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2007/06/25 No.013
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      ★ 実践プロマネのメールマガジン ★
    (プロマネ経験からの実践的なアドバイス)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[テスト件数、障害件数の予実管理]
 ★☆ 差異分析の重要性 ☆★
 ★☆ テスト件数の分析 ☆★
 ★☆ 障害件数の分析 ☆★
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 テスト件数、障害件数とプログラム品質には相関関係があります。どの程度
のテスト件数をこなせばテストケースを網羅できるのか、何件の障害を発見で
きれば品質確保ができるのか、プロマネにとって悩ましい問題です。テスト件
数、障害件数の予測と実績について考察します。

 ★☆ 差異分析の重要性 ☆★

《品質の確保》
 ITシステム開発の開発フェーズでは、プログラムテスト(PT)、結合テ
スト(IT)、システムテスト(ST)を得てプログラム品質を高める。

《テスト件数の差異》
 それぞれの工程に先立ち、開発規模からテスト件数を想定する。実際にテス
ト計画、テスト仕様書を作成して件数を集計する。想定したテスト件数とテス
ト仕様書から集計した件数を比較して考察する。差異がなければテストケース
の網羅性はある程度確保できたものと判断できる。差異があれば、その要因を
考えて是正しなければならない。

《障害件数の差異》
 各テスト工程で発生する障害件数についても事前に予測する。予測した障害
件数と実際に発生した障害件数の差をもとめ、20%以上もの差異があれば、
その原因を追求する。ある程度の品質が確保できたと判断できる場合もあれば、
テスト環境、テスト条件でバグが顕在化していないと判断できる場合もある。

《予実管理の重要性》
 プロジェクト推進は計画立案(PLAN)、実施と実績収集(DO)、差異
把握(CHECK)と対策(ACTION)の繰り返しである。テスト件数、
障害件数の予実管理もPDCAサイクルの実行である。計画と実績に差異があ
れば何らかのアクションが必要である。

★☆ テスト件数の分析 ☆★

《旧開発手法のPT件数》
 10数年程前の<アルゴリズム/データ分離モデル開発手法>では、プログ
ラムのステップ数からPT件数を想定することができた。15〜20ステップ
程度でひとつの動作を記述し、正常系、異常系のテスト項目をそれぞれ1件程
度と予測した。10Kステップで1000件程度のPT件数を計画した。

《OOP開発手法でのPT件数》
 オブジェクト指向開発手法では、単純にステップ数からPTテスト件数を割
り出すことはできない。画面、帳票機能の難易度を3段階などに分類し、ラン
クA(簡易)ではテスト件数30件、ランクB(中難易)では50件、ランク
C(高難易)では80件などと過去のプロジェクトから件数を想定することが
好ましい。
 画面、帳票機能がトータルで100機能あり、ランクAが50機能、ランク
Bが30機能、ランクCが20機能あれば、全体のPT件数が5,000件程
度となる。

《IT、ST件数》
 結合テスト、システムテストでも同様にテスト件数を想定する。画面、帳票
機能がトータルで100機能あれば、ITで1,000〜1,500件、ST
で500〜1,000件程度を想定できる。これも過去の類似プロジェクトと
比較するとよい。

《差異分析と是正》
 PT、IT、ST件数を想定し、実際にテスト仕様書を作成して件数をカウ
ントする。想定件数に20%以上満たなければ、以下の原因が考えられる。
 1)テスト仕様の深堀が不足している
 2)テストケースが十分網羅されていない
 3)想定したテストとテスト仕様のカウントレベルが異なる
テスト仕様書をプロマネを含む数人でレビューすると、1)、2)に起因して
いるか否か判断できる。このケースではテスト仕様全体を再度見直し、テスト
の深さ、網羅性をもう一度見直す必要がある。3)はテスト件数のカウントの
相違であり、あまり問題にはならない。

★☆ 障害件数の分析 ☆★

《PT障害発生件数》
 画面、帳票機能がトータルで100機能あり、5,000件のテストを実施
すれば、500件〜800件程度の不具合の発生を予想できる。障害発生件数
と比較してプログラム品質を推し量る。指標値は過去の類似プロジェクトと比
較する。

《IT、ST障害発生件数》
 IT、ST工程で発生した障害件数をカウントする。ITで1,000件あ
れば200〜300件、STで500件あれば100〜200件の障害発生が
予想される。指標値より不具合発生件数が多ければ、プログラム品質は悪いと
判断できる。反対に少なければ十分なテスト行われていないことがわかる。指
標値は過去のプロジェクト実績値の平均から求める。

《発生要因別分析》
 IT、ST障害件数をカウントすると共に発生要因別に分類する。例えば、
 ・仕様定義ミス
 ・前工程レベルの障害(ST工程ならITレベル、PTレベルの障害)
 ・テスト環境の不具合
 ・テストデータの不具合
 ・テスト仕様の誤り
 ・オペレーションミス
などに分類する。各発生要因を棒グラフにし、障害要因の傾向を分析する。極
端に<前工程レベルの障害>の発生頻度が高ければ、テストの中断、前工程に
立ち戻って再テストする必要もでてくる。

《分析の意義》
 テスト件数、障害件数の指標値との比較分析、障害発生要因分類後の分析は
プログラム品質を短期に高める効果がある。次のプロジェクトの参考指標にす
ることもできるので、多くのプロジェクトの実績を蓄積し、プロジェクト管理
レベルの向上に貢献したい。


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