大師匠から扇橋、小三治。今が旬なニューリーダー権太楼、さん喬。めったに寄席で見れないサラブレッド?こぶ平、三木助。ニュータイプ真打、たい平、喬太郎。これにすばらしい色物が加わったフルコースディナー。 こんなんでした
○春風亭えびー太  道灌
おなじみ「道灌」。早口なしゃべりで、おっちょこちょいな八五郎の設定が良く現れてた。
○林家二楽 紙切り
ITなこの頃にあわせて、紙切りの披露はOHPを使いました。大画面だから繊細な線がくっきり見えてすばらしいです。お客さんのリクエストで二つ切ってから、「今日はあたしの好きなのを切らせてもらいます。」と言って切ったのがすごかった。「ふるさと」の曲にのって、十数枚の切り絵が物語風に映し出されます。東京で大学に通う息子が田舎に無心する。父が出稼ぎをして工面する。時は流れて、息子に恋人ができて、その娘を連れて田舎に帰る。息子夫婦の作った米が案山子の立つ田んぼに見事に実る。モノローグな芸術作品に会場から「おー」の歓声。スタンディング・オベーションです。
○林家たい平  漫談
「あんな感動的な紙切りのあとに・・・」でマクラ噺になります。旬なところで,台風9号。かぶと虫の育て方。最近よくやる中央線の車掌の物真似。Docomoの留守電大阪バージョン。古典のたい平が、林家のお家芸のマクラ噺をやる。
○入船亭扇橋 つる
プルプルっと出てきて、プルプルと座り、ツーと来てルっととまって下がりました。
○順子・ひろし 漫才
まだまたけいます。
○桂三木助 強情灸
この師匠を見るのは2年ぶりくらいか。
前座さんが、メクリを捲り忘れて下がり、慌てて出てきて捲り直す。オチャメな三木助師匠は、一応怒った仕種をする。 前座さん、わざとでしょう?!(^^;
○柳家とし松 曲独楽
紋の助さんの曲を見すきたせいか、トトロが回らないと、なんだか寂しい。
○林家こぶ平 漫談
「今日はたっぷりやります」と言う。何故か、次の出番の小三治師匠が未だ楽屋入りしてないのです。来るまで繋ぐ。
根多は、主に、松村に間違えられる。リポビタンDのCM考。修行時代のエピソード 等。
30分も漫談でつなげるのも、才能ですね。 林家の血恐るべし!
○柳家小三治 小言念仏
いつもとおり、ポーっと出てきて座る。スーパーマクラを期待してましたが、時間が押してるので早めに根多に入ります。 得意根多?の「小言念仏」でした。
○鏡味仙三郎・仙之助 江戸太神楽
傘の曲、毬の曲、投げ物の曲等をやる。 鏡味社中の中でも、スピート感がある芸で良い。
○柳家喬太郎 喜劇 駅前結社
マクラは、三木助師匠によくキャバクラに連れて行ってもらう。このキャバクラの娘に、落語の稽古をつけた話。自分の息子にも稽古をつけたが、恥ずかしがってやらない。等
親切なポルポト派にそば打ちを教わり、中野坂上商店街で店を出した男と家族の話。なぜか興奮すると江戸弁になる。コ-ドネーム「泣いたかわうそ」という男を探している。結末は・・・
タイトルだけは知ってましたが、今回初めて聞きました。グレてるのか、素直なのがよく分からない娘のキャラクタが好きです。
○柳家さん喬 壺算
ポピュラーな噺ですが、師匠は今日初めてやるそうです。こういう事もあるんだなぁ。
○松旭斎すみえ マジック
女性らしい優しい演出のマジックでした。
○柳家権太楼 鰻の幇間
良かったです。終盤の、旦那に裏切られたのがわかった後の、幇間の悔しがる場面は、会場大爆笑!。

