出前も承る、街の中華屋。しかもその速度は尋常ならざるモノがあるらしい。
お店でも、オーダーして客を待たせる様なことはない。
これこそ正しい中華料理屋の姿である。
この日オーダーしたのは、冷やし中華と半チャーハンセット。1000円也。
見てくださいこの姿。中華定食のイデアの様な外観。そのまま食品サンプルのモデルとなります。
グルメサイトに不満な点はタクサンあるのですが、最大の不満の一つが『ハレ』の料理しか評価しないこと。
日頃食べる『ケ』の料理の楽しさに気を配れないで何の情報かと。
紫金飯店の冷やし中華は、そういう意味で正に『ケ』の味。
ケの味の魅力がどんなものかというと・・・
なんとはなしに、入った中華屋で、今日は暑いな〜、なんて思っているところに、『冷やし中華はじめました』の手書きの張り紙メニューが目に入る。
「おっ。冷やし中華かい。今年の初物だね〜」と、オーダーすると出てくるのが、この冷やし中華。一口ほおばって思わず口に出る言葉は
「これこれ、この味!」
期待を裏切らない味。これも外食の魅力のひとつであると思うのです。
閑話休題。話がそれました。
この冷やし中華は100点です。これ以上求めるものはなにもないという味です。来年も、再来年も、未来永劫作り続けていただきたいと思います。
普通のことを維持することがどれだけ大変なことか、そして『普通』という概念がどれほど脆いものか。
ボクだけでも、今ある『普通』の魅力を忘れないでおこうと思うのです。
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