成人期の性
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    成人期の性は生そのもの

 青年期を過ぎ、成人期になると、セクシュアリティを問われる様々な問題に直面します。 青年期から引き続いている問題としての「恋愛」、「結婚」に加えて、「妊娠」「出産」「育児」など。場合によっては、「離婚」「親権」「DV(親しい関係での暴力)」「セクハラ」など。など。
 生きて社会生活をおくるうえで、性的な問題は避けて通れません。そんな問題について、新聞記事などを交えながら、考えていきたいと思います。


  教皇が女性への差別と暴力を強く非難
カトリックといえば、女性聖職者を認めないなど、女性問題では保守的との印象がありますが、現状は教皇自ら「男性優位主義」と「女性への重大で過酷な搾取や差別、暴力」を非難しています。「女性と男性の尊厳や責任の平等性を認め、宣言しているキリスト教の先進性を無視している」と批判したと書かれています。 
 
   インドの女性活動家サイーダさん 
インドといえば、男尊女卑が強く、識字率とのかねあいもあり、女性は暴力受けても、声を上げない国のように思っていたのは、認識不足でした。「イスラムは元来、男女平等」という考えのあることも初めて知りました。「女性への暴力はどこでも起こる」の言葉は真実です。日本にも似た暴力は起きているのですから。


    
● DV講演会が団体の抗議で中止に
 似たようなことが日本で起きている例です。
 つくばみらい市での「DV講演会中止」の記事です。開催を待ち望む市民がいるにもかかわらず、「家族を破壊する」との考えを持つ一部市民のために、中止に追い込まれました。
 やっとの思いで声を上げた女性達の運動で制定された「DV防止法」は、「家族の絆を破壊する」との主張で葬り去られようとしています。女性が我慢し、男性の言いなりになっていれば、家族は円満だというのでしょうか。それを見て育つこどもはどうなるのでしょうか。男性優位を主張する人たちの行き着く先はを思うと、背筋が寒くなります。



 ● DV防止法反対の立場では
 「DV防止法」反対の立場からは、女性のためのシェルター建設にも反対するようです。男性の暴力は女性が引き金で起きるから、女性にも半分の責任はある。一方的に男性だけを断罪するのは間違っている。との主張です。暴力ふるう男性が聞いたら喜びそうな言い方です。
 その結果として、女性が死傷する例もあることに対しては、どう説明するのでしょうか。



  国連の女性差別撤廃委員に林さん
  国連の女性差別撤廃委員23人の一人に選ばれた林さん。
 普通の民事訴訟にCEDAWの勧告など、国際常識を持ち込めば、大きな力になる。女性の不平等を解決しなければ、どんな状況も解決しないという共通認識が世界にはあると、述べている。

 ● 男性の性的悩みはEDがトップ?
   男性のEDは、深刻な問題のようです。「男でなくなる」という言葉に代表されるように、男であることの象徴なのですから。治療法がいろいろ出てきましたが、ストレスも大きな原因です。EDの広がりは、先行き不安の多い社会を象徴していると感じます。



 ● EDは、動脈硬化の兆し?!
   男性更年期障害については、かなり一般に知られるようになりました。しかし、EDが動脈硬化の兆しだということは、まだまだ認識されていないのではないでしょうか。単なる男性ホルモンの減少ではなく、血管障害であることを、広く知らせる必要がありそうです。


 ● 男性器の写真「適法」判決
   以前ならば「わいせつ」の判断で止められた男性器の写真を、最高裁は「適法」判決を下したとのこと。
   「わいせつ」の概念は、時代によって変化しているから、当然の成り行きかもしれない。見ることになれていて、見られることには慣れていない男性諸氏は、どう考えるか。
女性器であれば、判決は違っていたとも書かれている。わいせつとは難しいものだ。

 ● 第2子誕生は夫にかかっている
   第2子を希望しても、生めない現実があるなかで、至極当然の統計結果が出た。
   夫の家事への協力があれば、第2子を産む決意ができる。それがなければ、産む決意ができない。「生まれる」と調査結果では言っているが「産む」が正しいのでは。今の日本では、産む意志がないのに生まれるケースは、かなり低いはず。



 ● パパになるにも資格試験の時代
  『親業』という本が出て、「親になるには、修行が必要」と思ったのは、まだ子育て中の30年近く前のこと。
  クイズ全盛の今日では、「修行」では引きつけられないから、クイズになった。
  仕事だけでない人間関係ができて、育児は楽しいという主宰者は、一番得をしている感じ。世のパパ達が、挑戦して、育児を楽しんでほしい。そうすれば、少子化もいくらか解消されるかも。

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