たいへん見応えのある会でした。                   情報提供:yacoさん 感謝
2000/08/08 大津演芸場ツアー
寄席の仲間たちと大須演芸場にやって来ました。名古屋の大須商店街の中にある演芸場です。東京/大阪を除くと、唯一の演芸場です。この演芸場は現在、存亡の危機にあり、明日(8/9)に行われる、競売の入札如何では早い時期に、演芸場が無くなる可能性もあり、せめて一目姿を見ておこうと言うことになりまして入札の前日を選んで、此処に来たのであります。
この演芸場は、木戸付近は木馬亭に似た感じでした。外にのぼりが無いのは寂しいです。客席は浅草演芸場かなぁ。二階席もあってキャパは170〜80席くらいでしょう。

大須の芸人さんはというと、すごいです。こんな所に秘密兵器を隠してたな!(笑)
○なごやのバタやん(ものまね)
すごい芸名です。似てるのかどうなのかよく分からないのがイイ。
商売始めて3年という、定年退職後のかけだし芸人さんです。
東京だと、イカ八郎がライバルか
○大須くるみ(パフォーマンス)
踊り、さぶーいおやじギャグトーク、ものまね、名古屋弁ラップ等やるだけは、やりました。いっぱい、いっぱいなのが手に取るように伝わってくる。
彼女はこの演芸場のアイドルなんでしょう、きっと。  寒いとか暑いとかは超越した存在なのです。
客席から写真を撮ったらすごく喜んでくれたので、ファンになってしまいました。
彼女のHPを覗いてみたら、「南京玉すだれ」もやるみたいです。
○雷門小福 落語 代わり目
数年前に、脳梗塞で倒れて、リハビリ中だそうです。そんなマクラを名古屋弁と江戸弁が相混じり合って妙な日本語の形で語りました。
終わって、下がろうとした時、「足がしびれて・・」
笑えないよう
○柳家小三亀松 社中 粋曲
都々逸を幾節かやった後、何と舞台は、小三亀松師と歌手の姉さんとツーショ写真撮影大会と化してしまった。 大津演芸場ってすごいなぁ
○多嶋ゆきお マジック
非常に恥ずかしがりなマジシャンで、今日みたいにお客さんの数が多いと(と言っても十数名)遣りづらいと言って、マジックらしいマジックは遣りませんでした。 (^^;
○三遊亭歌笑 東京落語 一人酒盛り
出てきた噺家さんを見て、ビックリ。始まる前に、演芸場の前でモギリをやっていたおじさんでは、ありませんか。この小屋では芸人さんも寄席のことを手伝うようです。
この歌笑師匠は、十数年前に、東京からここ大須演芸場に仕事に来て以来、この演芸場の楽屋に住み着いてしまったという、面白いおじさんです。
演芸場の前で呼び込みまでして、すっかり大須に溶け込んでしまった歌笑師。でも落語は江戸前でした。
○伊東かおる 波たかし 漫才
大須の町の日常を根多にした漫才だった。怒ったように聞こえる荒っぽい名古屋弁が力強く、テンポもよく、良い漫才でした。 伊東かおるさんは名古屋では人気の芸人さんらしく、インタ-ネットの上のサーチエンジンで検索したら、多くの情報が集まった。 これからも頑張ってください。

今日出演した芸人さんは、大須にこだわって、大須を拠点にがんばって活動をしている芸人さんです。
大須に魅了されている芸人さんがいる限り、の競売後も、何とか寄席の形で残ってほしいですね。
2000/08/04 横浜SF大会便乗 カルト寄席
夕方7時、相模大野にある焼肉屋「八起」に到着。焼肉食べ放題♪ヨロレイヒ〜に来たのかと言うと、そうであり、いやそうでない。早い話しが、寄席を見てビール飲み放題、焼肉食べ放題という私にとっては天国のひと時をすごせる寄席に来ました。 ♪ヨロレイヒ〜
焼肉屋「八起」は変?な店で「ブタ ホルモン本日入荷」の張り紙の上に、小朝師匠の千社札あったり、
円丈師匠の生写真があったり、実に寄席っぽい焼肉屋さんです。
「カルト寄席」は、立川流の新作派の会で、今回はそこに講談師の神田陽司さんが加わりました。どんな会かな?

