秘湯の会ではありませんし、宿泊もできません。日帰り温泉施設です。
有名な温泉どころ別府温泉では、「別府八湯外湯めぐり」と呼ばれる温泉めぐりができます。その中の一つ、明礬温泉(みょうばんおんせん)の立ち寄り湯、別府温泉保養ランドに行ってみました。
写真撮影が禁止されていたのと、ここに着いた途端に電池切れになったのとで、外観すら写真がないのですが、リンクを貼っておきますので、そちらから詳しい説明をお読みください。
実に面白い温泉です。身体を洗う場所もあるにはありますが、髪を洗うのは禁止されています。脱衣所はまるで木造校舎の小学校の、プール更衣室みたいな造りです。当然、シャワーなぞはありません。
内湯は巨大な石風呂で、真っ白い硫黄泉です。「コロイド湯」と書いてありましたが、毛穴一つひとつから硫黄がしみこんできそうなお湯です。
そこから、滑りやすい石階段を下ったところに、話題の「泥湯」の女性専用内湯があります。この階段が曲者で、ものすごく滑ります。私が入浴を始めた頃、男性従業員が平然とホースでこの階段に水撒きをしていました。泥を落とすためのようでした。でも、どちらにしても滑るので、若い女性が転んで、腰に流血するほどの傷を負っていました。
正直、この泥の内湯はあまりオススメではありません。人目につかずにいいといえばそうなのですが、泥を手のひらですくいあげると、髪の毛が山ほど引っかかってきて、寒気がしました。そこは素通りしましょう!
男性と共通の通路なのが苦痛ではありましたが、人がいないのを見定めて駆け抜け、「女性専用」と書かれた露天風呂入り口を目指しましょう!この巨大な露天風呂も泥湯なのです。
女性専用の露天風呂入り口は、男性の目には触れないように小屋ができています。つまり、露天風呂は混浴というわけです。でも、大丈夫!肩までお湯につかってから外へ出てみましょう。とにかく濁った泥のお湯ですから、何も見えません。滑らかな粘土のような、動物的な動きをする泥が体から脂も汚れも奪っていくようです。
露天へ出てみると、男性が結構沢山いました。さりげなく見てる人、堂々と凝視する人、見るより「見せる」方に力が入っている人などさまざまでした。(おいおい、そんなもの見せんでよろしい!というほど、露出狂していたオヤジが複数いました。)ああ、それでも、ここは混浴風呂。何もかもが合法のうちに行われているわけだ!
でも、ほとんどの女性が男性と一緒で、二人で露天に浸かりながらしゃべっていたり、はしゃいでいたりなので、男性の一人客には腹立たしかったかもしれません。(そういう人がいました。)
フロントで「長湯はいけません」と言われていたのにもかかわらず、とても楽しかったので長々と入ってしまいました。その結果、帰宅してから1週間近く、肌はカサカサ、何度風呂に入っても全身から硫黄のにおいが漂い、「ワタシは温泉に入ってきました〜!」と宣伝して歩いているような状態でした。
あの泥は噴火口から出ていると同じなわけで、さまざまな医療効果もあるそうです。アトピーとか水虫とかに効きそうだと思っていましたが、なんとEDにも効くそうです(本当か??)やたらと男性が多かったことに関係あるのかしら?
別府へおいでの際には、是非お立ち寄りください。
別府温泉保養ランド:別府市明礬5組 紺屋地獄 電話0977-66-2221
午前8時〜午後9時まで 大人1050円