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はじめに

1 イライラ合戦

2 まず一歩

3 もう我慢できないっ!

4 こんな会社辞めてやる

5 自分の心にもぐりこめ!

6 本心を語ろう

7 出会えた喜び

8 繰り返される人間関係

9 必要だったから

10 はるかさんの自己受容

11 シンクロニシティは突然に

12 やよいさんの自己受容

13 ますみさんの生き方

14 再スタート

15 決意を行動に

16 それぞれの人生

おわりに

いいんだ!

  もう我慢できないっ!

 やよいさんは、はるかさんの心の痛みなどまったく考えていなかった自分に罪悪感をもちました。思い返せば、はるかさんだけでなく、これまで仕事ができない人に対して、イライラしたり怒りをぶつけたりしたことはあっても、その人の心の痛みなど、全然考えなかったのです。

 それには、多少わけがありました。

 やよいさんはまだ若く、職場にそれほど後輩は多くありませんでした。やよいさんだって、後輩に対して仕事ができないからとイライラしたりはしませんでした。やよいさんがイラつく対象は、いつも先輩に対してでした。自分よりずっと長く仕事をしてきて、経験もあるのに、どうしてそんなことができないんだろう?と思うと相手が怠慢に見えてたまらなかったのです。先輩には、強く賢くあってほしかったのです。

 それでも、はるかさんから、人もなげに扱われる辛さを聞いてから、これまでの自分を反省して、はるかさんにイラつくのはやめにしようと思いました。

 けれど、やめられなかったのです。

 いくらはるかさんの聞き逃したものを伝えても、いくら温かい心で接しても、はるかさんのポカのせいで仕事が増えたり、打ち合わせがムダだったとわかることが重なると、もうどうにも我慢ができなくなりました。けれど、はるかさんを非難することは心の冷たい人がすることだと思うと、怒りに耐えかねている自分がとても悪い人のように思えたのです。

 それが、やよいさんを苦しめました。

 一方、はるかさんも我慢の限界を迎えていました。

 最初の頃よりも親切に接してくれるようになったし、やよいさんのおかげで助かっている部分もあり、感謝の気持ちを伝えることもできました。でも気がつけば未だに、はるかさんは自分が中心になってやる仕事がありませんでした。面倒なこと、大変なことはみんなやよいさんがやってしまいます。やよいさんのすることにはスキがありません。そんなにしないでもいいのに・・・と思っても、言い出すことができないのです。どうしてやよいさんは私の意見を聞こうとしてくれないのだろう?そう思うと、自分がバカにされているような気がして、我慢ならなかったのです。

 2人は時期を同じくして、仕事に対する意欲まで失うようになってしまいました。

 そんな時、やよいさんに、お客様からのクレームがつきました。客観的に見てそれはお客様の誤解でした。けれど、お客様のせいにしてしまうことはできません。やよいさんは一生懸命説明し、謝罪し、誤解を解こうとしたのですが、お客様は機嫌を損ねるばかりでした。

 やよいさんが困りきった時、立ち上がったのは、はるかさんでした。