1.立川志加吾 道具屋
先ずは前座の志加吾さん。漫画家(風と曼陀羅)と言ったほうが分かる人がいるかもしれません。、先ずは古典の名作「道具屋」です。ギャグは志加吾流に今風にアレンジされてました。僕はオヤジギャグがはまりました。
父「この鉄瓶幾らで売る?」
与「これは良い仕事してますね。28円!」
父「鉄瓶28円? 何バカなことを言ってるんだい」
こんなんがよかったです。
終演後、志加吾さんに似顔絵入りサインを貰って、こちらも大満足。

2.立川談之助 最後の真打昇進試験(仮称)
マクラは、高校野球ネタ。宗教高校が強い。優勝候補は創価高校。しかし、四国の池田高校には勝てない。みたいなネタをいくつかやりました。
演目は、落語協会にあった伝説のあの「真打昇進試験」にまつわるエピソードです。立川流独立の真実。合格の為の傾向と対策。そして「これは真実です」という試験が廃止された理由。これは・・・

3.神田陽司 講談インターネット 2000 Summer Version(仮称)
マクラは自己紹介。最近のお仕事の紹介等を少しやり、演目に移ります。
演目は最近よくかかる話「講談インターネット」ですが、SF大会カルト寄席に合わせて、最近のカルトな小根多を加えた2000SummerVersionです。何故浅野匠守が松の廊下で刃傷に及んだのか、何故あだ討ちが成功したのか。そんな疑問にカルトなそして見事な答えが用意されてます。陽司さんの秀逸な新作の一本。

4.快楽亭ブラック 新宿末広亭のリニューアル作戦(仮称)
歌舞伎町の老舗のファッションヘルス店を居抜きで購入。更にファッションヘルス店の時のお遊びシステムまでそのまま導入した。こんなお茶目な末広亭は、見事に復活なるか・・・

中入り

5.焼肉食べ放題&飲み放題タイム
待ってたぜ、この時を!。タン・ミノ・タン・ミノ・タン・ミノ・ロースも食べ放題
タレ・タレ・タレ・タレつけ放題
ビ〜ルやウーロン茶も飲み放題。

食事をしながら唐沢俊一先生秘蔵のVTR鑑賞となりました。
覚えているものを少し、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の予告編台湾版だったか、BGMが何故かタイムボカン。焼肉食べ放題なお客さん全員大爆笑。
韓国製のエッチアニメ。これも大爆笑。

いろんな意味で満腹。大満足な解でした。 また次回があったら、行きたい会です。
2000/07/30 お江戸日本橋講談会
30日の日本橋講談会に行ってきました。17時に会場着。丁度会場の準備のために楽屋口から出てきた神田京子ちゃんと会う。凄いハスキー声だ。2・3日前に気管支を痛めたとの事。会場時間は17時30分なので、それまで近所のデパートで買い物をして時間を
つぶして、戻ってみるとお客さんの列が出来てます。猛暑の中、入りきれない位の沢山のお客さんが集まった会となりました。会場のお江戸日本橋亭は、冷房装置の効果も空しく、人いきれで凄い暑さ。
さてこの会の様子は、

1.(違袖の)音吉の生い立ち 神田京子
「何時もはウィーン少年合唱団のような、高音なんですが今日はこんな声ですみません」と言って始まりです。「違袖の音吉・・」は高座によくかかる話なので、何度か聞いてます。今日の京子ちゃんはハスキーで且つドスの効いた声だったので(結果的に)、この話にぴったりだった。今までの声と今日の声の両方が使えるといいですね。
表情やしぐさに独自のものが出てきたみたいです。これが彼女の特長になっていくのか。

