あまりにウマイ料理を食べた時などは、指をパチンと慣らして、ギャルソンを呼び。
「この皿は素晴らしい!是非シェフに挨拶させてくれ!!」
なんて言ったり・・・・・しませんよね。普通(笑)
でも、この冷やし中華を食べた時には、まさにそんな気分でした。
冷やし中華なんて、歴史もあやふやで、レシピも固定されていない、インチキ料理だと思うのです。良く言うと「余白が多い」料理かなと。
その分一本筋の通ったコンセプトがないと、「正しい」冷やし中華は作れないのではないかなと。
『刀削冷麺』は、確信犯的な設計が随所に施された「正しい」冷やし中華なのでした。
冷やし中華の具というのは、チャーシューにしても、卵にしても、ダメな店ではパサパサしていて、麺との相性も悪く、食べにくいものです。
ボクの考えでは、このパサパサ感をいかに解決するかが、「正しい」冷やし中華への道なのです。
このお店では、具はすべてみずみずしい状態になるよう細かな工夫がなされています。
トッピングは、蒸し鶏、チャーシュー、くらげ、キュウリ、レタス、たまご、イカ、エビ、トマトです。豪華!
麺は刀削麺なので、複雑な断面が絶妙にツユの旨味を絡めます。
ペラペラしているのですが、腰が強く、えも言われない特別な触感です。これがウマい!
冷やし中華という料理は、必ず刀削麺を使うべきなのではないかと思うほどの組み合わせです。
さらに、贅沢なほど盛りつけられた、具がそれぞれの風景をもたらしてくれます。
冷やし中華の楽しさの全てがあると言っても過言ではありません!!
ツユの味と、料理のバランスがあまりにも良いため、食べ終わるまで、気付かなかったのですが、テーブルには自家製の辛そうな豆板醤が・・・。
悔しいので、残ったスープに豆板醤を入れて味見をしたのですが、これがベストマッチ。
なるほど、カラシが添えてなかったのはそういう訳だったか〜。
今度はちょっと、豆板醤も入れてみようっと!
いや〜、ホント美味すぎ。シェフを呼んでくれないか?って感じです。
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