『使い勝手が良い』というのは、ボクの最上級の褒め言葉のひとつ。
銀座線新橋駅からすぐのこのお店は、まさに『使い勝っての良い店』。
そのうえ、趣味が合うというか、肌合いが良いというか、お店に対して、希望することが、普通に実現されているというか。
そのfit感がどこから来るかというと、おそらくは、お酒の品揃えがキーなのではないかと睨んでいる。
居酒屋や焼き鳥屋、レストランなどで飲み会をすると分かるのだが、ほとんどの人にとって、お酒とはアルコールが入っている飲料に過ぎない様に思える。
なぜかといって、ビールが好きな人はビールだけを、焼酎が好きな人は焼酎だけを飲み続ける光景をよく見る。アルコール飲料は人付き合いをスムースにする潤滑剤としてうまく機能しているというわけだ。こういう場合、あんまり、味がどうした、という要素は求められていないし、大胆に言い切ってしまえば、酒に味など要求していないのですよ。よほどのマニアでない限り。だって、カシスウーロンとか旨いと思えないもの。
そんな少数派のお酒の味が大好きなマニアは、食事を考えるときに、酒を中心に置いてしまうものなのです。マリアージュはボクら酒好きにとっては「食事と酒」のとりあわせでなく、「酒と食事」の相性のことを言うのですな。
このお店は、まさに、「酒ありき」のお店なのです。
お酒とそのツマミとしての食事を提供するお店・・・・って居酒屋じゃん!
そう、このバーは、その外観内装にそぐわない、全方位的居酒屋とでもいうべき、新コンセプトのお店なのです。
冒頭の『使い勝手が良い』というのも、一般的な視点から、「コンパや、友達とのチョイ飲み、軽い接待にも使えます」ということではなくて、
「今日はビールでスタート、カクテルからスコッチ流れだな」とか「モヒートでスタートしてワイン飲もうかな」とか、「ビール→日本酒→泡盛」にしようとか、そんなイメージの全てに応えられるという意味なので、誤解しないでね。
酒の品揃えの趣味の良さはハンパではなく(まぁボクの好みにあっているというだけのことなんだけど)日本酒、ワイン、焼酎、スコッチ、ラム、泡盛、すべて、良いところを抑えてメニューにしている。また、カクテルがウマいことが、ここが居酒屋でなくバーであることの証左となっている。シンガポールスリングを正式なレシピで作ってくれたりするのです。(これ、めんどくさいの)その上なんと、+2000円で飲み放題というビックリ価格。
またお食事も、軽くつまめるものから、お腹にたまるものまで小憎らしいと思えるようなラインナップ。そしていずれも、ウマいのです。
こんなに良い店、誰もほっとくはずがないので、結構いつも込んでます。
早い時間に行くと、出勤前の銀座・新橋のおねえさま方の「おひとりさま」や、同伴の待ち合わせ風景なんかも。
そして、OLの「友飲み」や、「クラブ活動前」のサラリーマンの腹ごしらえ。
さらに遅〜い時間帯は、アフターの方なんかも多いとのこと。
1次会、一人でご飯、2次会、シメと、どんなシーンでも使える飲み屋って、そう多くないですよ!
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