2.ノムラカツヤ物語     神田陽司
久々の「野村克也物語」でした。トラのユニフォームでも着て出てくるかと期待してましたが、着物に羽織でした(当たり前か)この話の一つの呼び物に、サッチー根多があるのですが、今は旬を過ぎたので殆どカットされてました。
ストーリは、野村克也の人と成りを物語にしたものなで、試合の場面は殆現れず、野球を知らない人でも分かる内容になってます。感動的な物語に仕上がっている話なので、阪神がもっと調子が良かったら、巨人と首位攻防線でもやっている状態だったら、もっと感動的だったのですが、こればっかりはどうにもなりません。今度(今度は来年?は阪神に頑張ってもらって)やるときは、更に感動的になるといいですねぇ。

3.新門辰五郎と梅ヶ谷    神田すみれ
先週の「塩原寄席」で拝見した時は気が付きませんでしたが、足の指を怪我してるようです。それでも何時もと変らない、すみれ先生の力強い話でした。ストーリは上方から上京した力士「梅ヶ谷」が、勝っても勝っても人気が出ない。ある時、ひょんな事から、ホームレスのおじさん達に贔屓してもらうことになり、贔屓に貴賎は無いと、ありがたく受ける事にする。実はこのホームレスのおじさんは、江戸火消の頭「新門辰五郎」の世を忍ぶ仮の姿だった。この頭から多大なスポンサードを受けて、やがて江戸で大人気の横綱に出世する話。

4.石田の豆腐        神田陽之助
講談版「酢豆腐」。夏の話です。汗びっしょりで熱演でした。壁が声でビリビリいっていた。(ウソ)
陽之助さんは久しぶりだったので、大満足。お客さんもおおいに笑い満足だったと思います。

5.紅版 滝の白糸      神田紅
これを講談というのかどうかは別として、大熱演の舞台(高座ではなく敢えて舞台とした)でした。最初に手品あり、これが済むと講談調の語り。クライマックスは、BGMが流れ、原文のままの朗読に芝居のアクション
が加わる。白糸が強盗殺人を犯してしまう場面は圧巻でした。一人芝居或いは、語り芝居と言った方が良いかもしれない。ただ残念だったのは、手品などの小道具を片付ける作業も紅さん一人で行っていたため、高座が一時中断してしまったこと。この辺は前座さんとの連携プレーが必要か。しかし講談の既成概念を打ち砕いたこの手法は今後の講談の新たな方向性の一つになるかもしれない。
2000/07/29 DANCE Mc.s 4回公演 「Happy Together」
DANCE Mc.s(ダンス マックス)というダンスやミュージカルをやる集団の公演を見に行った。今回の作品は、ミュージカル「Happy Together」.ストーリは、1999年クリスマスの夜。都内のビルの1室であった、転職セミナで知り合った4人の若者が、2000年と言う新たなミレニアムな年の始まりと伴に、新たな人生を探していく物語である。
形式は、芝居半分ダンス半分といったところ。
ミュージカルは久々だった。それも日本人のミュージカルはキャッツ以来だ。若者たちの元気な芝居と、弾けるダンスがまぶしい。ハッピーエンドで安易なストーリではあるが、最近救いの無いストーリや、エログロストーリの落語を良く聞いていたので、非常に新鮮で良かった。
このミュージカルに2名の若手漫才師「ビンテージ」が挑戦している。本業をやりながら、短い練習時間で、よく台詞やダンスを覚えたものだ。二人の個性がよく出ていてこの作品に良い味を出していた。
「♪東京の夜の7時♪」未だに頭の中に、舞台の一場面の曲が聞こえている。青山あたりのシチュエーションの曲か。
何回も半数しながらバイクに跨る。外苑東通りから、外苑パークを抜け、青山通りを右折する。エギゾーストも軽快に帰路に着く。
2000/07/25 落語ジャンクション
25日の「落語ジャンクション」に行ってきましたので、その内容や感想を簡単に書きます。

