■神谷バーでビアランチ
あまりバーになぞ足を運ばない人に、バーの話をすると、
『神谷バー』についての知識を披瀝されることがあって閉口する。
それはノスタルジックなバーであり、『電気ブラン』というスゴくウマいカクテルの発祥の地であり、なにかこう『ツウ』な感じ?(語尾上げ)
この店がなぜこうまでも、神格化されるのか、意味が分からなかった。
ちょっと調べてみると。
酒屋が始めたバーで、えらい古い歴史があり、また宣伝が非常にウマいということがわかった。
最近では1階の壁面をぶちこわして、路面に向けてカウンターをこしらえ、電気ブランなどオリジナル商品の販売をしている。
とても商売が上手いのだ。
先に揚げたノスタルジックなイメージや電気ブランのことなどは、すべて広告による効果だといっていい(と思う)。
だって、電気ブランやハチブドー酒なんてちっともウマくないですよ。甘いだけで。
3階建てのごついビルを見上げると、これ全体がバーなのかどうかも分からないお店なのだが、2階のレストランのランチには度々お世話になっている。
なにしろ洋食のランチが650円。
東京を代表する観光地の駅前にある有名観光スポットの値段じゃないでしょ。
ランチには名物のハチブドー酒もついて、フライとハンバーグなどチープな洋食が堪能できる内容。
普通はこちらのランチを食べるのだが、この日は暑かったのと、ランチの時間を過ぎていたのとで、ビアランチを。
ビアランチがまた良い。
おかずはメンチカツにマカロニサラダ、エスカベッシュ的なものと、出自の怪しいスープ(それともシチュウか?)がセットになっている。これにグラスビールがついて900円。や、安い!!
ベルギービールの店なんかに入った日には、ビール1杯900円とかザラなんですから。
しかもランチなのに17時まで食べられる。
味はさっきも書いた通り「チープな洋食」以上でも以下でもなく、それを良しとするかどうかが評価の分かれ目。
さすがに「レトロでノスタルジック」なんて「おためごかし」は言いませんが、ボクは嫌いじゃないです。
ハヤシライスに1800円もとるような洋食店より、コッチの生活感の方に価値ありと思ってます。
*ちなみに文中電気ブランをカクテルとしましたが、実際はリキュールです。
|