2001年に出会ったラッコたち

緊急情報
 アリューシャン列島は、ラッコの楽園だと思われてきました。その数は5〜10万頭。
それが、2001年12月9日付けの新聞によると、たった6千頭になってしまったと言うのです。
それも、原因不明。トドが減ったため餌に困ったシャチがラッコを食べてしまうから、という説が
紹介されていましたが、それだけではないようです。ラッコが減ったためにラッコの餌だった
ウニが異常発生し、それがラッコの住まいのケルプ(昆布)を荒らすので、ますますラッコが
住めなくなる。もう、悪循環そのものです。
 政府による保護政策を始めるよう、専門家が提言したようです。アメリカは、近く、ラッコの保護
政策を始めることでしょう。

 ラッコの飼育は各国で成功をみているので、ラッコという種が絶滅してしまうことはないかも
しれません。しかしながら、多くの高山植物のように、野生種が絶滅してしまったら、
いくら栽培種が残っていても、「絶滅」なのではないでしょうか。

ラッコは、トラや熊のように、空腹になったり驚いたからといって人を襲いません。
ラッコは、イノシシやカラスのように、人が住んでいる場所を脅かしもしません。
ラッコはイルカのように速く遠くまで逃げられるわけではありません。
ラッコはペンギンのように、陸上を上手に利用できるのでもありません。
冷たい海の海岸近くで、昆布のベッドにくるまって、お腹で貝やカニやウニを割りながら、
子育てを一生懸命する一生。
欲もない、意地もない。見栄もない。こんなささやかな一生を守ってやることも、人間には
できないのでしょうか。

 どうか、彼らが守られますように。あの愛くるしい姿が、地球上から消えませんように。


ドン君 三重県 鳥羽水族館 http://www.aquarium.co.jp/

 オスのドンちゃんです。
 かつて鳥羽水族館に一度だけ行ったことがありますが、そのときはまだビデオを持っていませんでした。この写真はドンちゃんのふるさと、読売ランドで撮影しました。その後、よみうりランド水族館は閉館され、ラッコと少数の仲間は残ったものの、ドンちゃんは繁殖のため鳥羽水族館に移動しました。
 鳥羽水族館は、日本ではじめてラッコを広く世に知らしめた、ラッコを語るにはなくてはならない水族館です。現在、日本中のラッコがいる水族館の間でラッコの繁殖のための調整役を務めているそうです。ラッコの寿命は15年というのに、22年は生きているという銀色ラッコのエミちゃんも元気です。
ソラちゃんとマイさん 神奈川県 よみうりランド 

 左がお母さんのマイちゃん、中央は生まれたてのオス・ソラちゃんです。
 この子が生まれたと聞いて、何度足を運んだことでしょうか。この写真は、まだソラが自分の体を上手に動かせなかった頃のものです。今ではすっかり大きくなって、お客さんがたくさんいるガラスに近づいてきては、ガラス磨きをするようなかわいいしぐさをして見せてくれます。
 よみうりランドの水族館は閉館され、ソラのお父さんのドンちゃんは鳥羽水族館に行ってしまいました。ソラも大きくなったら、どこか別の水族館にお嫁さん探しに行くのかもしれませんね。
神奈川県 八景島シーパラダイス

 この大きな水族館にいるラッコは二頭。名前はわかりませんでした。
 顔がけっこう白いところをみると、若いラッコではないようですね。
 ここのラッコたちが他とちがうところは、水槽の環境。ラッコといえばプールのような人口の池に浮いている印象ですが、ここは天然の石でできた巨大な水槽で、水の中には他の魚たちがたくさん泳いでいます。
 野生のラッコもこんな風なのかな?と思いながら見られるのです。
静岡県 三津シーパラダイス

 この水族館にいるラッコは三頭。名前を聞いたのですが、忘れてしまいました。
 魚やイカをもらっている水族館が多い中、ここのラッコたちはちゃんと貝をもらっていたのにまず感動しました。もっとも、おなかの石で割るのではなくて、あらかじめ割ってあったり、中身だけを受け取ったりしているようでした。
 このラッコは、たびたび貝ごと受け取っては、わざわざこちらを向いて、美味しそうに食べてくれる、サービス精神旺盛なラッコでした。
ターク君 神奈川県 江ノ島水族館

 この水族館にいるラッコは、写真のターク君一頭です。
 初めて会ったのは昨年でした。まだそれほど年寄りというわけでもなさそうなのに、どういうわけかお嫁さんがいないようです。なぜなんだろう?
 飼育係さんととても仲良しのターク君。広くてきれいな水槽で悠悠自適。他のラッコたちと違って、陸に上がって仰向けに眠るそうです。すっかり油断しているのね。
 ターク君は一瞬もじっとしていません。それで、写真もボケちゃった。また会いに行くよ!!
ベルちゃん2歳 千葉県 鴨川シーワールド

 以前行った時には3頭いたような気がしたんですが、2頭でした。
 最初に会ったのはお食事後で爆睡中のベル。ガラスに下半身を押し付けながら、目の前で眠っていました。時折この指先がピクピクッって動くんですよ。 まだとても若いので、体が真っ黒で光っています。
 次のフィーディングタイムではラッピーが貝をもらって嬉しそう。近くの岩で割って食べていました。
 2頭とも、大きな氷ももらって、抱えたまま泳いだり、かじったりしていました。
 ここは、岩や海藻や魚、嘴が美しい鳥エトピリカなどを入れて、アラスカを再現した水槽。八景島シーパラダイス以上に自然界のラッコの姿を彷彿とさせます。
 ただ、芸をするシャチやベルーガに比べて、芸をしないラッコの扱いがなんとなく小さいようで、グッズもどちらかというとシャチやトドの方が充実しています。。
ラッピー君アラスカ出身15歳

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