○オープニング  後方入り口から、昇太、清水、彦一、北陽さんら、4名が歌いながら入場。絶唱「あなた」ゲーム?(歌詞中にアナタが出現したら、可笑しな顔と万歳をする)をする。やるのはお客さん。最初の女性のお客さんはすばらしかったです。素人さんは、普通あそこまで出来ませんよぉ。        拍手PachiPachi
○三遊亭天どん 【まくら】
・小渕娘、噺家等の二世について。
・今時の子供達について。
【演題】「花のまさか組 序」 仮称
登場人物のタクシードライバと酔った乗客、警官、不良が実は家族だった
といった、色々な「まさか」が出てくる噺。
いつも以上のヨレヨレ調で走り抜けた感じです。
○神田北陽 【まくら】
・みんな話が長いので開演時間を30分繰り上げてみた。
・円丈師匠根多いろいろ(飼い犬が最近亡くなった事、ご馳走になった時の出来事など)
・紋の助さん根多(円上師匠の犬が亡くなった件での励まし、スタンド バイ ミーの意味を紋の助さんに聞かなきゃよかった 等)
・自分は廃屋マニア。
【演題】 「村興しの劇フェスティバル」仮称
北海道の凄い田舎町でのはなし。村おこしに、今は流行っている劇フェスティバルをやる。(優勝者には賞金2000万円)でも資金は無いので、この町の劇団が優勝することにする。町の劇団員は2名後に3名になる。
どんな劇が出来上がるのやら・・・
この前見た「ろくまく宴」に比べて勢いがあって良い感じでした。まくらもタップリ聞けて、今回は最高。
○春風亭昇太 【まくら】
・先日、彦一さんと根多つくりを家でやった。この時に「大地の子」の再放送を見た。このドラマに出演した十勝花子さん根多
・「大地の子」を見て、同世代の子供を持つ彦一さんが涙を浮かべていた。(北陽さんの子供の話題も出たが、忘れてしまった。)
【演目】「お墓まいり」仮称
守護霊になったおじいさんが現れる。墓の草むしりをしていると先祖が何人も霊になって現れる。何故か円朝師匠も現れた。
少しひねった終りかたが良かったです。
○清水宏 一人コント 「学校4」仮称
映画「学校4」を撮る監督と俳優の設定。
ムチャクチャな超日常的なストーリ展開が、筒井康隆の小説に似ている気がする。登場人物が目に見えるようだった。森光子さんの、でんぐり返しが忘れられません。汗ビッショリの大熱演。
彼の芸は初めて見ましたが、面白かったです。
○林家彦いち 【まくら】
 ・円丈師匠根多。 話は変りますが、先週プークでやった新作落語2000に出演した円丈師匠が愛犬ロッキーの死について語りましたが、相当ショックだった様です。(師匠が見ている前で、交差点で車にはねられたそうです)
 ・自分家の近所のスーパサミットの「サミットセール」について
【演目】「学校の怪談χ」仮称
体育会系の怪談部で、コーチ(部長?)が怪談の稽古をする。最初は部員の稽古だったが、その内ネイティブなお化けに稽古をつけるという返し技を使い、シックスセンスばりの落ちが待っていました。(少しオーバ)
新作落語2000から中3日で、ジャンクション。彼の創作パワーには脱帽です。

次回は8月30日。久々に喬太郎師称が帰ってくる。楽しみだ。
2000/07/20 新作落語2000
「にちようのあさ」は当日のメモを紛失してしまい、書けなくなってしまった。そこで別の根多を(これは日記じゃなくて根多かい?)書きます。
この会は新作の根多卸しの会でして、新作派の噺家さんが腕を競う場でもある。新作の会では、「落語ジャンクション」があるが、その会は必ずしも根多卸しでなくとも良い。今回の「新作落語2000」という会は、演者も観客も緊張と興奮がぶつかりあう会である(ウソ)。 僕は今回が初めての出席だった。どんな様子かというと・・・

