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はじめに

1 イライラ合戦

2 まず一歩

3 もう我慢できないっ!

4 こんな会社辞めてやる

5 自分の心にもぐりこめ!

6 本心を語ろう

7 出会えた喜び

8 繰り返される人間関係

9 必要だったから

10 はるかさんの自己受容

11 シンクロニシティは突然に

12 やよいさんの自己受容

13 ますみさんの生き方

14 再スタート

15 決意を行動に

16 それぞれの人生

おわりに

いいんだ!

  必要だったから

 やよいさんは、自分が否定されたと感じると、否定した相手を踏みにじり、思い知らせてやろうと考える自分と向き合い始めました。

 向き合い始めると、これまで、この否定―仕返しの人間関係が何度も何度も繰り返し自分の人生に起きてきたのだということも理解しました。

 しかし、やよいさんは、普段の生活で、意地悪や仕返しをしてもよいと考えたことはありませんでした。自分から意地悪を仕掛けるわけではないにしろ、どうして意地悪な自分がいるのだろうかと考え込みました。

 そして、はっとしたのです。

 やよいさんは、「すぐれた人間」でいたかったのですが、自分で「私はすぐれた人間です」と決めるのは、なにかひどく自慢げで、嫌だと感じていました。だから、自分でではなく、誰か他の人に「あなたはすぐれた人間だね」と認めてもらおうとしました。

 でも、いつでもそうやって誰かが誉めてくれるわけではありません。そんな時にはどうしていたのかというと、自分より劣っていると感じる人を「あの人と自分とは違う」とはっきりさせることで、自分の優位を感じようとしていたのではなかったかと思ったのです。

 自分より劣ったと感じる相手が、意外にも自分をしのぐようなことをすると、自分に無価値感がわいてきます。そこから相手が失敗しようものなら、ここぞとばかりに自分の優位を証明しようと、相手に優劣を思い知らせ、自分を「すぐれた人間」だと証明しようとしてきたのです。

 こう考えると、自分がなぜこのような人間関係を繰り返してきたのか、説明できるような気がします。

 やよいさんは、自分の優位を証明するために、やよいさんを否定したり、やよいさんがイライラするような仕事ぶりをする人を「必要としていた」のです。そのような人間関係は、やよいさんが必要としていたから繰り返されてきたのです。

 そう考えて、やよいさんは愕然としましたが、ここまで分かった以上、もう二度とそのような人間関係は繰り返さない!と心に固く決意しました。

 そのためにはどうしたらいいのか・・・どう考え、どう行動したら今までと違う人間関係を築けるのか・・・やよいさんは気が重くなっていましたが、諦めないで前に進もうと思いました。