○快楽亭ブラ談次  ・師匠ブラックの怪我と、入院中の看護婦さんとの出来事
・近所の川原での稽古を、ホームレスのおじさんに聞いてもらったこと。
・おじいちゃん芸人に妙に好かれること。等小根多を思い出すまま10分。
次回もガンバレ!
○春風亭栄助 マクラは、今はやりの占い、いろいろ
根多は、高校野球でとんでもない負け方をした学校の、試合終了後の監督インタビュー。 バカバカしくて面白い。
○立川談生 遂にこの会の高座に談生が上がってしまった。お客さんは、引くか?受けるか?
引き7割、受け3割か。
内容は、エログロとメルヘン。これ以上は放送禁止なので書けません。
僕的にはOKでした。
○三遊亭新潟 初めて「新潟」をテーマにした噺を作ったので、それをやる。新潟の山をダイナマイトで吹き飛ばし、昔バカにされた東京に復讐の大雪を降らせる噺。
彼の話は奇想天外で何時も面白い。
お中入り
○林家彦いち ぱっとしない若手プロレスラーが、覆面レスラーとして復活する噺。このレスラーの名は、「一合升カラス」一合升を赤いゴムバンドをつけて、頭に被っただけのもの。
最後は、着物を脱ぎ捨てて、カラスのような黒いくちばしをつけ、マヌーな一合升をかぶって「スカイ・ハイ」の曲にのって入場です。
バカ〜! 笑いと涙が止まらないぞ!
○三遊亭円丈 マクラは、愛犬ロッキーが交通事故で死んだため、ペットレス症候群になり、新根多が作れなかったという噺。師匠の犬好きは有名。今回死んだロッキーは何代目なのだろう。一昨年の高座では、「さよならロッキー」という老衰で死んだロッキーの噺を写真入りでやった。
今回の根多は「円生・かあちゃん」と本人が最後に言っていた。
夢の中に、自分の母親と師匠が出てくるバカバカしい噺である。オチが良かった。

あっという間の2時間半。 また来てみたい会でした。
2000/07/09 漫性ろくまく宴
台風一過、夏本番の暑い日となった9日のろくまく宴夜の部に行ってきました。暑かったですね。昼間の部を見ていた人は本当に大変だったことでしょう。
今回のテーマは「落語に見る重軽犯罪事情」でした。
では演者と演目と感想を簡単に書きます。

○寄合酒  小駒  古典の軽犯罪噺の代表作です。明るくやらないとこの噺は面白くありません。良かったですよ。
前座の小駒さんの話が終わった後も、続々とお客さんが入ってくるので、今日2回目のひざ送りです。超満員状態。人口密度も熱気も100%に達しました。

○時そば  新潟  噂どうり抱腹絶倒の面白さでした。この面白さの半分は、反則だよ新潟さん。売り声と、ソバの食い方は上手くなってほしいです。でも天才です。凄かったです。
○夜店風景 桂太  大道売りの演技良かったです。勉強してるんだなぁ。今日もさわやかな演技の桂太さんでした。
○水鏡   喬太郎 初めて聞きましたが、放送禁止根多じゃないでしょうか。登場人物がハチャ・メチャで、ストーリがシリアスなのが面白い。喬太郎さんならではの救いの無い物語。女性の悲しい結末にちょっと、うるうる。女性のお客さんの印象はどうだったのだろう。
お仲入り

○一日署長 扇辰  古典の扇辰さんが、喬太郎さん作の一日所長ですみなさん。 必見でした。扇辰さんてギター上ですね。ホテトル音頭が未だに、頭の中で鳴っています。仕事が手につかないよ!。
アイドルの女の子の役は、物凄く恥ずかしそうにやっていた。視線が定まらず、楽屋根多に助けを求めたような感じでした。意外な一面が見れて良かったです。
○反対車  三太楼 元気な車屋でしたねぇ。元気良すぎて高座から落ちてしまいました。お客さんも、それから本人もビックリでした。
○ザ・ドリフターズ 最後の公演
      北陽 初めて聞く根多なので、出の時から注目していまた。マクラらしいマクラは無く、いきなり根多に入りました。私個人的には少し残念です。話は、中本工事編です。この他のメンバーの続編も是非何時か聞いて見たいです。
今日の北陽さんは、何時もより元気が無かった様に見えましたが、気のせいでしょうか。
2000/07/02 神田陽司主催 第1回「にちようのごご」 〜明治ブンガク散歩・酷暑市中引き回しの会〜
正午の気温ただ今34度。梅雨真っ盛りの中で力いっぱい晴れ渡ってしまった・・・にちようのごごであります。ここ本郷三丁目には常連三銃士と、緑鮮やかな夏の着物で決めた陽司さんでぼやいてます。「今日は日陰を歩こう会にしよう」と。
意見が纏まったところで、続々とツアー参加者が集まってきました。総勢16人の過酷な旅の幕が切って下ろされたのでありますぅ。 パン!
13時05分、地下鉄本郷三丁目駅を出発した一行は、東京の古き良き時代の文豪の里、本郷の名所を散歩するとういう、陽司さんのプチブルジョア企画に騙されて、はめられて歩き出したのであります。元気よく先導する陽司さんと、「もう今日は何だかわかんないで来たけど、お任せだもんね」的なお客さんが続きます。
今回のコースの説明です。
○江戸時代の化粧品屋かブティックか!
本郷も かねやす迄は 江戸のうち の 「かねやす」から始まり、
本郷薬師を右手に見ながら、日陰を歩きやってきました
○文京故郷歴史館

ここで休憩。 土器組み立てパズルに5人が挑戦。惨敗!! 彦六師匠の円朝話のさわりも聞けて良かったです。
○江戸〜明治の生活階級の上下を象徴する炭団坂。  陽司さんのMy Boom 司馬 遼太郎氏の「坂の上の雲」の舞台でもありました。コンクリートの照り返しが暑いです。 女性軍はUVカットに専念か。
宮沢賢治の旧居後。 貧困と宗教と文学の中に生きた賢治の旧居後は、何と億ション。
樋口一葉の旧居のなごりの井戸。 痩せても枯れても武士の娘。長屋住まいは出来ません。一軒家を借りて、女手一つで家族を養ったそうです。 井戸に釣瓶は既に無かった。
○一葉が通った質屋「伊勢屋」。 陽司さんの新作「伊勢屋太吉」に出てくる蔵のモデルかも。

ここいら辺りで、生ビールの幻覚が目の前を通り過ぎていく。脳みそ溶解中。

振袖火事・明暦の大火の寺の跡。 今は弁護師協会のビルになってました。
本郷菊品ホテル(高級下宿)跡。坂口安吾、宇野千代、竹久夢二・・・ 凄い人たちが暮らしてたんだな。
赤心館跡 啄木が蟹さんと戯れたのは、海じゃなくてここ赤心館だった。因みに海は、借金の海だったらしい。
○赤門美容院 赤門近くにある美容院。 落第横丁にあるのが凄い。私個人的にばかウケだったので掲載です。
赤門 とうりあえず、東大に入ったと言っておこう。
三四郎池 で一休み。 蚊にさされた人は災難でした。 とりあえず、東大を出たと言っておこう!
忍ばずの池 出会い茶屋(江戸時代のラブホ)が立ち並んでいた、今は上野公園の横の池。蓮の花が満開でした。

こんな感じで文学散歩という名の市中引き回しの会は終わり、都内某所での懇親会へと移行します。
冷たいもので喉を潤した後、お待ちかねの陽司講談です。今回の読み物は、「越の海」でした。某所にぴったり?(^^;な噺でした。
ん〜!ビールが美味い!
沢山歩いて汗をかいて健康的で、チョッピリおりこうさんになった気がします。楽しいひとときでした。

    

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